児玉敦子のレビュー一覧

  • 影を呑んだ少女

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    17世紀、議会vs王で内乱状態にあった(清教徒革命)イギリスが舞台のファンタジー小説。

    小さな田舎町で母と暮らしていたメイクピース。幽霊に取り憑かれてしまうという特異体質をもつ彼女はその能力を使って動乱の時代を生き抜いていく。

    ・感想
    作者の作品は三作目なんだけど、どれも少女を主人公に据えた成長譚。
    今回も同様に泥臭く生き抜く少女が逞しく描写されてる。
    いわゆるなろう系とは全く正反対の苦境・逆境を傷つきながらも乗り越えていく作風で読み終わった後のカタルシスが良い。

    過去に縛られ過去に拘泥し過去に生きている人々、旧く強大な権力を持つものに抗って新しい時代を生きていく人々を時代設

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    2024年02月25日
  • 呪いを解く者

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    異世界ファンタジー。初めて読む著者ですが、有名な方だったんですね。

    呪いの糸をほぐして解く少年と、かつて呪いを受けて鳥に変えられた少女(少年に呪いを解いてもらって、今は人間)の冒険譚です。

    壮大な話、かつ細部まで描写が細かく、読み終えるのにけっこうな体力がいりました。
    もっとじっくり時間をかけて読めば良かったと後悔しています。この方の他の本も読んでみたいと思います。

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    2024年02月03日
  • 呪いを解く者

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     4冊目。今迄で一番読みやすい。
    奇才独特の世界観で、白昼夢へと引き込まれた。これぞファンタジー読書の醍醐味。
     彼女でしか味わえないようなイマジネーションの面白さがあります。

    今回のテーマ「負の感情」がおりなす世界の
    妬み、憎しみ、怒り、憎しみ、恨み、嫉み、執着、不実、不信… 
    これらを超自然的な力で呪いとして形にする事を罪とする世界
     少年少女たちは常にこれらに晒され苦しみながらも、闘っていきます。
    闇を抱えながら生きていくという事、
    許しや救いとはいったいなんだろうと読書に投げかけてくる。
     
    目まぐるしい展開が次々とやってきてイメージするのが疲れましたけれど、満足です。
    ラストいろい

    0
    2023年12月31日
  • カッコーの歌

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    ネタバレ

    大人のためのファンタジー、冷静でちょっと落ち着いたダイアナ・ウィン・ジョーンズみたいな感じ(笑)。
    本来取り替えっ子ネタは、取り替えっ子から自分を取り戻すというのがわりと鉄板だと思うんだけど、その取り替えっ子が主人公。「あと七日」…謎の囁きに怯えながら、自分を探し、見つけ、そして受け入れる。そんな王道テーマがしっかり冒険ストーリーと共に面白かった。英国幻想文学大賞も納得です。

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    2023年12月27日
  • 嘘の木

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    ミステリ。ファンタジー。
    初めて読む作家。
    イギリスでは児童書だったらしい。
    背表紙のあらすじ的にはSF要素もありそうだったが、実際はほぼなし。ファンタジー。
    全体としては、主人公フェイスの頑張る姿を応援する作品、という印象。
    中盤の実験と捜査と工作、終盤の解決、どちらも面白いが、個人的に一番良かったのは序盤。
    ミステリとは関係なく、19世紀のイギリス・小さな島という環境によって主人公が置かれた立場が興味深い。
    特にジェンダー論に関して、かなり考えさせられる。
    児童文学としては難しい気もするが、面白いのは間違いなし。

    0
    2023年12月06日
  • 影を呑んだ少女

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    ネタバレ

    今まで培われてきた一族の歴史そのものを相続するという発想
    とんでもない衝撃!
    その叡智を結集させ揺るぎない地位を築き、栄華を極め続ける
    子孫はただの器で弱きものは淘汰されてゆく、、
    クマにボロボロにされてるし、逃げなきゃだし、わたしもついていくのがやっとだし
    一難去ってまた一難のリピート
    ちょっとやそっとでは太刀打ちできない
    面白すぎる

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    2023年10月10日
  • カッコーの歌

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    子供の頃の児童文学を思い出しながらも、大人になったからこそワクワクだけで終わらないファンタジー。

    事故から目覚めると記憶が曖昧で、何故か妹にひどく嫌われている。事故前のこと、家族のこと、自分のこと、少しずつ思い出すものの、妹は自分を「少しずつ違う」という。

    初めはどこかのミステリー小説で読んだことあるような設定で全体的に陰鬱だなぁという印象でしたが、起承転結の承から大きく物語が舵を切り、一気にファンタジー要素が広がるため全く未体験の感覚に。

    手に汗握るバトルというよりは、魔法の世界にワクワクするタイプのファンタジーです。
    しかしながら、翻訳書ならではの詩的な例えがなんとも印象的。解説でも

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    2023年09月30日
  • 嘘の木

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    ウソを食べて育つ『嘘の木』の果実を食べると… 暗く静かでキレイなファンタジーミステリー #嘘の木

    ■あらすじ
    19世紀のイギリス、宗教の協議と進化論が折り合わない時代。
    博物学者を主とする一家が、研究結果捏造の中傷を浴びてしまい、島に移住をしてきた。島の住民に疎まれながら、肩身の狭い生活を余儀なくされる。
    娘であるフェイスは、ある日の夜中、博物学者の父に秘密の場所に引き連れられる。しかしよく朝起きると、父は不審死を遂げてしまうのだった。納得ができないフェイスは独自で調査を始めるのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    これがファンタジー小説というやつか… 美しく幻想的な作品でした。

    翻訳ミ

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    2023年03月26日
  • ガラスの顔

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    地下都市カヴェルナでチーズ職人の弟子として暮らしていたネヴァフェル。
    その地下都市の住民には表情がないため「面(おも)」と呼ばれる地位に即してラベリングされた表情を教わるが、ネヴァフェルは何故か教わらずとも様々な表情を持っていた。

    何故ネヴァフェルには表情があるのか?
    陰謀渦巻く地下都市の策略にネヴァフェルは引き摺り込まれていく。

    ・感想
    星4よりの3かなーー。
    がっつりファンタジーだけどハーディング作品は4作くらい読んでるので世界観にはすんなり馴染めた。
    でもどうしても主人公の性格が好きになれなかった。
    後半はマシになったけど、やるなと言われたことをやってしまう、何も考えずに

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    2026年02月02日
  • 嘘の木

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    ネタバレ

    14歳とは思えぬ行動力と頭脳をもった主人公が、頭ごなしに枠におさめられるような日々を過ごす中、父が不名誉な汚名を注がれて死亡する
    自殺か殺人か、主人公は1人で事件を解決するため奔走する話。
    最後に進むにつれてみんな鬼気迫るシーンの連続で、映画になったらなかなか迫力がありそうです。

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    2025年11月25日
  • カッコーの歌

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    ネタバレ

    "本は子供にだけでなく大人にだって魔法をかけてくれる"
    深緑さんの解説にあった言葉の通り、すっかり魔法にかけられた。まだ気持ちが半分物語の中で置いてけぼりになっている!
    少女の耳元で囁かれた「あと7日」という言葉、なぜか敵意剥き出しの妹、破かれた日記、恐ろしい程異常な食欲…
    不穏な気配と謎をたっぷりはらんだまま進むお話に一体何が起こっているの…?と最初は困惑したけれど、中盤から物語の全容が見え、ドドドと一気に動き出すともう夢中になっていた。動き出す人形、蜘蛛の巣の涙、橋の裏に広がる異世界!久しぶりに触れるダークファンタジーの世界にどっぷり。
    トリスやペン、ヴァイオレットに手

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    2025年06月05日
  • ささやきの島

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    ◼️ フランシス・ハーディング エミリー・グラヴェット絵「ささやきの島」


    才能の出逢い。死と生の狭間。別れと再生。
    考えさせる児童小説。

    イギリスで評価の高い児童小説作家と、同国を代表する絵本作家、挿絵画家。2人の女性に編み込まれた作品。人の情に基づいたストーリーとファンタジックな世界観、追跡劇。ふむふむ。

    領主の娘が死に、渡し守である父のもとに、娘の母親から死者の青い靴が持ち込まれる。娘と同じ14歳のマイロは父に、渡し守には向いていないと言い渡されており、兄のレイフが主に手伝っていた。死者の魂を、靴とともに船で「壊れた塔の島」に連れて行き昇天させるのが渡し守の役割だ。

    領主がマイロ

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    2025年04月27日
  • ささやきの島

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    絵本・・・ではないのか。児童文学的なものなのかな?

    死者の魂を船に乗せて運ぶ渡し守の一家の少年。亡くなった領主の娘を運ぶ際に、領主がやってきて「魔術師に娘をよみがえらせるからすぐさま運ぶのをやめろ」と。

    なかなかに魅力的な導入。そんなに長くないお話ということもあって一気に読んでしまいました。おもしろかったですね。とてもよかったです。ほんのりと、さわやかで。普段まったくもって読みなれないジャンルなので新鮮でした。

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    2025年03月05日
  • 嘘の木

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    ミステリーというより、ミステリーの形を借りた、古き良き欧州の時代劇みたいな感じだったな。
    元々は児童向けらしいから、複雑な設定は何もない、は言い過ぎだけど、それもこちらが日本人だから舞台設定が馴染みがないだけで、分かりやすい小説だった。

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    2024年09月24日
  • 嘘の木

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    少女の利発さと行動力にドキドキはらはら
    あっという間に読み進め
    最後に彼女が母親をみる目がかわっていくところに真の成長を感じた
    確かに、よくできた冒険ファンタジーだと思う

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    2024年07月17日
  • カッコーの歌

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    ネタバレ

    こういうテーマは好き。ファンタジーも好き。だけど、こんな絶望的な展開は…と、暗い気持ちになり読むのが辛かった。ラストを読んで安心したので、もう一度最初から読み直そう。

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    2024年07月17日
  • ガラスの顔

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    『嘘の木』の著者による異世界ファンタジー。発表は2014年で『嘘の木』より前。

    舞台は地下都市カヴェルナ。生まれつき表情を持たない人々は訓練を受けて"面"(おも)と呼ばれる表情を身に付けて暮らしている。チーズ作りの匠•グランディブルのトンネルに突然現れた少女•ネヴァフェル。五歳くらいの少女は、それまでの記憶を無くしていた。外界から遮断されたトンネルの中で、チーズ作りの弟子として七年を過ごした彼女は、ちょっとしたきっかけからトンネルの外に出ることになる…。

    ハイ•ファンタジーとしての"創り込み"が徹底しています。…と言うより、あまりにも手が込んでいて、

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    2024年06月22日
  • 呪いを解く者

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    読み慣れておらず、世界観が難しくなかなか入り込むことができなかったが、最後の盛り上がりは引き込まれてしまった。
    呪いを受けたもの、呪いをかけるもの、どちらもゆっくりと解きほぐしていかなければいけない。急にはできない。寄り添うことが大事。
    呪いの卵という表現だが、実際の自分の心でも起こりうることだなと、もやもやは溜めない方がいい。

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    2024年05月31日
  • 嘘の木

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    もっと盛り上がるかと期待したのだが、カタルシスは弱かった。彼女が女であるだけで否定されて自信を叩き潰される様を見続けて、だからこそ大きなカタルシスを求めてしまうのだ。周りの女たちにもそれぞれの言い分があるような薄い描写もあったが、児童文学でこの雑な片付け方は、イギリスならではの皮肉なのか?これでいいのか?大きな賞を獲っているようだが、あまり納得はできなかった。

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    2024年04月26日
  • 呪いを解く者

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    現実世界にも作中の『書記長』がいて法律や契約を反故した者には死の裁きを…という事であれば、現在、市政に関わる多くの為政者は死を免れないであろう。 今まさにトピックされているキャッシュバック騒動に加担している輩は言わずもがな、選挙活動中『国民のために』とうそぶいた奴らもという事になれば、一体どれだけの政治家がサバイヴ出来るのか?
    そして、
    それはこの国に限らない。

    今、世界中で勃発している戦争や紛争を先導、或いは加担している奴らの殆どは指導者では無く、権力者…いや、肥大した自己顕示欲を抱える狂人なのだ。

    そんな輩によって、
    今、世界は憎悪と怨嗟に満ちている。

    世界中に『呪い』が蔓延って、作

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    2024年02月04日