児玉敦子のレビュー一覧

  • 嘘の木

    Posted by ブクログ

    不思議な読後感。
    おもしろくて、ページをめくる手が止まらない!
    というわけではなく、どういう着地をするのか、
    気になって最後まで読んだ、という感じ。

    嘘を与えると成長する木、という、途方もない設定なんだけど、関わる者みんながそれに取り憑かれ、
    信じてしまう。そのことにそれほど違和感を感じなかったのは、それだけこの作者に筆力があったからだろう。

    主人公の少女は完璧なヒロインではなかった。
    悩み、時に卑屈になり、親の愛情に疑問を持ったり飢えていたり。かと思えば、この時代に似つかわしくない大胆さで意見や行動をする。
    世の中の多くの少女が持つそんな特性に、読んでいて共感する部分も多いかもしれない。

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    2023年03月03日