児玉敦子のレビュー一覧

  • 呪いを解く者

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    CL 2024.1.5-2023.1.9
    ハイファンタジー。
    その世界観をつかむまでに多少の時間はかかる。かなり複雑な構成になっているし。
    主題は呪い。
    呪い人、呪われた人、呪いを解く者。
    虐げられて呪うしかなくなった人もいれば、己の弱い心故に呪う人もいる。
    呪いを解かれてもそこで終わりではない。
    呪い人の憎しみの裏にも痛みやさびしさや恐怖がある。
    簡単に善と悪で割り切れない奥の深い物語だつた。

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    2024年01月09日
  • 嘘の木

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    ファンタジー要素は少なく
    40%くらいまで現実的なミステリーです。
    後半は中々のトリップ感があります。
    種の起源の発表後のキリスト教世界と
    嘘で膨張する植物を絡ませた物語は、いつもながら児童文学とは思えないですね。


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    2023年08月26日
  • 嘘の木

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    児童文学とは思えぬダークミステリー。
    これはファンタジーとされているが
    ミステリー要素が最初から散りばめられ
    学者の父が犯した捏造の噂から逃れる為
    一家はある島に逃げる様に移住する。
    そして、父親の不審死から謎の植物の存在
    が発覚する。
    それは人間の吐く嘘を養分にして大きく
    実がなり、それを食すと世の中の理や真実が
    ビジョンとして頭の中に映し出される
    と言う不思議な力をもった植物だった。
    この時代の女性達は男性に従ってしか
    生きられず、娘は父の死の謎を解き明かす
    為に今までの抑圧された生活から
    一歩踏み出し、嘘の木と父親の死の謎を
    解き明かす。
    抑圧されたこの物語の全ての女性達は
    最後の最後に

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    2023年07月10日
  • カッコーの歌

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    彼女のワードセンスによる独特な映像表現は面白い。

    例えば
    あまり大きな音をたてないようにドアを閉めると、部屋の外の音がつぶされて細いリボンになっていった。
    アニメで描くような風の線をこう表現していた。

    歪んだ家族関係がファンタジーの中で絡み合う物語。
    けして善良でない、健全でない親子関係。
    善と悪の間でゆれるアイデンティティ、繋ぎ止めるものたち、新しい命。

    ガラスの顔のほうが冒険活劇としてのストーリーや色彩は豊かで好きだったけれど、
    こっちのほうが映像が想像しやすく、読みやすくはありました。

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    2023年05月31日
  • ネイサン・チェン自伝 ワンジャンプ

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    ネタバレ

    自伝なので当然ながら、ネイサンの本質に溢れていた。平昌のこと、お母様との関係性、そして北京。コロナに対する気持ちの動きを正直に描いてくれたことも興味深く読ませてもらった。

    個人的には、変更前のフリーのモーツァルトも好きなので、それでもいけたんじゃないかと思うけれど、あの葛藤も必要なことだったのかもしれない。

    原書でも読んでみたい。

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    2023年04月23日
  • 嘘の木

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    時代背景をよく表した本であると思った。
    当時の女性は、こうあるべきだ、といったものがとても強かったのだろう。
    そして、そのように生きなければ生きられないくらい厳しい時代だったのも事実。
    だが、そんな中でも少数派として生きていく人は、誰かに共感してほしく、どうにかして自分を貫いて、表には出ない形で活躍していく。
    主人公の周囲を考えないで突き進んでいく行動力はよくもあり、悪くもあるが、こうあるべきだ、という概念が強すぎる時代には必要なのかもしれない。
    今の比較的自由な価値観を持つことが許されるようになった時代の前には、数々の苦労があったと思う。その苦労があったからこそ、今の自由があるのだと感謝して

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    2023年04月19日