児玉敦子のレビュー一覧
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ネタバレ北京五輪男子シングル金メダリスト・ネイサンチェンによる自伝。
普段のインタビューも紳士かつ真摯そして頭脳明晰(ゆえにやや速い英語)なネイサンが綴る自伝はその性格から来る落ち着きとアスリートとしての情熱を存分に感じられました。
小さいころから五輪を目指し一家が(特にお母さん!すごい!)ネイサンのために協力し合って金メダルに辿りいたときにはこちらも「やったね!」となり、北京五輪当時を思い出しました!
読んでいて馴染みのある方々のお名前も出てきたりしてそれも興味深かったです。
これからのネイサンもネイサン自身が信じる道を邁進していくことを願っています。
※KADOKAWAさんのキャンペーン -
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芸術の側面のあるスポーツを行うフィギュアスケーターとしては珍しくかなり理知的で論理的な方なので、文章もわかりやすかったです。どの試合でどういう状況でどんなミスをして、、ということをきちんと覚えているのがすごいです。
彼のように賢く理知的な人でも、北京五輪の直前はコロナ禍や五輪への不安で眠れなかったと吐露しているところが印象的でした。ただ彼のすごいところは、こうした不安が起こることを受け止め、時に専門家のアドバイスをもらいながら、そのアドバイスを自力で取捨選択し、自分にとっての最適な不安への対処法を見つけて実践しているところです。
体操をやれば選手コースに誘われ、スピードスケートのコーチにもスカ -
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かつての繁栄時代につくられた〈壁〉に住む人々、少女が未知なる世界に旅立つ冒険小説 #千の目が光る森
■あらすじ
巨大な森に浸食された世界、かつての繁栄時代につくられた「壁」を住処としている人間たち。ある集落に住む女性フェザーは、世界を知っているというメリルドゥンと出会う。しかし彼に突然壁の上から突き落とされてしまい、望遠鏡も盗まれてしまった。フェザーは望遠鏡を取り戻すため、危険な森の中へ冒険に出ることになり…
■きっと読みたくなるレビュー
荒廃して森に浸食されてしまった社会を背景に、少女が未知なる世界に旅立つ冒険小説。
まるでジブリ映画をみているような感じですね。120ページほどの短いお -
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面白かった〜!良質なイギリス文学の冒険ファンタジーを読んだ満足感。
主人公は、トリスと呼ばれる女の子。建築技師の父を尊敬し、母の言いつけを守り、妹のペンを毛嫌いする。だが、実は、彼女大きな秘密が、と、あとはネタバレ。
最終的にこの家族の形が変わっていくのがいい。そして、トリスはトリステという名前をペンに付けてもらって、大切にする。まっすぐなゆえに捻くれざるを得なかった、ペンの変化は劇的だ。トリステの中に芽生える姉の意識も好き。
映画化を希望。『モモ』よりも個人的だけど面白い。あーだが、映像化すると少々グロい部分もあるか。アニメならOK?『コープスブライド』のようにストップモーショ -
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そんなことする?という展開は、まさに海外ファンタジー。日本で同じことをしたら、常識がないとか迷惑かけるとか、人のことばっかり気にしちゃうけど…ほんと外国文化を感じる…!
迷惑かけられても、外国文化では後を引かないのかな。日本だとネチッこく覚えてるものだよな。ストレス溜めず、案外生きやすい文化なのかも。
後半から徐々に面白くなってきて、最後の展開もなかなか臨場感があり楽しかった。
文章から情景を思い浮かべるのは、やや難しかったけれど。映画化されたら面白いと思う。
翻訳書を久しぶりに読んだけれど、こんな感じだったかなぁ…。直訳とは言わないけど、たぶんこんな単語を訳したのかな、という箇所がちらほ -
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面白かったです。ハーディングは大人が読んでも面白いです。
困難に立ち向かっていく自己形成小説が特徴であり、今回も少女の冒険活劇だったけれど、舞台設定とキャラ設定が秀逸。
ピューリタン革命前の1634年頃のイギリスの激動の時代に、霊を憑依させた上、共存するという不気味で奇抜なアイデア。
10歳〜15歳。人生経験も少ないし味方もいない天涯孤独。
どんな能力をもってしても、一人ではか弱いほんの子供だけれど、メイクピースはたくましく大胆に周到に準備していく。生き残るために誰を信じて共存するか?
そのあたりも見守っていたくなる。
ピューリタンであろうがプロテスタントであろうが、王党派であろうが、議会派 -
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ファンタジーであり、ミステリーであった。
児童書であり、歴史書であり、伝記であった。
そして小説であり、自叙伝であり、哲学書であった。
これが児童書なのかと驚いた。様々な側面を持つ、何とも読み応えのある本。
翻訳本特有の読みづらさも少ない。
文庫本なのに1200円もするだけはある。
女性の権利があまりにも低く、読んでいるだけで嫌気がさすような差別を受ける中、それでも強く自分の信じた道を歩く女性が沢山出てきた。
序盤、話の中心は男性だったが、後半になるにつれてその舞台には多くの女性が台頭してくる。真っ直ぐにそれぞれの自分の信念を貫く母娘、どちらの気持ちもわかってしまい胸が苦しくなった。
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世界の運命を決する戦いに巻き込まれてゆくわけではない。死と生の均衡を保ち世界を救うために旅に出るわけでもない。
渡し守は、霧深い小さなマーランク島で、なすべき仕事を粛々と果たす存在だ。
敬意は払われていても、あくまでも職人として、家業として、死者が島に留まって災いを招かないように、壊れた塔の島へと船で運び続けてきた。
渡し守に向かないと父に告げられた少年が、悲しみや怯えに屈っしそうになりながらも、父のやりかけた仕事を引き継いで船を出すのは職責を全うする意志からだ。
この父と息子の厳しくも認め合う関係性が、死とは何かという幻想的な物語の芯となっている。
死者に思いを巡らし、死者の声に応えるこ -
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魂の息吹と囁きが読み手まで伝わってくる… 夢の中を冒険しているようなファンタジー #ささやきの島
■あらすじ
主人公マイロの父は死者の魂を島に送りだす仕事の渡し守をしていた。父の仕事に憧れているマイロだったが父からは渡し守には向いていないと言われていた。
ある日、領主の娘ガブリエルが亡くなってしまうが、領主は娘の死が受け入れられなかった。そのトラブルに巻き込まれた父は殺されてしまい、島に死者の魂が放たれてしまう。
マイロは父の任された渡し守の仕事を引き継ごうとするが…
■きっと読みたくなるレビュー
いつもファンタジーな世界に誘ってくれるフランシス・ハーディング。今回の作品はかなり短めな -
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ネタバレ強く成長する少年少女の冒険譚を書かせたら、右に出る作家はいないのではないか。フランシス・ハーディングの絵本。
死者を正しく導かないと、島中を闊歩することになる。そんな島で魂の渡守をしていた父が死に、後継と思っていた兄が捕まり、半ば無理矢理に渡守になる必要があったマイロ。娘の死を信じたくない領主に追われながらも、死者たちの魂を運ぶマイロの冒険。
首のない鳥、骨でできたアーチ、途中から螺旋階段しかないあの世とこの世を繋ぐかのような塔など、いつもの幻想的、ファンタジックな世界が、挿絵がつくことにより一層引き立てられ、絵本としては非常に満足。
ただやはり、ガッツリと長編で読みたかった。主人公のマイ