ジョン・クラカワーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画で観て主人公の青年がなぜ荒野へ向かったのか?その辺りの心理的なところがよく分からなかったので、本を読んで詳しく辿っていきました。 "社会での生きづらさ、理想となるものを求めて" 生きづらさ、社会やコミュニティでの居心地の悪さ——これらは、生きていくうちに段々と分かってきたことです。私自身、五十年も人間をやってきたのですから。
この生きづらさは、性質や体質による特質的なものが影響しており、またそこに運や環境における偶然性も大きく関わってくるものだと思います。では、それを理解したうえで、どう生き抜いていくか? それは「やり方次第」「演じ方次第」であり、それができるかどうかが重要だと考えています。
「自分は自分であり、他人とは違って当たり前」と言う人もいます。しかし、違う他者と共存する中で、本当に心地よく生きられているのか? そう問うことになります。もし「居心地が悪い」と感じるなら、無理に付き合わず、属さなくてもいいという考え方もあるでしょう。
では、同じような生きづらさを感じる人たちとコミュニティを作れば良いのか? たしかに、一時的には安心するかもしれません。しかし、そこでもまた居心地の悪さを感じ始めるでしょう。なぜなら、それが「自分の特質」だからです。
では、どうすれば良いのか? 他人を見て「なぜ彼・彼女は楽しそうに過ごしているのか?」と考えたとき、それは性質的に環境に合っているからかもしれませんし、上手く「演じて」適応しているのかもしれません。しかし、同じように振る舞えば自分も楽しくなれるのかといえば、それは難しいでしょう。特質的に合っておらず、好きでもないからです。深層心理的にやりたくないことなんです。
だからこそ、「生きづらさ」に囚われるのではなく、「そういうものだ」(スローターハウス5より)と理解し、好きなこと、夢中になれること、楽しいことに一生懸命時間を使うべきです。そういったものがないというのなら、一生懸命探すのです。それこそが人生の目的なんですから。
すべては考え方次第、やり方次第。 いろいろ試し、成功と失敗を繰り返しながら経験を積むこと。これも大切なのですね。 -
Posted by ブクログ
友人のおすすめ本。
2008年に映画化もされてます。
ノンフィクション。著者のクラカワー自身が登山家であり彼の経験したエピソードを交えることで、恵まれた環境から抜け出し数年の放浪の後1992年にアラスカで餓死しているところを発見される20代青年の軌跡がより鮮明に浮かび上がっていると思う。
バックパックひとつ背負って世界中を旅するのとはまた一線を画した放浪の旅であり、そういう人種もこの世には少なからずいるということはわかった。決して破滅に向かいたいのではなく、あくまで本人にとっては前向きな生き方のようだ。
所謂冒険家とは全然違う気がする。冒険家は最後は必ず生きて生還するために万全の準備を整えて旅に出ていると思う。(亡くなった彼はほぼ全ての食料等を現地調達しようとしてアラスカへ向かっている。)
読んでる途中では、亡くなった登山家栗城さんを思い出してしまった。
2024年のアメリカでもこのような旅ができるのだろうか?広大な国土だからまだまだ未開の地はあるのだろうか。
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Posted by ブクログ
中国系アメリカ人サーファー マーク・フー 1995年
カルフォルニア ビッグウェイブ サーフィン 10mを超える波
広告塔としてのサーフィン
1994年12月23日 マーベリックス 100人とカメラの前で波に飲み込まれて死亡
レチュギア洞窟 1995年
壁に腐食残留物 微生物の有機性排泄物?
独立栄養生物 熱水噴出孔 鉱物からエネルギーを得る 火星にも地中に?
シュイナード・イクイップメント社 1986年
ティトン山脈で クライミング用ハーネス原因?の滑落死亡事故
裁判費用、保険料高騰、示談金高騰 誰かが小さなミスをした
元社員がブラックダイアモンドを立上げ
荒野療法 1995年
自然が人の魂を癒す ブリガム・ヤング大学 モルモン教
ノーススター社 63日間 800キロ 13900ドル
最小限の装備と食料で荒野に放り出す 死亡を含む多数の事故
建築家クリストファー・アレグザンダー 1985年
設計は現地で 建築を進めながら修正し続ける
盈進学園 東野高等学校校舎 大地の生と美のための建築 せめぎ合いからの創造
良い建物は生きている ゴシック様式教会 日本の寺 アルプスの山村
パタン・ランゲージ 1977年
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購入済み
面白いが、図書館で十分
さすが書き物を生業にしているだけあって、とても読みやすかった。
ただ、登場人物に対するクラカワー氏の好き嫌いが読み手に非常に伝わってくる。そして、「私は悪くない、私は正しい、他の人よりもあれもこれも頑張った」という弁明的な空気を強く感じて、感情的に拒絶することがしばしばあった。プロボクサーがリング外で人を殴ってはいけないように、ペンが武器の人は他人についての文章を公表するのであれば個人的な攻撃意識は排除すべきだと思う。
でも、帰国後の章を読んで、この本はクラカワー氏の排泄物的な役割だったんだなと思った。言い方悪いけど。自分の中のどうしても残るエベレストのドロドロを出し切りたかったんだろうなと。おそらくクラカワー氏は精神的に潔癖、もしくは繊細なところがあり、まあいっかでお茶を濁すことに耐えられなかったんだろうな。
書き方はうまいと思う。けど、クラカワー氏は嫌いだと思った。なので、図書館で借りれば良かったなと思った。 -
Posted by ブクログ
山と渓谷社の山の本ってとことん山!!!みっちり山!!!って感じで、正直読んでて飽きてしまうことが多い。エヴェレスト、K2、難攻不落の北壁、、、などと言われてもイメージ出来ない。土地勘ないしそこまで山詳しくないし、そもそも海外の山とか環境とか文化とか全くの異世界すぎて分からない。写真を見ても、綺麗だなぁーとしか思えないし、そもそも知らない山が多すぎて調べるの疲れるし、、、。
ただ、この本はとことん山って感じの本ではなかった。
なんか山と渓谷社発刊の新聞の社説って感じ?笑笑
アウトドアに関連した社会問題全般を取り扱う本で、決して登攀だけに焦点を当てたものではなかった。私的には集中力が続きやすくてGOOD。またなんせ火山の噴火や荒野療法など興味の湧く内容ばかりだった。
ジョン・クラカワーが一編を読者を物語に引き込むように文をとても綺麗に構成していたのも魅力の1つだと感じた。一番最初に時系列が現在から始まって、そこに至るまでの過去に遡る。最初は意味のわからなかった現在の物語に段々と色が付いていく感じ。そして最後はその現在からこの文が書かれた瞬間まで進む。
最後の章にあった、『苦しみを抱きしめて』。
意味のないことに意味を見出すことの大切さを改めて実感したように感じた。
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エベレストで起こった遭難の悲劇の当事者として、その渦中にいた著者が、真実を丁寧に伝えるために書いた本だ。当然、そんな経緯の著書なので、批判にさらされることもあった。著者は出来るだけ登場人物に敬意を表しつつも、真実を伝えることに気を使ったろう。高度8000mを超えると、そこからは一挙手一投足に死を左右する判断をしなければならない。それも、低酸素で思考力がままならない状態でだ。エベレストを目指す人は、半分、いや半分以上がエベレストに取り憑かれた人で、登山に命をかけている感じだ。そんな人に、頂上を目前にして、危険だから引き返すべきだ、との判断を下すのは並大抵のことではない。登る勇気より、下る勇気の方がとてつもなく大きいと感じた。8000mを超えると最終的には誰にも自分の生死の責任は取らせられない。それが、登山の案内人のシェルパにも、登山隊長にも。そう感じた。
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Posted by ブクログ
映画も観た。是非原作を読んでみたいと思い本書を手に取った。1日で読んでしまった。
実際にはあまり主人公クリスの動機、死亡原因、詳細な行動履歴は分かっていないことが分かった。
残された日記と彼と道中に出会った人物の証言から事実をもとに丁寧に行動経緯、動機が推測されている。映画ではあたかもその履歴がすべて本人の日記などから明らかなように描かれていたが、実際には多分に推測の部分も大きいということが分かった。
「サハラに死す」にせよ、無茶な旅をして最後に死ぬとそれを批判する人たちも多い。
しかし、自分には少し共感できる部分もある。皆そうではないのか?
自分が何者か?自分の限界がどこにあるのか?知りたくなるのではないか。
今の自分を変えたい。本当の自分はこんな狭い世界で止まっているべきではない。やり遂げた先に何か薔薇色の世界が待っていると思ってしまうことはないか?
大部分の人たちはその心の欲求に気づかないふりをするか、気づいてもバカなことだと嘲笑し、同じ毎日を過ごす。
行動に移した彼らは本当に勇気があるし、行動力がある「探求者」だと思う。
決して自殺にも等しい無謀な冒険を推奨するつもりはないが、何も非難される筋合いのことはしていないと思う。
私は彼らが純粋に羨ましい(同じことをしようとは思わないが)。 -
Posted by ブクログ
町の誇りである大学アメフト部によって引き起こされたレイプ事件を町ぐるみで隠蔽しようとする地方都市の暗部を描いた『ミズーラ』、狂信的なモルモン教徒が引き起こした殺人事件を描いた『信仰が人を殺すとき』など、人間のどす黒いダークサイドを写実するノンフィクション作家、ジョン・クラカワー。
そんな彼のキャリアは趣味の登山に関する山岳ルポライターから始まっている。デビュー作である本作は登山を巡る12の短編集である。エヴェレストに代表されるような過酷な山を人間はなぜ登るのか。そして登山とはどのようなアクティビティなのかを知る上で非常に面白いノンフィクションエッセイ。 -
Posted by ブクログ
傑作「空へ」「荒野へ」のクラカワーによる山岳エッセイ。書かれたのは「空へ」よりも前で、新装版だそうだ。十二篇収められており、一篇が短いせいか、もうちょっと詳しく読ませて!と、もどかしい感じもするが、九編目の表題作以降はさすがの迫力。
自分自身も含めて、クライマーたちを英雄視せず、突き放して書いているところがいい。登場する登山家の多くは、良く言えば「個性的」、まあ普通に考えてアクの強い変人と言っていいだろう。悪天候に閉じ込められたテントの中のありさまなど、実にリアルに書かれていて、もともと非アウトドア派の私など、金輪際こういうテント生活はゴメンだと思ったのだった。読んでるだけで骨まで凍えそうだし。
でも、体験談を読むのは大好き。この人たちはどうして死ぬかもしれないのに山へ行くんだろう?死ぬかもしれない「から」山にひかれるんだろうか。いくら読んでもわからないのだけど。 -
Posted by ブクログ
命を懸けた冒険といえば、冬山登山であり、誰もがしり込みするようなキャニオリングやボルダリングであるが、そんな危険を、危険であるからこそチャレンジするイカレタ野郎たちの美しい物語です。
この世界で有名なのは、ヘルマン・ブール、サー・エドモンド・ヒラリー、ロイヤル・ロビンズ、ラインホルト・メスナー、ジョン・ギルたちです。
収録されている12の物語はどれも素晴らしいのですが、私が特に面白いと思ったのが「クラブ・デナリ」でした。
また世界最高峰エヴェレストへの初登頂の栄誉は、ヒラリーとテンジンが1953年に達成したものですが、その後、エヴェレストより高い山があるという情報が錯綜とし、中国のミニヤコンカやK2などが候補に挙がり・・という「エヴェレストより高い山」も、名誉は偉業への勲章だというのもよくわかります。
この作者の「空へ」も読んでみたくなりました。