ジョン・クラカワーのレビュー一覧

  • 荒野へ

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    訳者も後書で書いていますが、著者が本文で述べている「できるかぎりでしゃばらないようにしている。それは充分成功していると思う。」というノンフィクション作家の姿勢に好感を持ちました。翻訳もとてもスムーズで読みやすかったです。著者、翻訳者の他の著書も読みたいと思いました。

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    2024年01月20日
  • WILDERNESS AND RISK 荒ぶる自然と人間をめぐる10のエピソード

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    ノンフィクションを専門に書くライターはそう多くはない。まずノンフィクションはフィクションに比べて金にならない。売上や映像化などによる派生収入が得られる可能性はフィクションに比べて小さい一方、取材に要するコストは大きい。

    だからこそ、私は優れたノンフィクション・ライターは最大限の賛辞が与えられてしかるべきだと思っている。そして、現存するノンフィクション・ライターの中で、最も私が信頼するのが著者、ジョン・クラカワーである。

    私が彼を知ったのはアメリカのカレッジ・フットボールチームによる性虐待事件とそれを隠蔽しようとする地方都市の力学を描いた『ミズーリ』においてであった。一方で彼自身の作品からす

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    2023年09月22日
  • 荒野へ

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    ネタバレ

    1992年にアラスカの放置されたバスの中で遺体で発見された一人の若者。
    この若者がなぜそこで亡くなったのかを追い求めて、ノンフィクション作家の著者が足跡をたどる。
    若者が旅の途中で出会った様々な人の証言や家族との関係から、若者が何を求めていたのかが浮かび上がってくる。
    彼は荒野に魅せられ自分ひとりの力で生きていこうとしていた。

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    2023年04月10日
  • 荒野へ

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    「空へ」の著者、ジョン・クラカワーのノンフィクション。

    1992年アラスカの荒野に置いてある廃バスの中で餓死した死体が見つかった。

    そこで死んだ青年は、大学卒業とともに有り金を寄付し、放浪の旅に出て、最後にアラスカにたどり着き、自分の力だけで荒野で生活することを目的とし、荒野に分け入っていった。

    死体が見つかって、著者は雑誌に寄稿する。
    反響が予想以上に大きかったため、改めて死体の主「クリス・マッカンドレス」の足跡をたどる。

    冒険とは何か、自分とは何か?

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    2022年02月16日
  • ヤマケイ文庫 空へ-「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日

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    1996年エベレストで起きた大量遭難死事故の現場に居合わせたルポライターが書いた実話である。
    実際に何人もの人が死んでいるため、この表現は不適切ではあると思うが、とても面白い、というのが正直な感想。
    ハラハラドキドキでページを捲り、結末を知っているがゆえに、死に繋がる悪手の判断をする場面では、天を仰ぐことが何度もあった。
    死が目前にきている極限状態であっても、人は他人のために行動する、そのことが胸を打ち、感動する。
    事実、ガイドのロブホールは、顧客(仲間)を見放して下山していれば、生きて還ってきていただろう。
    だが、それを選ばなかった。

    複数の隊が同じ日に頂上攻撃を行い山頂付近で渋滞し体力を

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    2022年01月09日
  • 荒野へ

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    物質や経済に支配された今の自分の暮らしが恥ずかしく感じるくらいの、クリス・マッカンドレスの生き方、価値観。簡素な幸福に気づき、それを誰かと共有する生き方を志向したいと強く思った。映画化された『Into the Wild』は絶対に観るべき作品であると断言しておきたい。

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    2023年01月01日
  • ヤマケイ文庫 空へ-「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日

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    映像をみた後に一気読み。おそろしい!人間が、山が。(でも、人間も山も好き。)作者はこの作品を書き終えた後、自責の念は薄まったのだろうか?もう一度映像を観なおしたくなった。

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    2021年05月19日
  • 荒野へ

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    ○感想を
    手にしてから完読するまで約3ヶ月かかかった。それは、中断することも多かったから。
    人の一生は短い。
    彼は24年で幕を閉じた。
    名前を変え、お金も寄付し、ほぼ徒歩で歩みアラスカへ旅へ出かけた経緯や周りのエピソードなど交えたドキュメンタリーである。自然の怖さも感じるし、地球の未だ見ていない人が殆ど歩かない地に単独で入っていくことは、彼にとって勇気でもなく、自然な行為だったのだと思う。
    主人公以外にも遭難したり、自然のなかで餓死していく他者も登場したが、このあたりが一番覚えていて読み進めが早かった。途中人との関わりやマックでバイトしたりして稼いだり、そうした人道的な内容もあるからリアルを感

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    2021年02月02日
  • 荒野へ

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    あなたは思いきってライフスタイルを変え、これまで考えてもみなかったこと、あるいはなかなか踏ん切りがつかずに躊躇していたことを大胆にはじめるべきだと思っているからです。多くの人々は恵まれない環境で暮らし、いまだにその状況を自ら率先して変えようとしていません。彼らは安全で、画一的で、保守的な生活に慣らされているからです。それらは唯一無二の心の安らぎであるかのように見えるかもしれませんが、実際、安全な将来ほど男の冒険心に有害なものはないのです。生きる喜びはあらたな体験との出会いから生まれます。

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    2021年01月13日
  • 荒野へ

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    映画を観たあと、数年経ってから読んだ。良くも悪くも原作のほうが筆者の思い入れが強く現れているような気がする。アレックスという一人の人間の心のうちに少しでも寄り添おうとして、細かな手かがりでもとにかく全部拾っていく。人間の行動を簡単に表面的に理解して心理学用語で分類して片付けるなんてできないと改めて感じた。
    壮大な自然に憧れたり、文明に嫌気が差すことはあっても、人と人とのつながりは心に絶対に必要な要素なんだろうなあ。

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    2020年12月19日
  • 荒野へ

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    大学を卒業後、ヒッチハイクを繰り返しながらアラスカへ辿り着いた青年は一人で荒野へと足を進める。結果、彼は荒野に置き捨てられた廃バスの中で孤独死し、アメリカ中を震撼させることとなる。

    いったい彼はなぜ荒野へ足を運んだのか?そして荒野での廃バス生活の中で何が彼を孤独死させる要員となったのか?極めてミステリアスなこの出来事を巡って描かれるノンフィクションが本作である。

    アメリカ出身の稀代なるノンフィクション作家、ジョン・クラカワーの出世作である本作では、若かりしクラカワー自身の姿が孤独死した青年に重ね合わされている点が魅力的である。かつて、若きクラカワー自身は登山を通じて自己のアイデンティティを

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    2020年12月12日
  • 荒野へ

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    なんとなく、パーシグの「禅とオートバイ修理技術」とかチャドウィンの「パタゴニア」辺りを彷彿とさせる、辺境・放浪ノンフィクション。

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    2020年03月27日
  • 荒野へ

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    主人公のひたむきな気持ちに心を惹かれていく。家族をもった自分と比べて、自由に生きていく主人公の行動には、若干の羨ましさを感じる。

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    2020年02月17日
  • エヴェレストより高い山 登山をめぐる12の話

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    『荒野へ』の著者ジョン・クラカワー氏による、山にまつわる12話のエッセー集。

    ボルダリングのパイオニアの話や、エベレストを超える山を発見(?)した話などなど、一口に山がテーマと言ってもエッセイの内容は様々で面白い。それにしても凍傷や高山病にかかりながら、頂点を目指す人々のモチベーションはどこから来るのだろうか?こんな話は暖かい部屋でソファーに寝そべって読むに限る。

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    2019年03月31日
  • 荒野へ

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    先が気になって仕方ない気分にさせてくれる一冊でした。最後の解説で映画になっている事を知り、DVDを借りましたが、本が先で良かったと感じました。きっと、映画を先に見ていたら、主人公のバックボーンに共感できず、原作に手を伸ばすこともなかったでしょう。
    心のままに生きるために選んだ道、誰にも理解されないはずの孤独な道程は、荒野を目指すクリス・マッカンドレスを温かく包もうとする人々との出会いに満ちています。さらに作者の過去がオーバーラップされることで物語の奥行きが広がり、『若者の愚かさや無知から引き起こされるくだらない事件』という、世が貼り付けたレッテルが丁寧に剥がされて行く展開に、青年時代をとうに過

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    2018年09月26日
  • エヴェレストより高い山 登山をめぐる12の話

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    ネタバレ

    本屋で見て、何となく購入。そういう直感で選んだ本は面白いことが多いが、本書もそうだった。
    ヒマラヤ、アルプス、マッキンリーといった高所から、ボルダリングに近いような岩山まで、登らずにはいられない登山家たちの一風変わった行動、精神、そして悲劇まで、山にまつわる様々なエピソードがバランスよく綴られている。
    イクストリームな登山をあきらめ、作家となった著者の他の本も読んでみたくなった。

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    2018年07月27日
  • エヴェレストより高い山 登山をめぐる12の話

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    『空へ』「荒野へ』以前に、こんなエッセイを書いていたんだね。
    結構深刻に”ヤバい”状況でも、この人の独特のユーモアや軽さがあるから、面白く読めてしまうんだね。

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    2018年07月23日
  • 荒野へ

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    毎度感じることで、いい加減学習しろよってところですが、やっぱり途中経過がくどく感じてしまう。エンタメノンフ、殆どそうなんです。徹頭徹尾、ハラハラドキドキしっぱなしでした、みたいな作品、すぐにはパッと思いつかないかも。これって自分の感性の問題なのか、それともつまらないならそこは読み飛ばせばよい話なのか。読み飛ばしのスキルを身につければいいのかもですね。なんかもったいないって思ってしまう自分がいて、でもそのために使う時間の方が、もっともったいないんだってことも分かってたりして。難しいところです。脱線しまくりましたが、答えは何と、蓄積性の神経毒でした。ロマンを追い求める冒険心のせいとか思っていたんで

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    2017年03月31日
  • 荒野へ

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    なにもかもを歩織り出して放浪に旅だった青年マッカンドレスの話。ノンフィクション。
    こういう人物がいた、ということを覚えていようと思った。死に際して彼は何を思ったのか。

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    2017年01月01日
  • 荒野へ

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    友人に薦められ読みました。

    裕福な家庭で育った青年がアラスカの荒野に足を踏み入れ、4ヶ月後に遺体で発見される。
    遺族や知人へのインタビュー、日記や遺品を通して青年の生い立ちを追ったノンフィクション小説です。

    なぜ青年は恵まれた生活を捨て、必要な装備をほとんど持たず無謀な旅を続けたのか。
    彼の死の原因とは。
    読みすすめるうちに謎が少しずつ解けていき、青年の人物像がいきいきとしてきます。

    よくある「本当の自分をさがすための旅」というのとは違って、彼は確固たる信念をもって旅をします。
    その信念がかなり極端なものなので、彼の行動はいびつで理解しがたいもののようにも感じます。
    しかしその極端さが青

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    2016年08月29日