吉野源三郎のレビュー一覧

  • 君たちはどう生きるか

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    ネタバレ

    コペル君と呼ばれる一人の少年の、とりとめのない日々から、世界の捉え方、哲学的な思考、どのように生きていくか、といった抽象的な概念へと読者を導いてくれる本。帰納法的。解説の丸山真夫も言っているけれど、そこにこの本の凄さがあると私も思った。そして、私も「おじさん」のニュートンが万有引力を発見したときの思考の説明にははっとさせられた。とてもわかりやすかったし、思考の過程の在り方というものを、私もこんな風に学んでみたかったなと思った。
    私は年齢としては大人だけど、精神的にはまだまだ大人になりきれていないし、立派な大人でもないと痛感した。生きていくための本質的なヒントがたくさん散りばめられていた。
    特に

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    2026年02月17日
  • 君たちはどう生きるか

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    1937年昭和12年発刊の青少年への生き方の本。山本有三が編纂のもとでの日本少国民文庫の全16巻の第12巻。岩波書店の吉野源三郎が眼病でペンを持てなくなった山本有三に代わって書いた本。
     どういう生き方をしろとは書いてない。社会に惑わされず、人間社会の一分子として個々人が主体性をもって考えて生きろと言うメッセージを銀座のデパートの屋上から外界を眺め雪の日の事件での友への裏切りに心悩むコペル君の悔恨を悔いを持ってこそ人間は善に向かって生きるのだと手を差し伸べている。
     軍国主義、ファシズムが世の中の風潮の時良く個人の尊さを書き上げたかと思うと、山本有三、吉野源三郎の思想には敬服するばかりだ。

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    2026年02月15日
  • 君たちはどう生きるか

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    コペル君。本名は本田潤一。中学二年生。十五歳。
    大きな銀行の重役だったお父さんが二年前に亡くなって、都内の邸宅から郊外に引っ越してきました。
    叔父さん。コペル君のお母さんの弟。大学を出てからまだ間もない法学士。
    ときどき、コペル君のうちを訪ねてきます。

    本書は、
    ・ 学校での出来事、友だちとのつきあい、デパートの屋上から通りを眺めていて気づいたこと。多感な時期を送るコペル君の物語。
    ・ その話を聴いて叔父がコペル君に語る「ノート」
    の二面で構成されます。

    僕は小学生の時、毎朝少しずつ担任の先生が読んでくれたのを聞いたのが最初です。
    マンガ化の報に接し、
    「漫画 君たちはどう生きるか」(マガ

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    2026年02月08日
  • 君たちはどう生きるか

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    社会に「善」を生む人でありたい、これが最大の感想である。
    転職市場で価値の上がるキャリアを積みたいと悩んでいたが、その悩みを一段俯瞰する気持ちを得た。今の構成員としての役割への責任を果たすのは大前提。ただ苦痛はその人の「正しい」センサーが揺さぶられる証拠でもある。ありたい生き方ができる自分になりたい。

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    2026年02月04日
  • 君たちはどう生きるか

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    自分自身が心から感じたこと、動かされたことを大切にしなければならない。
    限られた時間を無駄に過ごさないためにも、後悔しないように過ごすためにも、心がけたい。

    人間が人間同士、好意を尽くし合い、それを喜びと感じている、そのような人間らしい人間関係を大切にしたい。


    心に思ったとおりにしておかなかった後悔、
    その瞬間は取り返しのつかないことをしてしまった、と大きく落胆するかもしれないが、人間としては、偉くなっているし、神様も見届けてくれてるはず。

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    2026年01月25日
  • 君たちはどう生きるか

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    2026年、新年一発目に読むにふさわしい本だった!

    上司に「僕のバイブル」とお勧めされて読んだが、何度も読み返したくなる本だった。

    コペルくんの周りの年長者はみんな落ち着いていてコペルくんに気付きを与えてくれるような存在ばかりだが、

    かつ子さんだけ勝気で安直ですごく好き。

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    2026年01月03日
  • 漫画 君たちはどう生きるか

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    80年以上前から人間のあるべき姿は変わってないんだな
    定期的に何度も読み返して、まっすぐに生きていきたい

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    2025年12月09日
  • 漫画 君たちはどう生きるか

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    中学生の頃、母が読むよう渡してきた。
    当時はただ思春期の私でも読みやすい、共感しやすいものであるくらいに感じていたが、今だから分かる。親の立場として子にどのような気持ちで渡したか。人生という漠然とした、そして目に見えない、殆ど概念に近いものをどのように感じ取り受け止めるか、予習させたかったのだろう。
    社会人になった今、ここで得た知見が効いている気がする。

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    2025年11月28日
  • 君たちはどう生きるか

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    感じたことを考え抜くこと。
    言葉で説明できるほど解像度をあげること。
    最近SNSなどでショートして集中力も思考力も崩壊してる私には感じるとこがたくさんある。
    続いたことのない日記ですが、私もノートという形でもう一度始めてみようとおもう。

    惰性で生きている気がしている今日。
    一体どう生きたらいいのか。

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    2025年11月25日
  • 漫画 君たちはどう生きるか

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    人として立派な生き方とは何か、について考えさせられる作品であった。息子が大きくなったら読んで欲しい。

    少年コペル君が学校であった出来事を深く振り返っているだけでなく、それを見てノートに残す叔父さんが良いメンターとなって、正しい道に向かっていく2人が美しく描かれていた。

    個人的に
    "世間には、悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。人類の進歩と結びつかない英雄的精神も虚しいが、英雄的な気魄を欠いた善良さも、同じように虚しいことが多いのだ。君も、いまに、きっと思いあたることがあるだろう。"
    とい一節がかなりずっしりと入ってきた。

    優しさと強

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    2025年11月15日
  • 君たちはどう生きるか

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    目に見える世界だけを生きるのはもったいない。本当に大切なものは目に見えない世界にある。自分が心からしみじみと感じたことを大切に生きようと思う。

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    2025年10月27日
  • 漫画 君たちはどう生きるか

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    本作に登場する天動説と地動説が特に印象に残っている。
    昔の人々は、天動説(地球を中心に他の天体が回転している)と信じていた。
    それは、昔の人々が自分中心に世の中が回っていると考えたことに因んでいたのかもしれないと。
    でも、人類は生きていくうちに地動説(中心になっているのは地球ではなく、地球自体が太陽の周りを自転しながら公転していたこと)に気づく。

    私はこのことについて、これまでは地動説を発見することができた人類の科学的進歩に感動していた。
    でも、本作を読んでからは、人間がモノや考え方を自分中心ではなく、俯瞰して見ることができるようになったという人類の心理的成長のようなもののも反映しているので

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    2025年10月13日
  • 君たちはどう生きるか

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    ネタバレ

    貧富の差によって人間の優劣は決まらないと思うし、お金を持っていなくても尊敬するべき人間は山ほどいるのだと思う。人間同士本当に相手のことを思って愛し合うということは、見返りを求めない好意の積み重ねだと思う。私は概ね、叔父さんと似た価値観を持って生きてきた。

    けれどこの歳になって、自分と全く正反対の価値観を持つ人と会い、やっぱり自分は未熟だったから、受け入れられなくて、自分から離れてしまって、そしてその日から今までずっと考え続けている。

    正しさとは一体何なのか。貧乏なんかにはなりたくないと、自分はお金持ちになることに執着するなんて、馬鹿げた考えだと思った。自分よりできない人に手を差し伸べるので

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    2025年10月02日
  • 君たちはどう生きるか

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    小学生の時に母がコレいい本だから読んでご覧、と言って手渡されたのが日本少国民文庫の「きみたちはどう生きるか」。戦前に刊行された本で旧仮名遣いでとても読みにくかった。挿絵入りで分からないところは母に聞きながら読んだ。親友がいじめられているのに勇気がなくて助けに行けなかったことで悩むコペル君とおじさんのエピソードが心にのこりました。時が移り変わり次男がが中学校から副読本として岩波文庫を持ってかえりました。彼が使い終わった後譲り受けて再読。挿絵もそのままだったので嬉しく思いました。

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    2025年10月02日
  • 漫画 君たちはどう生きるか

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    ネタバレ

    人の在り方を教えてくれる本。
    内容は小学生でも分かるよう優しいストーリー調になっている。
    ・物質の最小単位である分子のように、人はこの世界を作っている。
    ・人特有の痛みは、自分が取り返しのつかない過ちをおかしてしまったという意識。
    ・人は、自分で自分を決定する力をもっている。
    ・自分が中心で回っていると錯覚してはいけない。

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    2025年09月29日
  • 君たちはどう生きるか

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    ジブリ映画に取り上げられたことからこの小説を知った。ジブリ映画の元なのだから児童小説であることは容易に想像つくが、世間ではそのような扱いをしていないように感じてたし、なので、この本を手に取って改めて、児童小説なんだ!と驚きを覚えた。
    でも大人にもメッセージ性があると感想を述べている方がいたので、どんな内容かと興味が湧いた。
    感想は、児童向けとはいえ、経済論や哲学がこんなに散りばめられているなんて!!と感動した。
    叔父さんが日記を通してコペル君に、コペル君の感じたことや体験をそれだけで終わらせずに、想像力を働かせて人としての成長に繋げなければいけないことを伝えていく。
    叔父さんの年齢の2倍以上の

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    2025年09月21日
  • 君たちはどう生きるか

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    タイトルどおり、学生時代にこれから残された時間をどう生きるかということを問うた作品です。人間の悩みと過ちを自分自身がどう受け止めるかが大切なことを改めて感じました。たいてい、自分中心に物事を考え、自分の都合の良いように解釈しようとするから、言い訳が生まれます。言い訳から自分の中で認めようとしない方向へ自然と傾いていくのを、どれだけ止められて、それを認めていけるかというこ戸を若い世代に説いているものです。コペル君と同世代のときに読むこと、そしてコペル君のお母さん、おじさんの世代になったっときに読むことで、このタイトルの答えを少しでも答えられるようになるのではないかと思いました。

    この作品を読ん

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    2025年09月14日
  • 君たちはどう生きるか

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    何年まえだろうか、映画「君たちはどう生きるか」が話題になった時、本書が漫画化された書籍が注目された。それを手に取ってみたはいいものの、当時の自分には全くと言っていいほど刺さらなかった。

    そして今、本書を読み、心の底から感銘を受けた自分がいることに驚いている。
    読み進めるほどに、今の自分のために書かれたものだと錯覚してしまうほどに、ものすごく素直に受け止めていた。
    中でも印象的なのは、第五章におけるナポレオンの精神性と第七章におけるパスカルの引用。これは紛れもなく今の自分のために書かれたものだ。
    「人類の進歩と結びつかない英雄的精神も空しいが、英雄的な気魄を欠いた善良さも、同じように空しい」

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    2025年09月12日
  • 君たちはどう生きるか

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    15歳のコペル君の心の成長を通して読者に対して問いを投げかける作品でした。
    小説的に進むのでとても読みやすい。
    またコペル君の経験は読者が生きてきたなかでどこかで経験してきたようなものであり、自分の過去を回想しながら読みました。
    最初にこの本が出たのは1937年。日本は日中戦争から太平洋戦争へと向かっているとき。そこから90年近く時が経ちましたが、人間の根本的な部分は同じであり当時を生きる人も今を生きる私たちもどう生きるか、その問いは変わらないのだと思いました。
    28歳で読みましたが、10代のときに読んでみたかった作品です。

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    2025年09月07日
  • 君たちはどう生きるか

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    「そこで、最後に、みなさんにおたずねしたいと思いますーーー君たちは、どう生きるか」

    高層デパートの屋上から、粉ミルクから、学友から、
    主人公のコペルくんはあらゆるものから人間関係とはなにか、あるいは社会とはなにか、想像力を発展させ、時には思考し中学生という幼さあられど、一つ一つを学んでいく。
    それは大人になっても決して消えない、生きるにあたって重要な価値観の形成である。
    もう1人の語り手「叔父さん」は、コペルくんの思考をフィードバックしながら私たち読者に問いかけている。さて、君たちはどう生きるのか、と。

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    2025年08月17日