霜島けいのレビュー一覧
-
ぬりかべの娘の七作目。
「仇討ち」が良かった。
敵持ちだったが仇討ちされるはずの敵だったが、
きのこの食あたりで死んでしまった男。
敵討ちのために、幽霊ではなく骸骨姿となって、
るいに頼み込む。
相手の男はちょっと粋な油売り、
だが、仇討ちをするつもりは全く無いときた。
と言うのも、それぞれの事情...続きを読むPosted by ブクログ -
父親は人間で、母親は狐、その息子は、のっぺらぼうで、同心。物凄い設定だけど、すんなり受け入れて、読んでしまった。あやかし絡みの捕物も、面白いし、登場人物(人物じゃない者も居るけれど)が、面白い。化け猫まで、出て来て、これからの展開に、目が話せない(笑)
-
お駒と、彼女を守っていた河童の玄助、お互いを思いやる心に、涙が出た。お駒、これからは、幸せにならなくっちゃね。あやかしになってまで、我が子の幸せを願う父親、金太。良かったね。成仏しなよ。
まだ、話は続く?次も、早く読みたい。 -
妻子に死に別れて寂しい男、仇討ちをされたがっている侍、一人ぼっちだと思い込んでいる女、それぞれの哀しみ、気持ちが、心にしみる。冬吾と周音の兄弟、るいと作蔵の親子、ナツ、登場人物(人物じゃない者も居るけれど)が、みんな良い。話が、どんどん続いて欲しい。
-
おコウも、成仏出来て、八枝の魂も、解き放たれた。冬吾の過去も、明らかになり、周音との関係も、少しは、良くなった?両手を挙げて、めでたしめでたしでは無いかも知れないが、ほどほどの所で、良き終わり。
-
自分が死んだ後に、妻が寂しく無いように、行灯になった男。心に、ポッと灯りが灯る様な話だった。
九十九字屋と、その主人の過去と、何やら不気味な幽霊、これからの展開が、ドキドキする。 -
出てくる子供が、皆、可愛らしい。「辻地蔵」の志乃ちゃん、しのわざわいが、死の禍じゃなくて、良かった。お地蔵様に言われた事を、よく考えて、良い娘さんに、なって欲しい。
-
どの話も、しみじみと、心が温かくなるような話だった。
主人公の性格のせいか 、あやかし絡みの話も、全然怖くないのが良い。夜に読んで、眠れなくなるような話は、苦手だから。それと、ナツの正体に、やっと気付いたね(笑)
-
死んでしまった人間も、生きている人間の様に見えて、触れる、不思議な娘の話。娘は、両親と死に別れ、天涯孤独の身の上。母親は、迷わず成仏したけれど、父親は、壁に憑依して、塗り壁に、なってしまった。って、凄い設定(笑)成仏出来ない幽霊絡みの事柄を、解決していく話かな?面白く、読み進められそう。
-
赤ん坊の様に泣く枕、描かれている人物が増えていく絵とその絵の中に居る、その絵の作者の話。成仏出来ない幽霊達が、成仏出来るように助けてやる。それが、おどろおどろしくならず、からっと、少し滑稽に、書かれていて、ふふっと笑って読める
-
ぬりかべの娘の五作目。
前作から続いている、九十九字屋のあるじ冬悟のお話。
母を取り殺した女の怨念、それを冬悟のせいだと言う兄、周音。
前のあるじキヨも登場(?)して、
女の気持ちを、冬悟の過去、ナツの疑問を解きほぐしていく。
シリーズの山場ともいえるお話だが、
ナツが亡霊につきまとわれるところ...続きを読むPosted by ブクログ -
ぬりかべの娘の六作目。
シリーズの山がひと段落して、日常が戻ってきた感じ。
日常と言っても、そこは九十九屋、妖やら幽霊がらみだが
とくに危ないこともなく、謎も重くなく、ちょっと物足らないぐらい。
浅草寺の「四万六千日」に鬼灯を買いに行く場面が、
縁日にも人ごみにも縁がなかったナツが楽しそうで良か...続きを読むPosted by ブクログ -
どの話も面白かった!
今回はホロっとくる内容だったな。
「虫干しの日」
こちらとあちらの世界というと怖いイメージだけど、もう一人の自分への愛着、分かる気がする。
「おもいで影法師」
大事な人がいなくなって寂しく思うのは、人も人でないものも同じ。
「もののけ三昧」
自分は消えても、長屋の住...続きを読むPosted by ブクログ -
初読みの作家さん。おもしろかったです☆主人公がのっぺらぼうで、普通に生活し、江戸の市井の方々に受け入れられているというf^_^;父は人間で母は妖狐…あやかし好きはハマるお話かもです。のっぺらぼうに一目惚れした妻や、のっぺらぼうの幼馴染、妖狐の母などみんな良いキャラです。なによりちょい役の上役も面白い...続きを読むPosted by ブクログ
-
続き物だとも知らずに読み始めたけど、違和感なく、ストーリーの世界に入ることができた。
それぞれの人物やあやかしが、人を大事に思う温かさが伝わる物語。
三毛猫が我が家にいるので、個人的には店番をしているミケ猫が、人間の姿になるというシーンを実際に見てみたいと思った。Posted by ブクログ -
ぬりかべの娘の四作目。
不思議な出来事に巻き込まれながら、
ぬくぬくと九十九屋で暮らしてきたるいの生活に影がさし始める。
主人の冬吾の幼い時からの知り合いらしき神主や
女の姿の悪霊がちらりほらりと。
そんな中でも、あやかしとともに迷い子の親を捜し、
親娘の心の綾をつなぎ合わせる九十九屋の人々。
...続きを読むPosted by ブクログ -
こちらがぬりかべの娘二作目だった。
後からこちらを読んだが、前後関係があまりなくて大丈夫だった。
ナツの正体がばれていなかったぐらい。
夜な夜な赤子のように泣く枕と、
祭りの絵の中の人が増えた話。
どちらも心あたたまる話で良かった。
でも一番ほろりときたのは、るい親子のことかな。Posted by ブクログ -
待ってました!
もう続編出ないのかと思ってだので、嬉しい限り。
最初の話はとにかくお駒が、良いコでそれに尽きる感じ。
このシリーズにあるのっぺら千太郎の面白さがなく、物足りない。
次の話で本領発揮!という感じで、切ないのに可笑しいというこのシリーズの醍醐味を味わえて面白かった。Posted by ブクログ -
主人公のるいのまっすぐさや、出てくる幽霊が決して悪者じゃないところがあったかい。好みで言うと、お父さんがおとぼけキャラくらいの方が私は好きかも。Posted by ブクログ
-
Tさんのお勧め。
天涯孤独の娘、るい。
それは嘘ではないが、実は死んだ父親はぬりかべとなって娘の周りをうろちょろしている。
それもあり、この世ならぬ者が見える娘は勤め先に困り、
よろず不思議承り候、とかがげるお店に引き付けられるように勤めることに。
るいが最後に死んだ子を想って泣くところは、何と...続きを読むPosted by ブクログ