あらすじ
南町奉行所定町廻り同心の柏木千太郎は、腕が立ち情に篤く正義感にあふれた江戸の人気者。――ところが、一つだけ変わったところが。彼には、顔がない。つまり、のっぺらぼうなのだ! 不器用だが心優しい同僚の片桐正悟や、千太郎を慕う下っ引きの伊助らとともに、数々の不思議な事件の解決に奔走する。笑えて泣けて癒やされる、傑作あやかし時代劇の第一幕、開幕です!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
予想以上の大当たりの本!南町奉行所の同心・千太郎はのっぺらぼう。そう、「妖」ののっぺらぼうである。千太郎が下っ引きの伊助、同僚の正悟とともに出会う、妖絡みの事件3つ。楽しい時はとことん楽しく、切ない時はとことんシンミリさせてくれる。千太郎のフンワリした人柄もいい。伊助との初対面のエピソードにホロリ。千太郎の凛とした母、楚々とした人間の妻、無邪気で可愛い娘、伊助も正悟もストーリーを盛り立ててくれる。これは続きも読まなくては!
【あやかし同心】大店のお嬢様が駆け落ち!密告したのは…【ばらばら】バラバラに切断された女性の身体の各部位は生きていた!【へのへのもへじ】正悟が気になる女性の、失踪した夫を探すと…
Posted by ブクログ
二作目のひょうたんの方が手に入りやすかったので、先に読みました。続いて今作を読みましたが、とっても面白かったです。プッと笑える千さんのメモとしぐさ…。それを取り巻く伊助と正悟のあったかさと面白さ。今回は小春ちゃんの話もかわいすぎ。さらにその話の千さんが、もうたまらない!
早く続きがでないかなぁ。
面白い!
父親は人間で、母親は狐、その息子は、のっぺらぼうで、同心。物凄い設定だけど、すんなり受け入れて、読んでしまった。あやかし絡みの捕物も、面白いし、登場人物(人物じゃない者も居るけれど)が、面白い。化け猫まで、出て来て、これからの展開に、目が話せない(笑)