平康慶浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1番に出世した人が、その後もずっと1番に出世していくわけではありません。係長への出席競争で遅れていた人がその後挽回し部長1番に昇進したような事例も数多くあります。そんな彼らこそまさに逆転出世で成功した人たちと言えるでしょう。
20代評価によって報酬が定まる事は実は当たり前ではありませんでした。日本でも戦前には職務給と言う概念が当然のように使われていました。スキルのある職人が1日働いていくらと言うような考え方です。この時、良い結果を出しているからといって、1日あたりの賃金を変更することはありませんでした。このことから、新人段階での評価と将来的な成功や修正とは関係しないということです。評価を気に -
Posted by ブクログ
この本を手に取った人は出世に遅れている人が多いのではないだろうか。
しかし、20代〜50代まで世代別に書かれており、それぞれの最後にやっておくべきことのまとめがある。
印象に残った箇所は、突然の逆転のためには「尖った専門性」と「丸いつながり」が大事だという。
「尖った専門性」とは、専門性のレベルが世間一般的に高いレベルである。つまり本質を理解していて、その専門性に基づいた指導ができる。自分なりの言葉を使いながら教えることができるため相手もわかりやすい。そのレベルに到達できていない専門性は、ただ仕事を抱え込んで身に付いたものであり、自分の頭の中ではわかっているけれど、形にして人に示すことが -
Posted by ブクログ
出世する人は人事評価を気にしない
2014/10/9 著:平康 慶浩
出世している人たちの共通点は、会社の中での人事評価を気にしない。けれども、その背景には彼らに共通した行動がある。仕事の進め方、人づきあいの方法、そしてプライベートなどである。それらについて整理し、以下の2つのポイントでまとめられている。①会社の中の人に関するルールと運用と実態から解きほぐしてみること②その背景にある企業組織のあり方について、人的資本や社会関係資本、ネットワーク論などの経営学、経済学理論を踏まえて整理している。
構成は以下の7章から成る。
①評価が低いあの人が、なぜ出世するのか
②課長手前までは「できる人 -
Posted by ブクログ
課長1年目の教科書 2016/2/18
著:平康慶浩
著者は、人事コンサルタント。アクセンチュア、日本総合研究所を経て、2012年よりセレクションアンドバリエーション㈱代表取締役に就任。大企業から中小企業まで150社以上の人事評価制度改革に携わる。
あなたがすでに課長になっているのであれば、経営層を目指してほしい。課長というポジションこそが会社という組織の中で、経営層を目指すための入口だからである。それはまさに、会社人生で二度目の採用試験に他ならない。まさに課長からこそ出世のための本番が始まるのである。
課長からはじめるキャリア戦略とは、複雑にからみあったこの社会の中で、人とうまくつなが -
Posted by ブクログ
世間は評価査定を経てボーナス支給の時期だ。
私は、この評価査定の欺瞞や、社員の意欲を上手く引き上げられているのかという点に人事制度の効果への不審を拭えない。例えば、3割が加点を得るなら、7割は不満。アンケートでも取れば、それは如実に現れるのだから、成果主義なんて古臭くて瓦解している。それで納得できるのは、誰しもが居場所を確認できるマラソン競技のようなものだけだ。幻想だし、逆効果ではないのだろうか。
この本は、その不満を諦めさせる説得的な要素と、評価を得るための対策編で構成される。部長にならなくても、別の生き方があるよ。あるいは、課長と部長では、昇格基準が違うよ、という話だ。そういう事に悩む人 -
Posted by ブクログ
最初に断っておきますが、私が課長になったわけではありませんので念のため。
なぜこの本を読んだかというと、自分のスキルアップに活かすため。
マネジャーになるため、役員になるために何が必要なのかを述べた本です。
あとがきで次のように言っているところが心に残りました。
今いる組織の中だけで上を目指すことだけが出世ではなくなる。
社内政治を勝ち抜いて出世するのではなく、互いに協力し、変化に向き合う生き方を選んでほしい。
そうして実現する出世のほうがより大きく新しい価値を生み出す時代になっている。
課長の仕事は、人を動かすこと
絞り込んだ専門性を通して発見した新たな気づき、発展した興味などをそのまま