シャンナ・スウェンドソンのレビュー一覧
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愛しのオーウェンと晴れて婚約したケイティに、魔法界のマフィアと言われる謎の組織コレジウムが接触してきた。コレジウムは以前からMSIの取乗っ取りを企てており、その目論見はいったんはマーリンに挫かれたものの、彼らの息のかかった社員はいまだMSI内部に多数いるらしい。マーリンは一計を案じ、逆にスパイを送り込むことに。となれば適任なのはケイティしかいない。結婚目前で潜入捜査?
ようやく婚約までこぎつけた二人なのに、スパイ捜査で早速離れ離れになったケイティとオーウェン。とはいえ、オーウェンがあの手この手で会おうと頑張る姿にきゅんとする。ここまでしてくれると愛を感じるよね。バレンタインってアメリカだと男性が女性のために用意するのが風習なんでしたっけ?羨ましいなあ~♡コレジウムの内部に入り込み大活躍のケイティは本当に成長したし頼もしい限りで、警備部に移籍しても絶対パワフルに仕事できそう。タイトル通りカエルにキスしまくるシーンにはちょっと笑ってしまったけれど、オーウェンが無事で良かった。次が最終巻とのことで、終わってしまうのがもったいないシリーズ。 -
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ケイティは退屈していた。競争相手のいない市場でのマーケティングなどサルでもできる。そんなとき、古写本の解読にいそしんでいたオーウェンが、とんでもないことに気づいた。権力への渇望を生み出し、他者を支配する力を与える危険な石“月の目”が、ティファニーに現れたというのだ。早速ふたりは追跡を開始する。日本オリジナル書き下ろし。大人気シリーズセカンドシーズン。
前作ラストで魔法を使えなくなったオーウェンとの関係や、ケイティの立ち位置がどう変わっていくのかな、と考えながら読み始めたんですが、意外と考える間もなく新しい事件が起きてあっという間に展開が進みます。たった1日の出来事というのに読み終えるとびっくりするな。ただちょっとバタバタしすぎな感じはあったので、もうちょっと二人の関係が深まるところを見たかったなとも思いましたが。本当の意味でティファニーで指輪を買う二人が見たいよー!そうこうしていたらまたオーウェンに魔法が戻りケイティも魔法使いになるという衝撃の展開。ま、まじか・・・。グラニーは大活躍だったけど、いつものケイティの女友達は出番が少なくてちょっと寂しい。 -
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あこがれの彼とのはじめての正式なデートの朝、待ち合わせ場所に現れたのは、さえないフェアリーゴッドマザー。どうにかお引き取り願ったものの、肝心のデートはお流れ。一方、魔法の悪用を企む一味が派手な広告戦略に打って出たため、対策を講じるはめになった(株)MSI側。ケイティはまたしても危険な任務につくことに・・・。おしゃれでキュートなファンタジー。
ん~~~最高ですこのシリーズ。ファンタジーだけど細かい設定やご都合主義で話が進んでいかないところは本当にリアルで引き込まれる。オーウェンの養父母が出てきますが、人は生まれではなく育つ環境の影響が本当に大きいよね、と納得。悪い人たちじゃないけれど、少し息苦しいかな。グロリアの態度は少し謎ですが。ケイティには次々と難題がふりかかりますが、ゴッドマザーの斜め上の奮闘ぶりには笑ってしまった。これは迷惑すぎる・・・。しっかり者でずっと一人で頑張ってきたからこそ、ケイティがオーウェンに頼れないっていうのはすごく分かるなあ。衝撃の展開だったので、すぐに戻ってきてーー!と祈る気持ち。 -
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ネタバレ面白くないとは言わないが、ちょっと雑
オーウェンが外野からどう見られてるのか
が作中では出てくるけど唐突感が否めない
その前にオープニングでトリックスやイザベラとケイティがランチでもするシーンを挟んで会話させてもやよかったのでは?
ケイティ彼氏だけになったの?
トリックス達から避けられてるの?
ならそれも描写して欲しい
作中一日ですべてを終わらせたかったのもわかるし、それにはスピード感が必要なのもわかる
けれどその分、作者の売りのひとつである丁寧な描写を捨てるほどのものか?
とも思ってしまう
ガーゴイル戦は楽しかった
羽繕い大事なのも苔が敵なのも石っぽくてよかった
サムが人気なのもわかった
ロッドとグラニーが今回は絡んできたのも、反面マーリンが殆ど絡んでこなかったのも珍しくて面白かったけれど
人気のない脇キャラを疎かにされたのが物悲しい -
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ネタバレ・シャンナ・スウェンドソン「ニューヨークの妖精物語」(創元文庫)は 魔法製作所シリーズ作者の新シリーズであるらしい。今回は魔法より妖精である。製作所に妖精は何人も出てゐた。この妖精達、ニューヨークで人間に混ざつて住んでゐた。妖精の本来の容姿は人間とはいささか違ふのだが、目くらましで人間の目を欺いて人間の中で生きてゐた。物語も、魔法製作所である、妖精よりは魔法が中心だつた。あのマーリンもゐた。しかし、個人的にはこの妖精達にかなりの違和感を覚えてゐた。一般的な妖精のイメージと離れすぎてゐるのである。 別に羽根が生えてゐてほしいわけではない。その記述から想像する限り、正に所謂妖精離れしてゐるのである。それに対して今回のはどうか。妖精物語である。 カバーにも扉にも、ちやんと「フェアリーテイル」とある。書名は、正しくは「フェアリーテイル ニューヨークの……」とすべきなのかもしれない。舞台も人間界と妖精界にまたがる。だから、ここで始まるのは確かに妖精物語であるらしい。実際、魔法よりは妖精の物語であつた。ケイティーのシリーズとは違ふ。今回のソフィーの、いや姉ソフィーと妹エミリーのシリーズには魔法もあるが、それ以上に妖精の物語と言へる。個人的にはこちらの方がしつくりくる。だからと いつて昔風のステロタイプの妖精が登場するわけではない。そこは魔法製作所の作者である。ここでも似たやうな妖精を作り出してゐる。羽根を持たない、人間と容姿のよく似た妖精である。それでも所謂妖精に近い。それほどの違和感はない。「訳者あとがき」には、「ウェールズやアイルランドの神話が好きだという著者が子どもの頃から親しんできたさまざまな妖精譚の要素が随所に散りばめられていて云々」(432頁)とある。さう、妖精譚はやはりこれである。ドイル の妖精画如き世界でなくとも、妖精譚には妖精譚のお約束事があつてほしい。このソフィーの物語にはそれがある。だから、安心して読める。そしておもしろい。
・ソフィーは妖精と妖精界をかう説明する、「わたしたちが暮らすこの世界の下にあるもうひとつの世界、パラレルワールドって言ったらいいのかしら、そこに住んでいる超自然的な存在よ。わたしは彼らの世界へ行くことができるの。」(297~298頁)パラレルワールドといふ妖精界の位置づけは初めてきいたやうな気がする。しかも「この世界の下」といふのは、人間界と妖精界の境界域からすると、どうやら実際に地下、地中に当たる位置であるらしい。セントラル パークのオークの木の根元、ソフィーは妖精界への「入口を探さずに、このまま穴に潜り込んで直接妖精界へ行けないだろうかと考えた。」(69頁)といふほどである。これなどは製作所の発想が尾を引いてゐるのかもしれないと思ふ。この2つの世界は容易に行き来はできないが、決して無関係に、そして無縁に存在するわけではないといふのである。だからこそ、いささか体力を使ふらしいが、妖精も人間の中で存在でき、実際にエミリーはセントラルパークで妖精に拉致さ れたのである。そして、何よりも姉妹の存在がある。2人が妖精界に決定的な影響を及ぼすことにもなるのも、2つの世界が無縁ではないからである。しかし、 妖精は「超自然的な存在」である。魔法が使へる。といふわけで、拉致された妹を救出すべく姉の戦ひが始まる。この物語をごく大雑把に言つてしまへば、妖精の女王と人間の戦ひといふことにならう。しかも、妖精側は人質をとつてゐるのである。かくして、スウェンドソン流の妖精物語が展開していく。きちんとしたお約束を踏まへた新しい物語はおもしろい。続編を待つ。