トーン・テレヘンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレもっと早く読めばよかった。
はりねずみが好きなのに、いや、好きだからこそ
勿体なくて読むのを先延ばしにしてしまった。
はりねずみは本当に臆病ですぐハリを立てて
フシュフシュして、
たまにお腹を見せて撫でさせてくれるけれど
次の日になるとまたフシュフシュと丸まって
でもそこがとても愛らしくて、愛おしくて。。
ネガティブで臆病な自分と重ね合わせて
はりねずみと接していたのもあって
するりと本の内容が入ってきた。
家にいたはりねずみ達の呟きを読んでいる気がした。
カミキリムシの手紙の文章が印象に残った。
「自分のままでいたらどうでしょう? 孤独で、なににも確信がもてなくて、少し不幸かもしれない -
Posted by ブクログ
短い短い、動物たちの日常の詰め合わせ。ひっくり返ることができるか真剣に話し合ったり、く、しかない手紙を書いたり、それにお返事を書いたり、何とかしてはちみつを食べようとしたりします。何かの教訓が得られるとかではないけれど、どんな些事に対しても真剣に向き合う動物たちの日常は読み応えたっぷりです。
きげんのいいリス、というあまりに素晴らしい邦題。(現代は直訳すると「ほとんどみんなひっくり返れた」だそうで、このセンスにも感動。)
ジャンル的には童話ということになろうと思います。童話って、面白いですよね。大人が読んでも一層。
本屋大賞に翻訳部門なんかあるんだぁ、と興味を持って読んでみました。非常に -
Posted by ブクログ
癒されるような、傷ついてしまうような
これをしあわせと言っていいんだろうか
役に立ちたい気持ちが強すぎて、自分をすり減らしてしまうキリギリスをみて心配になった
しかしこれらすべてが現代的だなとも思う
基本的にみんな仕事が大変だし、でもやりがいもあって、他者は自分の求めるもの以外には興味がなく、相手がどうなってもわりとどうでもいい でもほんとうにごく少数の気にかけてくれる人たちが必ずいる、みたいな
あとはそれぞれが自分のやっていることに対して、ほんとうにこれでいいのだろうか?と自問自答し続けて、なにもかもがわからなくなる、みたいな
そういうときはだいたい疲れているんだけど この本のキリギリス