あらすじ
ブナの樹の上に暮らす忘れっぽくて気のいいリス。知っていることが多すぎて、頭の重みに耐えかねているアリ。始終リスを訪ねてきてはあちこち壊す夢みがちなゾウ。思いとどまってばかりのイカ。チューチュー鳴くことにしたライオン。……不器用で大まじめ、悩めるどうぶつたちが語りだす、テレヘン・ワールドへようこそ!
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Posted by ブクログ
皆同じ大きさで、こちらの固定観念を覆してくれる。いつもきげんよく心優しいリス。ゾウやらアリやら、友だちにけっこう振り回されているように見えるのだが、怒ったりせず受け入れる。なんていい奴。諦め方が大人の対応。読みはじめて浮かんだのは「哲学的」という言葉だが、子供のときに読んでいたら、感想はまた違っていたはず。叶うなら年齢を重ねるにつれて、感じ方がどう変わるかを試してみたい。そう思えた一冊。
Posted by ブクログ
短い短い、動物たちの日常の詰め合わせ。ひっくり返ることができるか真剣に話し合ったり、く、しかない手紙を書いたり、それにお返事を書いたり、何とかしてはちみつを食べようとしたりします。何かの教訓が得られるとかではないけれど、どんな些事に対しても真剣に向き合う動物たちの日常は読み応えたっぷりです。
きげんのいいリス、というあまりに素晴らしい邦題。(現代は直訳すると「ほとんどみんなひっくり返れた」だそうで、このセンスにも感動。)
ジャンル的には童話ということになろうと思います。童話って、面白いですよね。大人が読んでも一層。
本屋大賞に翻訳部門なんかあるんだぁ、と興味を持って読んでみました。非常に幸せな読書体験でした。
Posted by ブクログ
確かに、51編のみんな 読んで幸せ イラスト眺めて幸せ になれました♪ とりわけアリとリスの交流が気持ちいい。さすがにオランダの作家なので出てくる生き物が豊富ですねぇ、中でもしきりに木から落ちる象は微笑ましい。そして大人だからこそ受け止め方が多分人それぞれでしょうね 笑!大人こそ読んだほうが良いかも知れない童話です。
Posted by ブクログ
独特で不思議な雰囲気の世界。
アニメで見てみたい。
作家本人は自身の子供のために書いたのがきっかけで作家になったそう。子供達の感想を聞いてみたい。
Posted by ブクログ
「ハリネズミの願い」と同じ作者、翻訳家の本。
こちらのほうが、楽な気持ちで読めます。
全部で51章。
スキマ時間に、適当に開いたページを読む、という読み方でもいいかと思います。
Posted by ブクログ
児童文学なのか大人の作品なのか、詩には長くて散文には短い。
全体にちょっと中途半端に感じました。
哲学だというのなら、幼年文学にアーノルド・ローベルの『ふくろうくん』がありますが、そちらの方が好き。
会話または対話の哲学的やりとりなら、同じくアーノルド・ローベルの『がまくんとかえるくん』やA・A・ミルンの『クマのプーさん』の方が互いの信頼や友情を感じられる。
短い作品でポンポンとテンポよく展開するシュールリアリズムなら稲垣足穂が上だろう。
思うにこれ、読んで理解する本ではなく、一日一話ずつ、寝る前に読んでもらう本なのかもしれない。
けれど気持ちの良い眠りにつくには、暗くてカタルシスもないんだよなあ。
何だかもったいない。
Posted by ブクログ
大通り沿いのカフェのテレス席で、人間観察をしている。
そんな気持ちになります。
私の人生とは 何も関係のない誰かの、
なんともない会話。
すらすら読めました。
Posted by ブクログ
動物たちの日常が、穏やかに、さらさらと流れていく。 あまりにも可愛らしくて、まとめて抱き締めたくなる。 特にリスとアリの友達の在り方がなんだか愛しい。 子供に読んであげたいし、大人にもこの本を読んで癒されてほしい。
Posted by ブクログ
リスや友達のアリ、森や海に住むたくさんのマイペースな動物たち。他の誰かとお茶をしておしゃべりをしたり、比べて考えたり、一人で考えたり。どこか自分や周りのだれかと似ているようにも見えてくる。
だれかと関わることで、だれかや自分自身を今まで知らないところまで見ることができる。
Posted by ブクログ
51編のショートショート
アリと仲良しのリスをはじめとして,ゾウ,カメ、サギ,コオロギ,カミキリムシなど生き物たちがのんびりと慎ましく大まじめに何かを考えて生きているところ,癒されます.
Posted by ブクログ
ショートショート。
え!?っと戸惑う世界観、小粒でもぴりりと辛い山椒のような妙に中毒性がある。
すっかりリスが好きになってしまったよ。
なりたいなーリス。
Posted by ブクログ
2017年翻訳部門で本屋大賞を受賞した『ハリネズミの願い』の作家のもの。ハリネズミだけでなく、リスとアリをはじめ、ゾウやイカなど色々な動物たちが個性を発揮して出ている。読んでいると「ぼのぼの」を思い出した。ギャグはないけれど哲学的。動物たちが大真面目に何か考えていたるするところが可愛らしくしかも表現が素敵だ。「ハチミツの味が聞こえてきたような気がした」とか。リスの落胆とか敗北とか「不協和音からなる有毒の歌」とかよく考えますなあ。そして『ハリネズミ〜』同様、こちらも絵だけでもまた惹きつけられる。
Posted by ブクログ
最初のうちは、えっ?なんのこと?という感じ
でしたが、いくつかのお話を読んでいくうちに、この世界にだんだんハマっていくというか、クセになっていくというか、そんな感覚でした。
どの動物たちも、なぜか人間臭いような、そして逆にとってもファンタジーなような、不思議な世界感、一度味わってみて、お気に入りのエピソードを見つけてみるのも素敵かなと思います。
Posted by ブクログ
少し不思議な世界観の童話。動物達が、憂鬱な気持ちを抱えていたり、悩んだりする姿は、まるで人間のよう。リスとアリが、とても仲良しで微笑ましい。自分自身のメンタル状況によって好みが分かれそう。
Posted by ブクログ
悩める動物たちのお話。哲学的にも感じる、とても不思議な雰囲気の本でした。
象とリスがダンスしたりと、動物たちのサイズ感も不思議なので、読み進めていくうちに、ピングーのようなクレイアニメで脳内再生するようになりました。
挿し絵も可愛らしくて、ほっこりしました。