リチャード・セイラーのレビュー一覧

  • 行動経済学の逆襲

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    改めて行動経済学を学び直しておりますが、非常に私にとってはためになる本でした。

    人間の選択に無意識に影響を与えている要因(SIF)については、興味深く、常に合理的な選択はわれわれはできないと改めて感じております。
    この本には、言及されておりませんがその部分をAIに任せたいなと感じた次第です。

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    2025年11月09日
  • 行動経済学の逆襲

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    経済学の知識のアップデートに取り組んでますが、これはかなり面白かった。

    リチャード・セイラーは、カーネマンらに続く行動経済学第2世代というべき人で、ノーベル賞を受賞、ナッジなどの概念の提唱者ということで、有名。

    この本も10年違く前に出ているのだが、今更ながら、読んでみた。これまで行動経済学関係で読んだ本の中ではベストかな?

    基本、彼の学者人生の物語に沿って、彼が研究したテーマなどが紹介されていくわけだが、これが個人史にとどまらず、行動経済学史にほとんどなっているのがすごい。

    さまざまな面白いエピソードと一緒に紹介される議論もわかりやすい。日本語タイトルの「逆襲」はちょっと変だが、行動

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    2025年07月24日
  • NUDGE 実践 行動経済学 完全版

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    行動経済学の基礎とそれを活用したナッジ、その反対のスラッジとは?の概念を学べます。何かをデザインすることがある人は必読だと思います

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    2024年02月11日
  • NUDGE 実践 行動経済学 完全版

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    ナッジ、を学ぶことは、自分が円滑に暮らすため必要、と分からせてくれる。人はデフォルトに従うし、細字の説明は読まないし、臓器移植のことが免許証の裏に書いてあることは知らない。
    この本にあったオバマさんの言葉「少しでも良くなれば、それでいい」を目指し学び続ける

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    2023年09月03日
  • 行動経済学の逆襲 下

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    下巻で印象的だったのは、終盤に現れる以下の箇所。
    「誰かに何かをさせるようにしたいなら、簡単にできるようにする」
    「科学的根拠がなければ、エビデンスに基づく政策運営はできない」
    これは行動経済学を発展させ周囲に認知させていく過程の苦闘を端的に表した言葉であるようにも思える。 

    「ナッジ」という言葉が生まれ、いよいよ行動経済学が主流となっていく下巻ではRCTのような重要な概念の誕生にも触れており、読んでいて「おおっ」となる。

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    2022年04月21日
  • 行動経済学の逆襲 上

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    近年、主要な論文の再現性に疑義がかけられ土台を揺すぶられている行動経済学。その学問が成立し人口に膾炙してきた過程を当事者の口から語られる本書は、そういった懸念材料があったとしてもなおエキサイティングだ。
    合理的経済人(エコン)とは異なり不合理な選択をするヒューマン。その不合理さは人間が人間であるがゆえに生れ出づるもので、だからこそ検証が難しい。それゆえ反駁は不可避なものだ。
    行動経済学なんぞや、を時系列でなぞるという意味で有用だし、学術領域を開拓する物語として読んでも面白い。

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    2022年04月21日
  • 行動経済学の逆襲

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    新しい学問分野(伝統的な経済学の大前提に真っ向から挑む「行動経済学」)が、学会の権威たちから「棒打ち刑」を受けながらも、影響力を高めていった過程が、自らの研究者人生を振り返りながら、詳細に書かれています。

    最近読んだ 「最後通牒ゲームの謎」で「エコン」という言葉を知り、参照文献にあげられていたこの本を手に取りました。
    しかし、「エコン」の定義から書かれているかと思ったら、そうではなく、経済学の世界では「ホモエコノミカス」という経済合理性に基づき行動する人間は、今更定義をおさらいするまでもなく周知のもののようで、「ホモエコノミカス」では長ったらしいので、著者は「エコン」と呼んでいるとだけ書かれ

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    2022年02月20日
  • 行動経済学の逆襲 上

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    導入の筆者のテストの点数エピソードから心を掴まれました。愚かな人間の行動を理論化したら、人間はなんて愛らしいのだろうと思います。大好きな経済行動学がまだ少しも認知されてない天動説さながらの時代からノーベル賞に至るまでの物語

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    2021年12月03日
  • セイラー教授の行動経済学入門

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    就職前に読んだのですが、非常に分かりやすかったので知識として定着し続けています。行動経済学が網羅できる良書です。

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    2021年01月06日
  • 行動経済学の逆襲 下

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    従来の経済学は理論的には正しいのだけど、なぜか現実はその通りとはならない。何故なのか。現実の経済を動かす人間は理論的というわけではないからです。心理学を援用し、そのエビデンスを集める著者は、いよいよ仲間を集めて行動に移されます。下巻では本丸の経済学と闘い、世の中にも影響を与えていく過程が描かれます。行動経済学という言葉が違和感を持たれなくなり、政治の世界にも協力を求められるまでになります。そのうえで著者達の挑戦は次の段階に向かいます。理論とおりにいかない経済学、ではどうしたら良いのか。「ナッジ」という考え方。それを使った具体例まで。著者の半生を追いながら、楽しく行動経済学について知ることが出来

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    2020年07月26日
  • 行動経済学の逆襲 下

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    誰かに何かをさせたいと思うなら簡単にできるようにすること。物事を複雑化することで、仕事を高度化したと勘違いしているすべての人に用でもらいたい。我々はヒューマンでありエコン(ホモエコノミカス)ではない。

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    2019年12月24日
  • 行動経済学の逆襲

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    セイラー氏も行動経済学も知らなかったが、読み進めるにつれすっかりファンになってしまった。
    とりあげられているエピソードが秀逸なものばかり、誰かと飲みながら議論したくなる。
    難解な内容もあり、なかなか頭に入ってこない部分も多いが、秋の夜長をじっくり楽しめた。
    合理的に行動できない我々"ヒューマン"は、これからも誤りを繰り返すんだろうな。手近なとこでは、ユニコーンブームの終焉かな。

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    2019年10月27日
  • 行動経済学の逆襲

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    きっかけは、仕事先の部長の「ナッジを見てうまく使いたい」という言葉に、「ナッジ??」となって、検索して手に取ってみた。

    「ナッジ(小突く)」という言葉の生みの親である、リチャード・セイラー氏がこの本の著者。本の構成は、セイラー氏の提唱する行動経済学が、それまでの経済学派からの攻撃を受けながらも実証を元に認知されていく過程が、いくつものストーリーで展開されていく。ページ数で行くと約500ページあり、章立てで行くと33章あるので… お腹いっぱいになる。

    この本を読む個人的な動機が、次回部長にあった時に、ナッジの意味を理解しつつ、提案をすると言う事だったが… この本で言われている例は、「駐車違

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    2018年12月22日
  • 行動経済学の逆襲

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    2017年ノーベル経済学賞受賞者、リチャード・セイラーの自伝的行動経済学解説。心理学者リチャード・カーネマン、エイモス・トヴェルスキーとの出会いから、最新の行動経済学の成果まで、著者自身が切り開いてきた行動経済学約40年の歴史を辿る。

    すべての人間が合理的に、自分の利益を最大化するように行動するという前提を置く主流派経済学では現実の世の中で人間が実際に取る行動を説明できないことに気づいた著者は、心理学の手法を応用した実験を積み重ね、その結果を根拠に理論を組み立てる行動経済学という新分野を確立した。
    行動経済学の主張は主流派経済学の主張と相容れない部分が多く、長い間異端とされた。しかし、少しず

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    2018年05月12日
  • 行動経済学の逆襲

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    2017年にノーベル経済学賞を受賞した、著者による行動経済学を追い求める一代記です。エコンという常に合理的な判断を下すという前提の経済学ではなく、ヒューマンには失敗が付随するとして、より現実的な経済学を追い求めた著者の実体験を著しています。具体的な実験を重ねて、人の経済的行動を緻密に調べ上げた結果がよく分かり、個人的にはとても興味深い一冊でした。

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    2018年03月29日
  • 行動経済学の逆襲

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    伝統的なミクロ経済学では、完全合理性、最適化、均衡が前提条件で演繹的な理論。数学や物理のような体系的な科学のように見えて、何か胡散臭い。一方、行動経済学は、その前提条件に疑いを持ち、ランダム比較実験や自然実験でまさに今のデータから結果検証しようとする。その対比、論争がすごく面白い。

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    2017年11月28日
  • 行動経済学の逆襲

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    ノーベル経済学賞を受賞した著者だが、ぐうたらな人間と自身を称しておられる。謙虚!
    行動経済学ってなんじゃらほい、と読み始めたが、我々の生活に密接した学問であるのだな。とてもわかりやすくおもしろかった。

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    2017年10月17日
  • 行動経済学の逆襲

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    従来の経済学は最強の社会科学らしいのだが,偽なる前提から始まる論理体型体系なので,何を言っても真なので,およそ科学とは言えない。このとんでもない経済学をまともな学問にしようとしている流れの一つが行動経済学。とんでもなく間違っている従来の経済学の理論の馬鹿さ加減が分かる。こんな人たちが政策に口出ししていいのだろうか?
    マクロ行動経済学というのが必要なのだが,これはなかなか難しいらしい。

    原題は MISBEHAVING The Making of Behavioral Economics なのだが,なぜ「逆襲」になるのか意味不明。編集者?訳者?どっちがこんな日本語タイトルにしたの?

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    2017年10月18日
  • 行動経済学の逆襲

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    ノーベル賞獲得者は考えることがやはりすごいなと思った。経済学をこうもわかりやすく、センスの良いユーモアを交えながら楽しみながら学ぶことができた。訳者もすごいと思った。久しぶりに経済ジャンルの読書で良書に出会えた。
    人は自分にとって最適な行動をする、常にそうありたいの願っていながら、数時間後には目の前の誘惑に負けて頭の中の計画者が立てた計画を無視して、目の前の効用を獲得してしまう。なるほど、ほぼ毎日心当たりがあるなと感じた。著者が行動経済学における観察・研究を行っていく時間の流れに伴走するかのごとく読めて、楽しかった。後知恵バイアス、限定合理性、保有効果、ハウスマネー効果、確証バイアスなど、理想

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    2025年11月30日
  • 行動経済学の逆襲

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     本書は、経済学のさなざまな法則が書かれていて、経済学の発展を説明する。経済学を知らない私にとって、経済学入門書となる。
     リチャード・セイラーのテーマは、経済学における「命の価値」である。本書は、時代ごとに、セイラーがどんな課題に取り組んでいたかということが整理されているので、行動経済学の学問の変遷がよくわかっていい。  
     セイラーは著書『逆襲の行動経済学』において、経済学の前提となっている「人間は常に合理的である」という考え、すなわち標準的な経済学の理論に疑問を投げかけた。

     セイラーがダニエル・カーネマンとおよびエイモス・トヴェルスキーの理論に驚愕したのは、その理論が人間の不合理な判

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    2025年10月23日