リチャード・セイラーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
購入した本。
ナッジとは、禁止や強制をせずに人の背中を少しだけ押す行動経済学の一種。
初期設定(デフォルト)が大事。営業などでも最初に大きな金額で提示すると良い。ただ、リアクタンスというのもあり、欲をかきすぎると反対にナッジが効かなくなる。
人間は利益よりもはるかに損失を気にする生き物。
脳科学分野において、人間の思考方法には2つある。自動システムと熟慮システム。自動システムは本能的で、熟慮システムは意識的なもの。
「真のバイリンガルとは、二つの言語を自動システムを使って話す人のこと」
友人と賭けをするプラットフォームビジネス。
集団を率いる上で、自信満々な人を1人入れると組織の -
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Posted by ブクログ
ナッジや行動経済学ということにふれたことがない方にとっては非常に面白い本。
2008年版を読んだ方には「ほとんど同じように感じ」る本。
ナッジや選択アーキテクチャはうまく設計されれば、時に快適に、時にパワフルに、時に魔法のように、私達の日々の選択や行動を後押ししてくれる。それは本書を読んで、また実際に経験してみて思うことである。
そんなナッジにも課題は色々あるが、特に臓器提供の章で指摘されているものは、取り上げているテーマがテーマということもあり、重要であると感じた。
つまり、ナッジを利用した選択•決定における一連の流れには、熟慮がなくほとんど意思が欠除していることがある、ということだ。
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Posted by ブクログ
・プロセペクト理論の鍵となる予測は、人は利得よりも損失に敏感に反応する。
・スタンレーは自家の芝刈りに、10ドルのバイト代がもったいないからバイトを使わない。でも隣家の芝刈りを20ドルでやるかと聞いたら「するわけないだろ」と答える。
・次の①②は同じ設問なのに、選択が異なる。損失にはギャンブルするが、利得は確実なものを選ぶ。
①300ドル貰えた上で、次のどちらを選ぶか。
A)確実に100ドル貰える(74%)
B)50%確率で200ドル貰えて、50%確率で何ももらえない(26%)
②500ドル貰えた上で、次のどちらを選ぶか。
A)確実に100ドル失う(36%)
B)50%確率で200ドル -
Posted by ブクログ
この本は、ノーベル経済学賞受賞者であるリチャード・セイラー博士による、それまでの経済学で言われて来た理論に対して、例外(アノマリー)を集めたものになっている。合理的経済学に対して、人間ってそんなに合理的じゃないよねという事例を集めていてるのだが、論文集の定期コラムの位置付けのものだったらしく、ちとかたい書き振りで、少し読みにくい。
経済学の勉強をしたい人にとっては、そのアプローチの方法や論理展開など役に立つと思うが、一般の人にとっては、各論で結論としてこうした方が良いという物が無いので、物足りない感じを受けると思う。小話のネタにするにもちとかたい。
一般受けするのは、『実践行動経済学』の本に -
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Posted by ブクログ
オークション=勝者の呪い=実際の価格以上に価値をつけないと落札できない=高値をつかまされる。
一回限りの公共財ゲームと複数回繰り返しの公共財ゲーム。繰り返すと協力度が低くなる。
最終提案ゲーム。ゲーム理論はモデルとしては不十分。不公平だと考えられる分配に対して抵抗感がある。コンサートのチケットが高くならない理由。
勝者の呪いは企業買収やFA制でも見られる。認知上の錯覚の存在。
保有効果=保有しているものを高く評価する。無差別曲線が所有物かそうでないかで変わるため、交差する。
現状維持バイアス。
損失回避=損失を利益よりも恐れる。
参照点効果=現在を参照点として判断しやすい。
選好の逆転現象=