みかわ絵子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ頭脳プレーを得てとする俊足のセカンド・千早瞬平にスポットを当てた4巻である。
記憶を取り戻した要圭の手によって組まれた氷川高校との練習試合が舞台となり、彼の小賢しさが生まれてきた背景にメスが入れられている。
3巻に続く形で描かれた彼らの背景は、本当にごく当たり前のように中学生の球児たちの身に降りかかっている類だろう。
抉り出すように描かれた苦悩と、苦悩ゆえに吐かざるを得なかった嘘の苦々しさは、読み手に深く突き刺さる。
フィジカルに限らず、また野球に限らず、あらゆる世界で垣間見える才能の差は時に絶対的で、彼の苦悩に共感を覚える読者も多いことだろう。
今回も星五つで評価したい一巻だった。
ストーリーラインとしては、千早の前に立ちふさがった壁に彼がどう立ち向かうか、というところでクローズしている。次の展開が待ち遠しい締めくくりだろう。
そんな優れた読後感を番外編7「もし清峰葉流火がアレな感じだったら」でぶっ壊す感じなどもまた、この作品らしいところに違いない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレショートの不良系強打者・藤堂葵にスポットを当てた3巻である。
本筋としての動きは少なく、彼の中学での経験から来るイップスがメインとなっている。あとは快速オタク系センターの土屋和季の登場も大きなところだろう。
スポーツ系の漫画としてはあくまで試合と試合の合間のような位置づけになりそうな巻だ。
だが、おそらく、こここそがこの物語の中心になるのだろう。それだけ濃密に、中学球児・高校球児たちの現実を容赦なく抉り抜く展開はお見事である。
正直、藤堂のあまりにありふれているだろう過酷な体験と、あまりに出来過ぎなバッティングセンターでの再会に、二度泣かされた。
文句なしに星五つで評価したい巻である。
はみ出し者たちが都立で一旗揚げるという、実は物凄く正統派なスポーツ物語の構成を採っているこの作品だが、そこで描くドラマの質、描写の質は極めて高い。
それでいてパイ毛ギャグに関するぶっちゃけトークなども実に楽しいもので、笑いと感動の落差の酷さもまた、この作品の優れたポイントだろう。旦那を晒し者にするのはやめてあげてください。(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ甲子園常連の名門・帝徳学園との練習試合が描かれた二巻である。
スポーツの漫画である以上、「試合」というものが持つ重みは大変なものがあるはずだが、ここではなんとこの一巻だけで完結させる極めてスマートな構成で最初の練習試合が描かれている。
物語としてはシンプルであり、素人を抱えているがゆえの弱さと、その中に世代でも飛びぬけたポテンシャルを持つ四人が存在する強みとがよく描かれた練習試合だ。
そんな中で、帝徳学園監督をヒロイン風に描くことでギャグを挟み、この物語を必要以上に重くしないようにしている部分なども、この作品の描きたいコンテクストが透けて見えるところだろう。
ただ、今回登場した帝徳の期待の一年生・国都英一郎は、やや印象が薄い。彼がまた登場して(敵役として)活躍する日は来るのだろうか。
全体を通しての物語評価は一巻同様の星四つ半なのだが、巻の締めくくりとなる言葉のエモーショナルさに打たれて、星五つで評価している。
三巻からよりエモーショナルな側面が強調されていくこの物語であるが、その側面を端的に表現した良い締めくくりだった。実に美しかった。 -
ネタバレ 購入済み
面白かった
癖のある投手がいい。あと記憶喪失の要くんがアホでw不覚にも笑ってしまうんだけど、ふとしたときに思い出す野球への情熱がたまらなくグッときます。新キャラ2人も魅力があります。俊足の彼は歯がチャームポイントで可愛い。猫みたいな顔立ちです☺️後書きで作者曰く、基本はギャグだが根底には切ないものがあるとのこと。。要の記憶は戻るのか、まずはこの先の強豪校との練習試合がどうなるのか、続きが楽しみです。
-
購入済み
一区切りの12巻かな?
アニメも大人気の本作ですが、おそらくシーズン1の放送はこの辺りまでじゃないかな?と。
私も先が楽しみなので、コミック熟読はここまでにしています。最初の登場人物とライバルチームの位置関係がしっかりしてくるし、記憶喪失の謎にも一歩踏み込んでいます。
どうしても謎を解明したいと早ってしまうけど、そこはライバル高校の試合を織り交ぜ、絶妙にギャグを散らして流れに無理がありません。
小手指顧問の先生・・・もっと影濃くなっていきますように!