黒澤はゆまのレビュー一覧

  • 小説で読む名作戯曲 曽根崎心中

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    先日映画『国宝』を観ました。
    重要な場面で曽根崎心中が出てきたので、あらすじをおさらいしたくて読みました。
    現代語訳で読みやすかったです。

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    2025年09月07日
  • 戦国、まずい飯!(インターナショナル新書)

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    意外と美味しいというか、激しく不味いものはなかった模様。芋がら縄ですら美味しいとは。ただ、糠味噌汁は私はちょっと…

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    2025年04月04日
  • 小説で読む名作戯曲 曽根崎心中

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    角田光代の曽根崎心中を読んでこの物語に興味を持ち、文楽で曽根崎心中を観て大好きになった作品。
    表紙がいかにも現代風で、まぁ、おさらい程度に、というスタンスで読んでみたら、すごく良くできた作品だった!
    いい具合に現代のことばに訳されているため、スッと物語に入っていける。お初も徳兵衛も現代の(もちろん元禄当時の)若者といった印象を保っている、それでいて原作の世界観はちゃんと残されているように思った。

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    2024年06月09日
  • なぜ闘う男は少年が好きなのか

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    黒澤はゆまさんの本がおもしろくてこれで3冊目です。

    男性同士の恋愛が1つの嗜みとなっていた時代、そして衰退するまでが世界規模で書かれています。
    相手に送ったラブレターまで公開されて偉い人は大変だなぁ…と。
    それがまた情けなかったり恨みが深いものだったり。
    そして黒澤さんのツッコミがいちいち秀逸すぎて思わず笑ってしまいました。

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    2024年05月26日
  • 世界史の中のヤバい女たち(新潮新書)

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    男性にとっては『ヤバい…汗』、女性にとっては『ヤバい笑』となる女性たちが紹介されています。

    ランプの貴婦人と呼ばれたナイチンゲール先輩のエピソードが興味深かったです。
    優しく病人を労わると同時に、看護というもの確立させるために同胞や邪魔をする人には厳しくあたるという二面性があった話は有名ですね。
    クリミア戦争でナイチンゲール達の看護隊を邪険に扱ったホール博士が戦績を認められて勲章を与えられた際には『クリミア墓地の騎士という意味かしら?』と…いいぞもっとやれ笑

    新書ですが、文章は読みやすく最後まで楽しめました。
    参考文献も興味深いのでチェックしたくなりました。

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    2024年05月26日
  • なぜ闘う男は少年が好きなのか

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    文明が成長する過程で、どんな土地柄や気候の国も女性を排除し男色が盛んになる時期があるのだなぁ。
    人間特有のことかと思いきや、ゴリラにも同じようなオスのみのコミニティが生まれるというのがとても興味深い。

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    2024年01月16日
  • 戦国、まずい飯!(インターナショナル新書)

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    歴史小説などには、陣中での食事として
    「干し飯」なるものが登場します。

    「ああ、干したご飯であって保存食みた
    いなものなのだな」と読者は納得して、
    先に進んでしまいます。

    しかし著者はそこで終わらないのです。

    「それってどんな味がしたのだろうか」
    と、さらに一歩先へと想像を巡らせるの
    です。

    そして出来るだけ忠実にその食事を再現
    させて、食レポをするというのが本書で
    あり、頭が下がる思いの力作です。

    さらに素晴らしいのは、世に知られた
    大名が食べたものだけではなく、名も無
    き雑兵の食事にも焦点を当てた点です。

    戦場で雑兵は何を食べていたのか。

    当然残されている資料は少ないですが、

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    2021年07月28日
  • 戦国、まずい飯!(インターナショナル新書)

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    調味料の充実した現代と比較すれば味は単調だが、栄養分に富んだ合理的な戦国時代の兵糧。実際の再現を通じた戦国時代の人々の食の知恵に感動する作品。

    赤米、糠味噌汁、芋がら縄、干し飯、スギナ、カストリ焼酎、牛肉、ほうとう、味噌。

    戦国時代の文献を漁り、当時の食を可能な限り再現する。最初の挑戦ではほぼ間違いなく失敗するところが面白い。

    味噌のアミノ酸の吸収力の高さが戦でのスタミナにつながったり、携行性と保存性に優れていたりと当時の食事は実に理にかなっている。もちろん現代のように調味料が充実していないので、味は短調とはなるが、決してまずそうには思えない。

    食に関する多くの文献を素にした一冊。筆者

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    2020年09月19日
  • なぜ闘う男は少年が好きなのか

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    Twitterのフォロワー様から頂いたものです。
    以前からおにショタ好きとして、この本が気になっていました。読んでみた感想ですが、元々おにショタ視点から気になっていたので大変満足です。
    歴史に存在した大人の男と少年の関係性がびっしりと書かれていて、また男色の起源やおにショタ以外の青年×青年同士の関係性も濃く描かれており、根っからの腐女子の私からすれば満足以外の言葉はありません。
    ですが客観的な文章ではなく、作者視点から描かれている感想的な文章も多いです。
    私のようなおにショタ好き・単純に実在した男同士の関係を知りたいといった方にはおすすめの本かもしれませんが、これをなにかの参考にしたい・歴史書

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    2020年08月01日
  • 九度山秘録 信玄、昌幸、そして稚児

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    武田信玄公×真田昌幸(少年時代)、真田昌幸(老年期)×稚児という2種類のカップリングが楽しめて非常に萌えました。さりげなく武田勝頼様×昌幸というありそうでなかった組み合わせも描写されていて美味しかったです。父親をとられたのが余程悔しいのか、大人気なく稚児をいじめて泣かす信繁が最高で、終盤のツンデレ化も含めて愛おしいです。
    男性同性愛描写は隠喩的で割とさっぱりしています。残酷描写はまあ時代が時代なのでそれなりです。

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    2016年05月24日
  • 劉邦の宦官

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    ネタバレ

    この作品の中で、私が一番いけ好かない人物は小青胡だ。
    (因みに張釈は実在の人物。張釈が建陵侯を廃されたのは、封じられて僅か五ヶ月後のことだ。呂氏滅亡直後失脚か?)
    小青胡の奴は結局、まるまる一冊かけて、自分の浮気、心変わりの正当化を図ろうとしただけではないのか。その原因の多くを張釈一人に押し付けて。
    そんなだからまるで彼の言葉からは恵帝の評価を上げる説得性がない。最初に恵帝の再評価を聞き手にお願いしているが、彼の語る恵帝に全く魅力が感じられない。要は帝王の器に非ずという印象しか残らなかった。だからこの話の聞き手(最後に正体が明かされる)が自身の著作に採用しなかったような気がした。
    そして小青胡

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    2014年01月21日
  • 劉邦の宦官

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    歴史好きには是非とも読んでほしい。劉邦の時代から子の恵帝の時代まで仕えた宦官の視点を通して、時代を描いた作品。歴史小説としても骨太だが、小青胡と張釈の愛憎も素晴らしい。歪んでいく張釈と新たな場を見つける小青胡、そして張釈の復讐劇が……! 最後、張釈の死の瞬間に小青胡が見た夢には泣いた。たまらん。

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    2013年07月13日
  • 劉邦の宦官

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    元美少年宦官だったおじいさんが、昔の宮廷での暮らしを回想するかたちでストーリーが進んでいきます。

    表紙から分かるように、主人公とその親友は美少年で、宦官になった後、その美貌が認められ皇后や皇帝の近くで暮らすことになります。

    宮廷で2人はそれぞれ違う人物仕えるため離ればなれになり、権力闘争に巻き込まれていきます。

    表紙の2人が背を向け合っているのは、お互い惹かれながらも対立し違う道を進むことを表しているんでしょうか。

    同性愛的描写がたびたびあります。ただ、語りのおじいさんが愛されたり抱かれたりしたことを生々しく赤裸々に語る様は、とても新鮮でした(笑)

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    2013年07月11日
  • 劉邦の宦官

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    キャッチなイラスト、美少年宦官同士のまぐわいの淫靡。男でも女でもない宦官独自の生態がこれでもかという生々しさで迫ってくる。決して語られることのなかった英雄達の舞台裏、後宮。それを戦慄と共にのぞき見ることの出来る作品。

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    2013年03月23日
  • 劉邦の宦官

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    素晴らしかった。

    歴史小説。少年愛。宦官。

    怒涛の時代の最中に生まれる密やかな恋心と、避けられぬ運命と周囲の人々に翻弄されて引き離された幼い2人の物語。
    簡単にいえばそんな感じですが、決してこんな要約の要約で済ませられるような作品ではありません。読んだ後の余韻が半端ではない。どの登場人物にも感情移入してしまう。宦官という特殊な立場、そして複雑に入れ込んだ歴史、なおかつ難しい中国史を舞台にしてこんな大作を書かれる作家さんが新人さんだとは思えない。

    読んで頂きたい。
    そして、読み終わった後の文では表せない感情を共有して頂きたい。

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    2013年02月26日
  • 戦国、まずい飯!(インターナショナル新書)

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    歴史小説家である著者が、さまざまな文献から戦国の食にまつわる面白いエピソードを紹介。さらに文献に登場する料理を再現し、実食する。果たしてその味は……。どれだけまずいのか!?
    食を通して、当時の暮らしぶりを知り、戦国の世と先人たちに思いを馳せる。
    文献を参考にかなり真面目に再現して食べてみるってところが面白い!芋がら縄、美味しそうで食べてみたい。

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    2025年09月05日
  • 劉邦の宦官

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    ある中国歴史小説を読んで宦官とは…?となり詳しく書かれている本は無いかなと探してヒットしました。

    劉邦が皇帝として治めていた時代に出会った小青胡と張釈という2人の宦官が主人公のお話でした。
    年を経た小青胡が昔話として誰かにお話を聴かせるというところからストーリーが始まります。
    どうして宦官になったのか、手術、後宮での生活がしっかり書かれていて、小説ですが宦官についてかなり知ることができました。
    2人の主人公は後宮でかなりの美形と持て囃されながらも、時には虐げられて酷い目に遭わされます。
    傷つきながらも支え合って後宮での生活を送っていたのに、どんどん2人の道が別れていく描写に切なくなりました。

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    2024年05月26日
  • 世界史の中のヤバい女たち(新潮新書)

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    タイトルの通り、やばい女がたくさん出てきますが、やばいと言うよりも意志が強く、周囲を巻き込んで改革をしていくような豪快な女性が紹介されている。職業柄、ナイチンゲールの看護覚え書きを学生の頃に学ぶのですが、そのナイチンゲールも白衣の天使と形容されている割には芯の通った強い女性だったのだと感じる。時代背景と女性の活躍で世界を大きく動かせることがこの本を読むと実感し、自分自身も強くありたいと思った。

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    2024年05月26日
  • 世界史の中のヤバい女たち(新潮新書)

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    歴史の授業的にはマイナーだが恐らく本書の登場人物の祖国では英雄であろう女性たちにスポットライトをあてた作品。

    たまたま手に取ったが面白い。しかも戦国ラン、まずい飯とこれもたまたま読んで面白かった作者の本と知りびっくり。

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    2023年08月09日
  • 世界史の中のヤバい女たち(新潮新書)

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    ネタバレ

    ラグネル
    マリンチェ
    アマゾーン
    斉藤すみこ、ウィルヘルミーナ・スミス
    ジャンヌ・ダルク
    ソ連女性兵
    オリハ
    ンジンガ
    ナイチンゲール
    呂后

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    2023年06月07日