中溝康隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
育児や仕事でなかなか観戦の時間もとれず、妻は広島ファンで巨人·広島戦は結果によっては一波乱、とどっぷり巨人戦に浸れない日々がつづいていますが、やっぱり自分は巨人ファンなんだな、と再確認しました笑
由伸が、亀井が、慎之助が、と去った選手を懐かしみ(美化して)今の巨人軍に文句を言う、それもまた観戦の楽しみではありますが、こういった本で野球界を俯瞰して見て、その中での巨人という球団の立ち位置がどのように変わってきたのか、それぞれの年代の巨人ファンの深層心理にはどのような物があるのか、ということをじっくりと紐解けたのは、2022シーズン前の良い時間になったと思います。
帯にあった通り、巨人ファンも -
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Posted by ブクログ
本書は昭和・平成のプロ野球で活躍した〈王・落合・長嶋一茂・古田・水野・原・石毛・中畑・掛布・江川、田淵・清原・桑田・村田兆治・駒田・定岡・西本・山本浩二・渡辺久信・クロマティ・バース・秋山・門田・長嶋〉24選手の『現役最後の一年』をプレイバックし、リレー形式で追ったドキュメント。
完全燃焼し有終の美を飾った人,球団事情により引退を決意せざるを得なかった人、最後まで己の美学を貫いた人、怪我に泣かされ引退を余儀なくされた人、静かにユニフォームを脱いだ人…。
24選手をリアルタイムで見ていたとはいえ、あらためて王さんのラストイヤーの成績が凄すぎる。40歳で30本塁打・84打点。これに匹敵するのが -
Posted by ブクログ
著者と世代が合致してることもあり、尚更いつも面白く、また興味深く拝読させてもらってます
この作品は、さまざまな名選手のラストイヤーに焦点を当て、どのような形(成績、心境、境遇、経緯など)で現役を退いたのかを、当時のインタビュー記事や時代背景などを織り交ぜながらまとめられています
本人へのインタビューは一切せず、とにかく当時の資料を調べるだけ調べ尽くしてまとめられていて、とても客観性に富んだまとめられ方をしていて、そこに著者の何気ない主観がおもしろ表現で入ってたりもしてとても面白かったです
私が阪神ファンということもあり、なんといってもバースのラストイヤーが一番印象的でした
なんとなく知 -
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Posted by ブクログ
一点一点積み上げていくサッカー等とは異なり、野球は一発逆転がある、面白くも怖いスポーツである。
本書においては、試合の中ではなく、野球選手人生において一発逆転を果たした選手たちのエピソードが描かれる。怪我、チーム構成の巡り合わせの悪さ、監督との不和等々による不遇。そうしたものがトレードによって環境が変わり、花ひらく。
本書のエピソードからなにを感じるか。
環境や運次第で人生は変わる。もちろん、環境や運は人生における重要な要素であるが、環境が変わったという、そのチャンスをモノにし、幸運を引き寄せたのは、不遇の中にあっても腐らずに、折れずに努力を続けていたこと、そして選手たちの強い心があって