くすのきしげのりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小学校の国語教科書(光村図書出版)3年生に紹介されている本。
山の奥で鬼のお母さんとむすこのおにぼうは静かに暮らしていました。ある日鬼のお母さんは人間に鉄砲で撃たれてしまいます。お母さんはおにぼうに「人間は鬼が悪いと思っている。でもお母ちゃんは人間と仲良くしたいなあ。おにぼうは人間にあったら優しくするんだよ。そうしたらきっと人間とも友だちになれるからね」と言い遺して死んでしまいます。
ひとりぼっちになったおにぼうですが、ある日人間の子供たちを見かけます。「鬼は怖い、悪い」と教えられていた子供たちは最初は怖がりますが、おにぼうが優しくて力持ちで山のことをよく知っていることがわかり、友達になりま -
Posted by ブクログ
「おこだでませんように」の短冊のページで、涙が流れて止まりませんでした。何度読んでもこのページで泣いてしまいます。そして、最後のあとがきを読んで、また涙です。。
子どもに読み聞かせをする、というよりも、親や先生、子どもに関わる大人達に読んで欲しいです。是非、あとがきまで読んでください!!
大人の都合に合わせて子どもを見て、自分の思ったように行動する子を「良い子」、自分の都合に合わないと「悪い子」と決めつけて叱っていないか。子どもの行動には、何かしらきっかけや理由があるのに、それを無視して結果だけを見ていないか。
子ども達の素直で優しい気持ちをしっかり見ていたい。
自分自身が余裕を持って、子ど -
Posted by ブクログ
ネタバレ短冊の願い事を見て先生はしばらくだまっていた…のくだりのところから、何回読んでも喉が詰まるほど切ない思いが込み上げてきて毎回読み聞かせを中断してしまう。息子たちが不思議そうに見るので、なんとか涙を堪えながら震える声で読み進めるが、結局読み終わる頃には号泣。。息子も自分の思いをはっきり口にせず我慢するところがあるので、どうかこんな辛い思いをしないよう、どんな時も息子の気持ちに敏感に寄り添っていこうと思う。
そして、自分はいつも怒られてばっかり、またどうせダメなんだ、なんていう思いをしている世の中の子供たちが、どうか辛い気持ちに気づいてくれる大人に出会えますように。