くすのきしげのりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
サークル内ではすっかりおなじみ(?!)の「くすのきしげのり」さんの
絵本です。「おこだでませにょうに」の作家さんですね。
これは、表紙インパクトあり!
今回初めて絵本の絵を描いた「ふるしょう ようこ」さんの絵は
色のセンスといい、繊細な線といい、個性的でオシャレです。(説明が陳腐?)
そして、くすのきしげのりさんは決して期待を裏切らない。
「ええところ」は関西弁で「良いところ」
自信のない小学校1年生のあいちゃんはこうつぶやきます。
「わたしって、ええところひとつもないなあ」
心優しいお友達のともちゃんは、あいちゃんの「ええところ」を
探してくれるのですが。。。
この友達の「ともちゃん」、かなりイケてる女子です。
一生懸命、あいちゃんの「ええところ」を見つけてくれて
それが、あいちゃんの自信につながります。
この絵本はそのあと、もうひとひねり!ありますよ。
このね、「あいちゃん」はまさに1年生の頃の私です。
授業中は声が出せなくて泣いたり
足も遅く、勉強も大嫌い。
私の場合、転機は小学3年生の時のお友達との出会いでした。
内向的で無気力な私に元気パワー全開で向かってきてくれて
そのパワーをまっすぐに貰って今に至る気がしています。
ともちゃんがその友達とかぶる。
そんな事も思い出しつつ。
娘と、エセ関西弁でこの絵本を
音読しています。
楽しいですよーーー。
でも、やっぱりなにか違うんだよなぁーと
ネイティブ関西弁に近づけない事を
娘と話し合うのでした。(内容から脱線?)
by えみママ -
Posted by ブクログ
「自分には良いところなんて一つもない」——。
そう俯くあいちゃんの姿に、かつての自分や、今を生きる子どもたちの姿が重なり、胸が締め付けられます。
けれど、親友のともちゃんが見つけたのは「クラスで一番あったかい手」という、目に見える成績や足の速さではない、ありのままのあいちゃんの体温でした。
中盤、みんなを温めるうちに自分の手が冷たくなってしまい、「ええところ」が消えたと泣きそうになるあいちゃんの純粋さには、思わず言葉を失います。でも、その後に続く展開こそがこの絵本の真骨頂。自分の「ええところ」は、自分一人で守るものではなく、誰かとの関わりの中で循環し、輝きを増すものなんだと教えてくれました。
自己肯定感を育むことは、自分の良さを探すこと。
それと同じくらい、誰かの良さを見つけ、それを自分のことのように自慢できる心の豊かさを持ちたい。
読み終わったあと、自分の手のひらを見つめて、誰かの背中にそっと手を添えたくなるような、体温の伝わる一冊です。