中町信のレビュー一覧

  • 模倣の殺意

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    古い時代の話だなと思ったら70年代に書かれた小説なんですね。
    「親子電話」など聞いたことがない言葉がちょこちょこあってあんまり集中できませんでした。
    でも最後のどんでん返しは面白かった!

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    2024年10月25日
  • 模倣の殺意

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    昔の作品ということもあり、言い回しや表現などが時代を感じさせるものが多く少し取っ付きづらく感じ、初めは読み進めるのに時間がかかった。
    だが、物語が進展して真相が見え始めたとき、驚きと混乱とで続きが気になり、最後はあっという間に読み終えた。全てを知った上でまた読むと理解が深まりそう!

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    2024年03月04日
  • 模倣の殺意

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    ネタバレ

    面白かったし、トリックもいい感じだったけど、なんだかあんまり熱中して読めなかったー
    秋子と津久見が違う時間軸じゃないかとそこは驚きたが同姓同名の坂井正夫と言うトリックに驚いた。

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    2024年02月06日
  • 模倣の殺意

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    本屋のポップに流されて古い作品と知らずに購入。読んでいて古い時代設定だな、と思ったら私が生まれる前に初期段階は出来上がっていたらしい。 こいつが犯人かな、コイツが犯人かな、と思わせながらって言う展開。 いまどきのトゲトゲ感のないゆったりとした、でも知ってると思わせる推理小説でした。

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    2023年10月26日
  • 天啓の殺意

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    ネタバレ

    叙述ミステリーと言うことだが、思っている叙述ミステリー出ないような気がする。
    トリックを知って もう一度読み返してみたい気がする本。

    ストーリーは作家から原稿を預かった編集者がその内容が実際にあった事件と酷似していることに気づき、その事件を調べていくというもの。
    その原稿に書かれている内容、人物は全て実在するもので、作品での犯人、現実のでの犯人は両方とも同一人物であろうことが分かる。

    この編集者の女性が探偵役となり事件解決に奔走する。
    そして推理小説のラストである犯人が指摘されるという王道のストーリーであるが、そこに叙述ミステリーとして一ひねりが加わる。

    最初に書いたように自分としてはこ

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    2023年10月21日
  • 模倣の殺意

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    やはりミステリ好きには、読者への挑戦がしびれます。
    違和感も少なく、読みやすい上質な叙述トリックミステリ。

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    2023年10月14日
  • 模倣の殺意

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    ネタバレ

    坂井正夫を追う男女の物語。

    この展開他の作品で見たようなが詰まっていたが、あとがきにあったように本作より後に出た作品だった。
    かなり前の作品なのに登場人物や時代背景は現代になんの違和感もないので凄い。

    映像化もできなくはなさそうだし、どんでん返しとしてはしっかりできているのにあまり有名では内容でもったいない。

    坂井正夫を追う男女、男女が交互に物語を語るのだが実際は時間が1年ずれていて、なおかつ坂井正夫が同姓同名で2人いるというのはなかなか面白い。

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    2023年10月13日
  • 三幕の殺意

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    「中町信」の長篇ミステリ小説『三幕の殺意(英題:The Fugue With Three Parts)』を読みました。
    『模倣の殺意』、『追憶の殺意』、『天啓の殺意』に続き、「中町信」の作品です。

    -----story-------------
    昭和四十年十二月初旬。
    名峰、燧ヶ岳が目の前にそびえる尾瀬沼の湖畔に建つ、朝日小屋。
    その冬はじめての雪が降り積もる夜、離れに住む「日田原聖太」が頭を殴打され、殺された。
    山小屋には被害者に殺意を抱く複数の男女が宿泊していた。
    容疑者の一人でもある、刑事の「津村武彦」を中心に、お互いのアリバイを検証してゆくが……。
    叙述トリックの名手として独自の世界

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    2023年08月18日
  • 追憶の殺意

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    「中町信」の長篇ミステリ小説『追憶の殺意(英題:The Fugue of Memory)』を読みました。
    『模倣の殺意』に続き、「中町信」の作品です。

    -----story-------------
    自動車教習所の配車係が川土手で頭を強打して死んでいた。
    さらに技能主任が密室状況下で殺され、続いて指導員が自分の車の中で殺されているのが発見される! 
    指導員と教習生を巻き込み、複雑に絡み合った人間関係の中から、捜査線上に浮かんだ一人の容疑者。
    だが、その人物には、二重三重に仕組まれたアリバイが!? 
    著者がミステリの正統(密室+アリバイ破り)に挑んだ傑作!
    ------------------

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    2023年08月13日
  • 空白の殺意

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    サスペンスは都合が良い場面が出てくるのはしかたないんだけど、その流れの雰囲気があからさま過ぎると少しチープになってしまうので、難しいですよね。作家さんは大変だなぁ。

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    2023年07月15日
  • 三幕の殺意

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    雪に閉ざされた山小屋が舞台だが、連続殺人ではなく、容疑者限定のためのクローズドサークル。けれど所謂フーダニットとは少し毛色が違う。容疑者たちのアリバイが次々と崩されていくのだが、それが真犯人には繋がらないという展開。個々のアリバイトリックそのものは小粒なので、短編連作のような味わい。「最後の三行」も短編のオチだろう。ここだけをうまい具合に切り取ったら、いい感じの異色短編ができる気がします。

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    2023年03月12日
  • 空白の殺意

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    最大の仕掛け(トリックとも違うのよ)がラストに来るので、そこまでは、端正なフーダニットなんて、少しらしくないかなと思いながら読んでいた。普通のミステリ読者なら、ここに絶対何かあるぞと考えるだろうディテールが、最後できれいに回収されるのが快感。作者さんのお気に入りだけのことはあります。

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    2023年01月21日
  • 死の湖畔 Murder by The Lake 三部作#2 告発(accusation) 十和田湖・夏の日の悲劇

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    ネタバレ

    ● 感想
     非常に複雑で、様々な要素が絡みあった作品。冒頭で、鹿角容子という人物が死亡した事実が告げられる。事故とも見えるが、他殺とも思われる。容子の夫であり、刑事である鹿角圀唯が捜査をする。
     容子が死ぬ前に、容子のもと恋人で、過去に容子をひどい目に遭わせていた松口秀明が溺死していた。その溺死する場面を黙認していた夫婦がいたという。容子は、その夫婦に殺害されたのではないかと、圀唯は疑う。
     もう一つの要素として、天神三津子、蒲生貞子、小田切雪枝、葛西幸子の4人が乗った飛行機が墜落。天神三津子だけが生き残る。
     蒲生貞子は、夫である蒲生晃明と天神岳久に告発の手紙を送るが、岳久は純粋失語の症状で

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    2023年01月18日
  • 死の湖畔 Murder by The Lake 三部作#2 告発(accusation) 十和田湖・夏の日の悲劇

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    プロローグで展開されるスリリングなシーンを、そのままに受け取っちゃいけないんだろうなあ、と裏を読みながら読むのはやはり楽しい。あちこちに播かれた、違和感のあるエピソードの意味が終盤一気に解き明かされていく快感は、これこそミステリという気がする。とはいえ、何かに気付いた登場人物がそれを伝えることなく死ぬというパターンが、しつこく五回も繰り返されるのはさすがに無理があるだろう。少なくとも四つめの死を防げなかった警察は、無能と誹られても文句は言えまい。トリックの仕掛けにおいてはこれだけ繊細な作家さんが、ここまで無神経な展開を是とするのはやっぱり不思議。

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    2023年01月04日
  • 死の湖畔 Murder by The Lake 三部作#1 追憶(recollection) 田沢湖からの手紙

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    ネタバレ

     大学教授で脳外科医である堂上富士夫の妻、堂上美保が突然、同窓会に向かったホテルの側の田沢湖で、死体で見つかる。同上の妻はミステリ作家でもあり、15年前に起こった事件について調べている様子だった。
     15年前に学校で起こった殺人事件。名城貞吉という元教師が、殺害される。容疑者だった和久井俊一は、自殺。美保はこの事件について調べている様子だった。
     美保の死は自殺なのか、他殺なのか。他殺だとすれば、15年、前の事件と関わりがあるのか。美保が、15年前の事件の真相を知り、その真犯人に殺害されたのではないかと考え、堂上富士夫と、谷原奈那が捜査をする。
     この作品には2つの事件がある。15年前の名城貞

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    2022年12月29日
  • 追憶の殺意

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    使い回しのトリックを一ひねりした密室に見えない密室殺人と、大ネタにプラスして、短編が一つ書けそうなアイデアを二つもおまけしたアリバイトリック。呆れるほど丁寧に張り巡らされた伏線などミステリとしては極めて高品質。一方、読み物としては読みやすい文体くらいしか褒めるところを思い付かない。発表の1980年というと、まだ社会派リアリズムの時代で、ミステリはこんな感じが主流だったのかも知れないが、なんか残念。

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    2022年12月14日
  • 死の湖畔 Murder by The Lake 三部作#1 追憶(recollection) 田沢湖からの手紙

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    書き割りじみた情景描写を背景に、個性の感じられないキャラクターが、トリックやプロットの都合で、さしたる感慨もなくパタパタと殺されていく、血も涙もない(褒め言葉)正統派パズラー。パズルに無関係なものを思いきりよく切り捨てたような作風で、今の作家さんなら大山誠一郎氏辺りを思わせる。何度も底が抜ける多重解決といい、これ一本に注がれたアイデアやトリックの量は半端ない。ただ個々のトリックは割と軽めで、それで数を撃ったような気もしないではない。

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    2022年01月26日
  • 偶然の殺意

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    浅草リアリズム版「犬神家の一族」とでも言おうか。金持ちの祖父が残した、子孫をいがみ合わせたいかのような遺産を巡って、相続人たちが殺されていく。細かいところに神経の行き届いた、端正なミステリだけれども、作者の再評価につながった長編のような大仕掛けはなく、かなり地味。どこか書き割りじみたキャラクターも魅力に乏しく、こと探偵役、酒と女のだらしのないぐーたら人間なのはともかく、可愛げがないのはどうにかして欲しい。

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    2021年05月09日
  • 三幕の殺意

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    ネタバレ

    なかなかに登場人物が多くて、関係性を把握するのが少々難しかった。誰もが怪しくかんじるけど、逆に怪しすぎる人こそ犯人じゃないんじゃないかと考えてしまうよね。

    電報をトリックに使うの、正直電報自体がよく分かってないのだけど、そういう時代だったんぁなぁと思う。

    尾瀬の水芭蕉は見てみたいです。

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    2021年02月05日
  • 追憶の殺意

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    自動車教習所で起こる殺人事件。人間関係が曲者。密室とお馴染みの時刻表トリックと、なかなか読み応えあり。

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    2021年02月02日