【感想・ネタバレ】模倣の殺意のレビュー

あらすじ

七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版!

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ネタバレ

 坂井正夫の謎の死をきっかけに、編集者中田秋子とルポライター津久見紳助の2人を軸に展開されるミステリー作品。しかし、細かな点に注目するが、それぞれの話に違和感、ズレを感じる。そこが謎を解くカギとなる。本作において現代の立場から見ると、本作の叙述トリックはよく見られるパターンであるが、この小説は、今から50年ほど前の作品で、当時としては珍しかったという。

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2024年11月24日

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最初は何気なく読んでいたけど、最後に驚かされまたし。
#ミステリー #中町信 #サスペンス #どんでん返し #満足

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2024年08月13日

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すっかり騙されてしまいました…。

ページをめくる度に明かされていく真実におもわず、え?え?と声が出るほど。しっかり読んでいたはずなのに…。

楽しめました。

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2023年11月05日

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だいぶ長い間積んでいましたがついに読みました。
話題性だけで買ったので、この本がもともと50年ほど前に書かれたものだと知ってびっくりしました。
そのくらい今読んでも色褪せていなかったです。

今ではよく見るトリックの一つですが、それを50年も前にやっていたことを考えると、和製クリスティという感じで良かったです。

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2025年09月24日

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2人の視点で物語が進み、ちょっと違和感があるけどトリックには全く気付けずに最後の章に。
読者への挑戦がある作品かあ、と。
トリックは丁寧に説明シーンがあるのでわかりやすかったです。

時代背景が古めの作品を読み慣れてない方は、入りにくいと思います。
ちょっと古いミステリーってこういう感じだよね、っていう気楽さが必要かも。
あとがきにもあるように、改訂を重ねてかなり工夫されているんだなあと思いました。

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2025年03月25日

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推理、衝撃
1971年「そして死が訪れる」の加筆修正したもの。時代背景のズレは感じるが、論理的に考えられたストーリー展開であり、トリックを含む内容は秀逸である。

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2025年03月15日

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ネタバレ

写真と電話のトリックは良く分からず、、、ではあったが、気にせず読み進める。
2人がどこで交差するのかワクワクした。
そうかー。序盤で気付けたのか。
とは思うけど、気付かず読んだ方が面白く読めた。

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2025年01月12日

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ネタバレ

"坂井正夫"が実は2人いることや、中田秋子と津久見伸助が、それぞれ別の坂井正夫について捜査しており、時期も1年ズレているというトリックがあった。
読んでいる間にちょこちょこ違和感を感じた気もするが、このトリックには全然気づかなかった。
しかも1年後の坂井正夫は中田秋子が殺していたというのも驚き。
しかし、最後の真相までの捜査の様子はそれほどサクサク読めるほど熱中できず、最後のトリックも驚きはしたものの、結構大胆だなぁ〜という感じでまぁまぁだった。
あと秋子の殺害の動機が、父の名誉を守るためっていうのが納得できなかった。先の坂井正夫が好きだからじゃないのー!?笑 ってなった。

でもこの本の大元が最初に出版された1972年にはこのような叙述トリックものはまだなかったそうなので、それらの先駆けになっているのならばそれはすごいことだ。

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2024年11月22日

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坂井正夫という作家の自殺に対して、2人の人物が真相に迫る。叙述トリックだが見事に騙された。そしてこれが1972年に発表された小説である事にさらに驚く。

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2024年09月01日

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新人賞作家の自殺から物語は始まる。
脅迫と誘拐、盗作が絡んで複雑な関係が2人の調べで語られる。自殺した作家が2人いたという謎解き。結果を知っても面白い。

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2024年06月03日

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見落としのないように注意深く読み進めようと思ったが、あら探し的な読みすすめもどうかなと。最後に『そうだったのか感』を味わいたく普通に読み進め正解。

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2024年05月30日

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ネタバレ

しっかり読んでいたはずなのにしっかり騙された、もう一回読み直してみたいなと思った、でも、結末はなるほどという感じでそこまでぐさっとくるくらい面白かったわけではないかなとは感じてしまった、でもこういう結末がどうなるのか考えながら読むのは楽しい!

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2023年12月20日

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本屋のポップ、帯の内容に惹かれ、手に取りました。最後まで予想できない展開で面白かったです。気づけなかった!悔しいです笑
見落としてる点もたくさんありそうなので、読み返す予定です。

会話や時代背景がやや昔に感じられましたが、初版の年を見て納得しました。初めて名前を知った作家さんでしたが、これを機に他の作品も読んでみたいと思います。

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2023年12月11日

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ネタバレ

7/7に死んだ坂井正男と坂井正男。時間差トリックに完全に騙された。想像していた結末と違いすぎてびっくり。

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2023年12月08日

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ネタバレ

 この作品は,1973年に発表された「新人賞殺人事件」が改訂され,2006年に創元社から出版された。「第四部 真相」という扉が挟まれ,あからさますぎる伏線が削除されたりしているが,基本的なプロットは1973年に作られたもの。1973年に,これほど完成度の高い叙述トリックの作品が作られていたのは驚き。
 創元推理文庫版の解説は,叙述トリックの名手、折原一が書いている。折原一の解説を読むと,折原一がいかに,中町信の作品を敬愛しているか,よく分かる。折原一の作品にも,影響を与えていそう。
 この作品は,折原一の初期の作品にもあったように,二人の人物の視点が交互に描かれている。その二人は,中田秋子という女性の視点と,津久見伸助の二人の人物。この二人は,それぞれ「坂井正夫」という人物の自殺の真相を解明すべく動いていく。
 この作品のメイントリックは,坂井正夫という名前の人物が二人いて,二人とも推理小説を書いていたという点にある。そして,中田秋子の章と津久見伸助の章は同一年でなく,中田秋子の章は津久見伸助の1年前の出来事だった。折原一の作品を多数読んでからこの作品を読んだので,この部分にはそこまで驚けなかったが,中田秋子の章における隆広という子どもの誘拐事件,津久見伸助の章に出てくる柳沢邦夫という男の存在が,それぞれ読み応えがあり,メイントリックと噛み合っているように思えた。驚きという点からだけ見ると,そこまでではないが,完成度は非常に高い作品だと思う。★4で。

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2025年01月09日

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ミステリをあんまり読んでない人にはきっとお勧めなのですよね
これが昭和40年代に書かれてたなんて……
色々読む前に出会いたかったのです
読者への挑戦まであって、読み応え満点だったのです

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2024年08月11日

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ネタバレ

交換手?…いつの時代?と思いながら読み進める。
『なにかが狂っている』で、時系列にズレがあるんだろうとだと予想できて…
あーそういうことかと納得。

全体に出来事の上っ面を解説している
のぺーっとした作品に感じた。

エピローグの【昭和48年】に昭和48年っ!?
と、一番のびっくりどころでした。

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2025年08月31日

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確かに『まさかそんな!』という内容ではありましたが、読後感はあまり良くないように感じました。う〜ん……?

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2025年08月02日

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ネタバレ

青酸カリをあおり投身自殺を図った推理作家。死の前に発表した作品は自殺を仄めかした内容であっただけでなく、ある大御所作家の作品を模倣したものだった。
坂井の知人だった編集者の中田秋子とルポライターの津久見伸助は、それぞれに坂井を殺害する動機を持つ者を調べ上げていく。二人が目星をつけた人物にはアリバイがあるため、それを突き崩すために奔走する。だが読み進めるうちに、中田と津久見がそれぞれに知る坂田は、同姓同名の別人だという事実が発覚する……。
序盤の「遠賀野律子」に関する記述で違和感を覚え、それを抱いたまま終盤でその意味を理解する。著者中町信氏の経歴故に、叙述トリック作品は大方読破したという読者であっても未読の作品かもしれない。一昔前の上質なミステリー特有の空気感もハマる。

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2025年05月04日

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書店で大々的に、これは凄い!みたいな紹介がされていたので、読んでみる。

うーん。

まぁ、なるほどねぇといった感想。
こういう純粋な犯人は誰だ的なお話は得意ではないのかも知れない。

しかし、読んでいる間は楽しい。

星は3.2といったところ。

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2025年04月07日

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ややこしくてちょっとよくわからなかった‥
解説でトリックについて読んだけど。
こういうのを叙述トリックというのですね。

それにしても、昭和ってこんな時代だったな‥
時代の変化がものすごくて、そのことにびっくりです。

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2025年02月28日

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かなり古い作品でしたが、そこまで古さは感じず。
ただ、ちょっと入り込めなかった…。
叙述トリックについては、気付けなかった笑
視点がグルグル変わりながら進んでいく斬新な展開なので、敢えて何も考えず読んでたので、結末を理解しながら再読したらもっと伏線が見つかるのかもしれない。(これはどっちの〇〇だ…!?ってなってしまった)

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2024年12月23日

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坂井の死の真相を、2人それぞれの視点で追うストーリー。終盤「あっ!そういうことか」となり、エピローグに向けて一気に駆け上がっていく。今、読むから新しさは少なめですが、発行されたのが50年前と考えれば、凄いと唸ります。

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2024年12月18日

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50年前の発売当初に読んでたら星5にしてた。
だけど叙述トリック系の有名作品をいっぱい読んでたから、あまり刺さらなかったな〜。
登場人物と話の転換が多くて読みにくかったのと、真相も一発で理解できない複雑性があって全体の完成度でいうと後発の他著者作品の方が評価されるのは納得。

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2024年12月09日

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古い時代の話だなと思ったら70年代に書かれた小説なんですね。
「親子電話」など聞いたことがない言葉がちょこちょこあってあんまり集中できませんでした。
でも最後のどんでん返しは面白かった!

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2024年10月25日

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昔の作品ということもあり、言い回しや表現などが時代を感じさせるものが多く少し取っ付きづらく感じ、初めは読み進めるのに時間がかかった。
だが、物語が進展して真相が見え始めたとき、驚きと混乱とで続きが気になり、最後はあっという間に読み終えた。全てを知った上でまた読むと理解が深まりそう!

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2024年03月04日

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ネタバレ

面白かったし、トリックもいい感じだったけど、なんだかあんまり熱中して読めなかったー
秋子と津久見が違う時間軸じゃないかとそこは驚きたが同姓同名の坂井正夫と言うトリックに驚いた。

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2024年02月06日

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本屋のポップに流されて古い作品と知らずに購入。読んでいて古い時代設定だな、と思ったら私が生まれる前に初期段階は出来上がっていたらしい。 こいつが犯人かな、コイツが犯人かな、と思わせながらって言う展開。 いまどきのトゲトゲ感のないゆったりとした、でも知ってると思わせる推理小説でした。

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2023年10月26日

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やはりミステリ好きには、読者への挑戦がしびれます。
違和感も少なく、読みやすい上質な叙述トリックミステリ。

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

坂井正夫を追う男女の物語。

この展開他の作品で見たようなが詰まっていたが、あとがきにあったように本作より後に出た作品だった。
かなり前の作品なのに登場人物や時代背景は現代になんの違和感もないので凄い。

映像化もできなくはなさそうだし、どんでん返しとしてはしっかりできているのにあまり有名では内容でもったいない。

坂井正夫を追う男女、男女が交互に物語を語るのだが実際は時間が1年ずれていて、なおかつ坂井正夫が同姓同名で2人いるというのはなかなか面白い。

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2023年10月13日

購入済み

つまらん。

なんで、こんなつまらん本が ''これはすごい''なんて
帯をつけているのか理解出来んわ。

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2016年06月06日

Posted by 読むコレ

叙述トリックかぁ...と途中で分かってしまい、
ややガックリしたのは確かですが、解説を読んで
ビックリ! 1972年!!??

確かに叙述トリックの国内の
オリジナルなのかもしれないですね。
そう思うとこれ以上シンプルなトリックはないでしょうし、
これ以降の叙述ものの全てのベースになるくらい
太いし強いスね。

知名度は余りない作家さんらしいですが、
どうしてなんですかね?
オブスキュア・ミステリー! FRICTIONのような作品(笑)。

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2013年02月01日

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