中務哲郎のレビュー一覧

  • キケロ 友情について

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    ネタバレ

    古代ローマの政治家で賢者の誉れ高いラエリウスが,無二の親友小スキーピーの死後まもなく,二人の女婿を前にして,友情について語る.キケローにとってラエリウスは,単なる過去の賢人ではなく,修業時代に親しく噂話を聞くことのできた人物であった.友情論の古典.新訳.

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    2012年05月28日
  • 老年について

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    今も昔も老いに対する感覚は変わらないってことか。現実の大カトーがこの本と違うことやらかしてるのも一興。

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    2012年04月11日
  • キケロ 友情について

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    『老年について』の姉妹編となるキケローの対話篇。小スキピオの親友であったラエリウスの口を借りながら、友情についての考察が展開される。

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    2012年03月20日
  • 老年について

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    久しぶりにローマ人の文章を読んでみる。主題の提示、老いが嫌われる理由の提示とそれに対する反駁、そして結論という明快な構成は非常に読みやすい。ギリシア・ローマの人生論の鍵となる「徳」という概念を知る上での一つの手がかりとなろう。

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    2012年03月18日
  • イソップ寓話集

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    イソップが語ったとされる寓話集。とにかく動物と神様と人間をたとえに出しまくって、戒め的な箴言を語っている。はっとさせられることも多く、今読んでもその内容は全く色あせない。短く簡潔にエピソードを述べているので模範にしたい。251の雲雀「僅かな利益のために虎の尾を踏むような人たちのための話」とかその典型例。

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    2012年01月01日
  • イソップ寓話集

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    説明不要の寓話集。
    アメリカのペリー(提督では無い)
    がまとめたラテン語とギリシア語の
    うちのギリシア語の部分を収録。

    どこかの戦国大名の三本の矢の教えに
    そっくりな話が出てきており、
    おそらくはこれが元ネタだったのかと思われる。

    この本の使い方は道徳や処世術を学ぶためと、
    「イソップ寓話集にはこう書かれている
    だからあなたもこうすべきだ」と人に言うためと
    二通りあると思うが、後者の使い方をすると
    デルポイ人に殺されたイソップのように
    悲惨な目に遭うことになるんだろうなあ。

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    2013年12月01日
  • イソップ寓話集

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    意外とえげつないイソップ寓話集。
    子供の頃読んだものは一部だけで、本編はかなり長いし「道徳的」というよりむしろ「処世術」が描かれている。

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    2009年12月08日
  • キケロ 友情について

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    キケローが直近の著名な人物に仮借し、その人物に語らせたタイプの著作のひとつ。
    スピーキオーという友人を持ち、そしてその友を亡くしたラエリウスが、婿ふたりに対して友情というテーマについて語る。
    ラエリウスは、友情に関して「正しい」事を述べるばかりでなく、誤った解釈が世間に広まっている事に苦言を述べ、あるいは人が陥りがちな過ちについて語る部分もたびたびある。
    その内容は「友情とは実利に対する見返りがある時に与えられるべきだ」という説であるとか、「友情とは与えすぎてはならない、等価でなくてはならない」だとか、「いつか敵になりうるのであるから友情に重きを置いてはならない」という考えとかであるのだが、

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    2009年10月04日
  • イソップ寓話の世界

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    イソップ寓話が実は紀元前にできた話、というのを聞いて興味がわいて読んでみた。
    が、正直私には難しかった。

    以下メモ
    現在イソップ寓話と呼ばれているものが本当にイソップ(人名)が作ったという証拠はなく、何世紀もかけてイソップの名のもとに形成されてきたと考えられている。

    イソップ(ギリシア語ではアイソーポス):紀元前630年ごろの人物。
    サモス島(ギリシャへの奴隷供給地として有名な島)出身。
    聖物窃盗の濡れ衣を着せられて断崖から突き落とされ非業の死をとげた奴隷。

    口が達者という記録もある。
    「イソップの戦略の基本は、言葉を字義通りに取る。そして、言葉とそれが表すものとの対応が実はきわめて曖昧

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    2025年08月01日
  • アンティゴネー

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    再読3/20
    『オディプス王』の後に読むと以前よりも断然楽しめました!クレオンの人間らしさや、彼も分別を持ち合わせているという点が理解できて作品に深みを感じられたような気がします。
    ただ相変わらずアンティゴネーはハンター試験の初っ端で落ちます。

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    2025年03月21日
  • アンティゴネー

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    オイディプス家の悲惨な運命。王女アンティゴネーとテーバイ王の対立が破滅へと収束していく。敵国に寝返ったアンティゴネーの兄を神の法(=倫理観)に基づいて埋葬すべきか、それとも王の命令に倣って兄の遺体を打ち捨てるべきか。法と倫理の対立というこの作品のテーマは現代でも通ずるものがあり、読み継がれているのにも頷ける。他にも男と女、壮年と青年など様々な対立が読み取れる。短いしおすすめ

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    2024年03月15日
  • イソップ寓話集

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    子どもの時、絵本で出会った印象だけど、ギリシャ神話も含まれてる、と知って改めて全訳(?)を手にしてみました。
    (出典はいろいろあるらしいですが)
    もちろん、お馴染みの動物ものも、あり。

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    2023年02月13日
  • 老年について

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    開始:2023/2/10
    終了:2023/2/11

    感想
    穏やかな老いを迎えるために。若いうちから徳を養うことが必要。欲情の炎に身を焦がすことなく、凪の心を持つ。自分にはもう少しかかりそう。

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    2023年02月11日
  • 老年について

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                                1.この本を一言で表すと?
    老いは惨めではないと言うことを主張した本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・老年には体力が欠けているか?いや、老年に体力は要求もされない。だからわしらの年輩は法律と制度によって、体力なしでは支えきれない義務からは免れているし、できない事はもとより、できるほどのことでも強制はされないのだ。(p38)
    →必要とされる役割を意識して、その役割を果たして活躍すべきということだと思う。

    ・わしがこの談話全体をとおして褒めているのは、青年期の基礎の上に打ち建てられた老年だということだ。そこからまた、これは以前にも述べて大い

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    2022年02月13日
  • アンティゴネー

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    演劇作品で始めて素直に面白いと感じ、すんなり没頭することができた。アンティゴネーが単純に正しい側のヒロインなのかと思いきや、しばしば不穏な発言をするから面白い。

    "私は憎しみを共にするのではなく、愛を共にするよう生まれついているのです。"という感動的な言葉も、大きな説得力がありながら、どこか言行不一致の気配がうっすら感ぜられ、それが余計に味わい深い。

    アンティゴネーがなぜこのような不幸な結末を迎える必要があったのかという理由は、出自そのものの不幸によるのではという解説の説明に一応納得。しかし、近親相姦がなぜこれほどまでにタブー視されているのか、オイディプスが自ら両目を刳

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    2021年11月10日
  • キケロ 友情について

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    賛同できるところもそうでないところもあるが、賛同できないところをあえて見つめ直すことで自分にとっての友情が再定義できたのでよかった。

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    2021年10月05日
  • キケロ 友情について

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    キケロは、シーザーと同時代のローマに生きた政治家ですが、ラテン文化を代表する名文家としての誉れも高いことを知りました。

    友情についての深い洞察が、親友であるスキーピオを喪ったラエリウスにより語られる、という設定になっています。

    以下の言葉がとても印象に残りました。

    「確かな友は、不確かな状況で確かめられる」

    真の友情というのは、その人物の徳を敬愛することであり、それに接することにより自身も行いを正すことが出来る、と言います。

    お互いに高め合うことができるような関係、それは国籍、年齢や性別を超えて成り立つのではないでしょうか。そう思いました。

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    2019年05月09日
  • キケロ 友情について

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    友情と徳に深い関係があるらしい!
    徳を高めることで、深い友情を築ける。
    徳を高めるために、友情を築く。

    友人が亡くなっても友情は不滅。

    という理解です。

    自分に徳がないのに、自分を磨かず、徳のある人との友情ばかり求めようとするといった内容が耳に痛かった。

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    2015年10月12日
  • イソップ寓話集

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    まぁ題名の通りイソップ寓話集、とりあえず教訓的というかそういったものの(短篇集の)集まり
    上のものには従えみたいな、強いものには逆らうな的な、不向きなことを無理してやるな的な…ものばかり、で自分とは少し違う(必要ない)気もしたけど、一読の価値はある。

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    2014年04月10日
  • 老年について

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    古代ローマの時代に書かれたエッセイであるが、たいへんに読みやすい。
    キケローも、老いては農事を事とするよう勧めていた。自然に近いところで生きていくことは、人間にとって大切なことなのだと思う。

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    2014年02月02日