作品一覧

  • 国家について 法律について

    国家について 法律について

    ビジネス・実用

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    1巻1,694円 (税込)
    本書に収録された二篇は、共和政ローマで活動した著作家にして政治家・弁論家マルクス・トゥッリウス・キケロー(前106-前43年)がプラトーンの『国家』と『法律』の衣鉢を継ぐ著作として構想・執筆した対話篇です。 前51年に刊行された『国家について』は、前129年に小スキーピオーを中心に行われた討論を再現する形で書かれています。前129年前後といえば、グラックス兄弟を中心とする改革派とこれに対抗する保守派によって国民が二分され、国家が混乱の極みにあった時期でした。それはキケローが目前にしていたポンペイウスとカエサルが激しく対立する状況に酷似し、国家の危機のただなかでローマ国民にみずからの国家の偉大さを自覚させ、その安定と確立のために奮起を促すことを目的としています。 この著作は、後代の国家思想はもちろん、テルトゥッリアーヌス、ラクタンティウス、アウグスティーヌスなど、キリスト教徒の著作家にも多大な影響を与えましたが、ルネサンス期には写本が発見されず、独立した著作として伝えられていた第6巻の「スキーピオーの夢」以外は失われたと考えられていました。ところが、1819年にヴァティカン図書館で写本が発見され、全体の約四分の一が復元されました。こうしてキケローの国家思想のほぼ全容を知ることができるようになったわけです。 『法律について』は、『国家について』執筆中に続篇として構想されたと考えられています。しかし、前51年の夏からキリキア総督として多忙な日々を過ごし、その任務を終えてローマに帰国してまもなく、前49年初頭にはカエサルとポンペイウスの対立から勃発した内乱に巻き込まれることになったため、未完に終わりました。全5巻以上の規模をもつものとして執筆されましたが、現存する写本に含まれるのは第3巻の途中までです。 本書では、過去から現在に至る法律が吟味され、それらは本当に法律の名に値するものなのかが検討されます。キケローが定めようとする法律は第一義的にはローマ国家の改革を目的とするものでしたが、それが自然本性に基づく法律であるかぎり、いかなる時代にも、いかなる場所でも普遍性を失わないものとして提示されています。 こうして、激動の時代に生きたキケローは、理想的な国家と、その礎をなす理想的な法律を今日のわれわれに伝えてくれています。国家への信頼が揺らぐ今、碩学が残した偉大な訳業を初の文庫版でお届けいたします。 [本書の内容] 国家について  第一巻  第二巻  第三巻  第四巻  第五巻  第六巻  スキーピオーの夢  個所不明の断片 法律について  第一巻  第二巻  第三巻  個所不明の断片 訳者解説 人名索引 解 題(山下太郎)
  • 老年について 友情について

    老年について 友情について

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻1,298円 (税込)
    マルクス・トゥッリウス・キケロー(前106-43年)は、共和政末期のローマに生きた哲学者・弁論家・政治家として知られる。本書は、その最も人気のある二つの対話篇を定評ある訳者による新訳で一冊にまとめた待望の文庫版。「無謀は華やぐ青年の、智慮は春秋を重ねる老年の特性」、「友情においては地位や身分での分け隔てがあってはならない」──「老い」と「友情」という大切な問題についての古代の知恵が、ここに甦る。
  • キケロ 友情について

    キケロ 友情について

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻638円 (税込)
    『老年について』の姉妹篇として書かれた対話篇。古代ローマの政治家で賢者の誉れ高いラエリウスが、無二の親友小スキーピーの死後まもなく、二人の女婿を前にして、友情について語る。キケローにとってラエリウスは、単なる過去の賢人ではなく、修業時代に親しく噂話を聞くことのできた人物であった。友情論の古典。新訳。
  • 老年について

    老年について

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻693円 (税込)
    古代ローマ第一の学者にして政治家・弁論家キケロー(前106―前43)が人としての生き方を語り、老年を謳い上げた対話篇。84歳になる古代ローマの政治家・文人大カトーが文武に秀でた二人の若者を屋敷に迎えて、自らの到達した境地から老いと死と生について語る、という構想のもとに進められる。悲観的に、ではなく積極的に老いを語った永遠の古典の新訳。

ユーザーレビュー

  • キケロ 友情について

    Posted by ブクログ

    人生の最大の優先事項とは“友情”である。
    良い友情を得る為には自分も“良い人”である必要がある。良い人の定義は誠実であることと約束を守ること。そして何より徳を持っていること。そうやって良い人でいれば自然と周りに良い仲間が集まってくる。私たちは足りないので補い合う必要がある。キケロのこの著書はいつの時代でも友情が大事なことを教えてくれます。そうして得た良い友達との思い出が、大事な時に私の背中を押す。

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    2025年05月26日
  • 老年について 友情について

    Posted by ブクログ

    好きな本Top10のひとつ。
    キケロが細平たい木の板で脛を思いっきり叩きにきます。痛いってば。嫌じゃないけど。

    訳の分からない本や新聞、ネットニュースを読む時間と手間はこの本を繰り返し読む事にこそ費やすべき。そんな本のひとつ。

    【日常生活で使えるサーカズム】
    もし誰かが「若い時はこんなんじゃなかった。今では(筋肉が衰えて)死んだも同然だ」と嘆いたなら、「可哀想なクロトナのミローだね」と言う。(心の声 愚か者め。死んだも同然はお前の筋肉などではなくお前自身だ。お前が有名なのはお前のおかげでなく、若い頃の筋肉と体力のおかげだ。)美貌や知力でも使えそう。

    屁理屈、生まれつきの性格によるなど、反論はいくらでも出来そうなものの彼の主張は聞いといた方が得。

    老人にとっての不幸は4つあるとし(仕事が出来なくなる、体が弱くなる、快楽が失われる、死に近づく)それぞれを「老人は頭を使う仕事がある」「老人に若者の体力は要らない」「老いは快楽の欲望から解放してくれる」「死を恐れるな」と唱える。

    特に4つめは「最大の悩みですよね」としているが、「若いからって夕方生きてると思い込むなんて無邪気すぎ。若い方が事故とか病気とかある。」「老人は望みがない?若者が望むものを既に手に入れたのだ。長生きを。」「魂がなくなるなら怖くないしなくならないならベターじゃん」「終わりがあることに長さを求めるなんてナンセンス」「過去は戻らず未来は分からない、だから与えられた寿命に満足するしかない」「青年期と違って終わりがない」

    死を軽視しろ、忘れろ、ある程度の金は持て、賢くいろ、出来もしないことを嘆くな
    そしたら大丈夫。

    そのまんまは無理だとしても、読む前と読んだ後ではマインドセットがほんの少し変わるかも。
    最後の「魂が不滅だって信じてるし。これでいい。違ってもいいけど僕が生きてる間はそう信じさせてくれよ。」もいい。

    1
    2023年07月24日
  • 老年について 友情について

    Posted by ブクログ

    p18「善く生きたという自負心と数多くの善行の思い出は無上の喜びとなるものだ」
    p27「無謀は華やぐ青年の、知慮は春秋を重ねる老年の特性」
    p36「力を適切に用い、各人がもてるかぎりの力で努力しさえすればいいのだ」「君たちの、その善きものを、それがある間は使えば良いし、ない時は求めてはいけない」「人生の走路は定まっており、自然の道は一本道で折返しがない。生涯のそれぞれの時期に、その時期にかなったものが与えられている」「それぞれに、その時期に収穫しなければならない自然の恵みとも言うべきものがあるのだ」
    p40「常に孜々として携わって生きる者には、老年がいつ来たか分からない。そのような人生は、それほど緩慢に、それと感じることなく老いを重ねていのであって、突然、老年に打ち砕かれるのではなく、長い歳月を経た後に寂滅するのだ」
    p59「老人は偏屈で、心配性で、怒りっぽく、気難しい。さらにあら探しをすれば欲深くもある。だが、それらは性格の欠陥であって、老年の欠陥ではない」
    p60「老人の欲深さに至っては、私には理解不能だ。旅路がますます残り少なくなっていくというのに、なおさら路費を得ようとすることほど、理不尽なふるまいがあろうか」
    p61「老人の置かれている状況のほうが青年のそれよりはましなのだ。青年は長生きしたいと願うが、老人はすでに長生きしている」
    p66「熱意をもって取り組むすべての営みの満足感が、生の満足感を生む。青年期には青年期だけに見られる一定の営みがある。しかし中年期と呼ばれる安定した年代が、それを再び得ようとするだろうか。老年期にも、ある種の最後の営みがある。それゆえ、以前の、それぞれの年代の営みが終わりを迎えるように、老年の営みもまた終焉を迎える。この終焉が訪れたとき、生の満足感が機の熟した最期の時を運んでくるのだ」
    p72「生きたことを後悔することもない。なぜなら私は無駄に生まれてきたと思うことがないような生き方をしてきたし、それに、この世の生を去るにあたっては、いわば、我が家から去るのではなく、宿から去るという心づもりでいるからだ。というのも、自然がわれわれに与えた住まいは、住み続けるための家ではなく、仮寓するための宿にすぎないのだからね」
    p73「たとえ我々が不死の存在とはならないにしても、人間にとって各々に与えられた時にこの世を去るのは望むべきことなのだ。なぜなら、自然は他のすべてのものと同様、生にも限度というものを定めているからだ。生涯の終幕は、うんざりするのは避けなければならない。とりわけ満足感が伴っている場合にはね」


    ソポクレスの嫌老の詩
    「この世に生を享けないのが、
    すべてにまして、いちばんよいこと、
    生まれたからには、来たところ、
    そこへ速やかに赴くのが、次にいちばんよいことだ。
    青春が軽薄な愚行とともに過ぎ去れば、
    どんな苦の鞭をまぬがれえようぞ。
    どんな苦悩が襲わないでいようぞ。
    嫉妬、内紛、争い、合戦、
    殺人。かの憎むべき、力なき、無慈悲な、
    友なき老年がついに彼を
    自分のものとし、禍いの中のあるとしある
    禍いが彼に宿る。」高津春繁訳

    老いが惨めな理由→対する反論
    ①仕事や活動から身を引くのを余儀なくされるから
    →鍛錬と節制を怠らなければ精神は維持できる。老人の賢慮でしかなし得ない、国家、若者の育成という名誉な仕事がある。世代交代のために、農業をしたり木を植えたりする。若い人よりも分別、熟考があるのでむしろ偉大な事業を行える。
    ②肉体が衰えるから
    →体力は求めるものではなく馴染むもの。
    ③快楽が減るから
    →過度な快楽はむしろ毒。思索、理性、観相の時間が増える。老年の適度な快楽=「私は日々、多くのことを新たに学び知りながら老いていく」。よく手入れされた農園以上に、有用性において豊穣、景観において美麗なものはありえない。
    ④死が間近だから
    →そもそも死は若い人にも訪れる。けれど老人のほうが先が短いのは確実。長い生を求めてはいけない。人間の中に長く存在するものはむしろ不自然。過去は全て消え去り、豊かな善行だけが記憶に残る。その善行を積んだ者が迎える死は、火が自ずと消えるごとく、りんごが自然に落ちるごとく、成熟した実にうれしいもの。

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    2022年06月04日
  • 老年について 友情について

    Posted by ブクログ

    セネカと同じく、一部の屍(老人)に鞭を打つようなフレーズにビビる本です

    キケローが友人に向けた、書簡
    「年取ることって悪くない」
    「友達っていいものだね」 という2つのテーマで語る空想対話本です。

    ギリシャ哲学と聞くとハードルが万里の長城クラスのようですが、対話篇になるとその高さはだいぶ下がります。
    ただ話の流れを掴むのであれば(注釈まで読み込まないのであれば)ソクラテスの弁明や、生の短さについて、のように楽しみながら読むことができるでしょう。

    40代で読んで良かった。そう言い切れる一冊です。
    特にすきなフレーズはここ

    「老化による愚痴?物忘れ、不健康?それのほとんどはその人の不摂生と、個人の習慣、生活の問題だ。老化のせいにしないでね」

    最近の若者、と十把一絡げで若年者をまとめられないように、老人も良い人、悪い人がいる。当たり前の事実が染み渡ります。

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    2022年03月14日
  • 老年について

    Posted by ブクログ

    この本は、ユーチューブでアバタローさんが紹介している本だったので読んでみましたー。

    まず、2000年前に書かれた本が読めるということに「すごいー❕」と思いました。

    この本は、表題のとおり「老年について」書かれていますが「老年」について、とても前向きで「良いもの」として捉えており、「歳を取るってすばらしいことだよー❕」と教えてくれています。

    2000年前の人も同じように「老年」について、不安に思っていたんでしょーねー。
    「人の悩みって、いつの時代でも大差ないのかも!」っと思ってしまいました。

    大昔の人も現代人も悩みは同じなのであれば、その答えは、誰かが本にしてくれてるはずだー!!
    やっぱり読書はいいですねー!

    ぜひぜひ読んでみて下さい

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    2021年11月16日

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