キケローのレビュー一覧

  • キケロ 友情について

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    人生の最大の優先事項とは“友情”である。
    良い友情を得る為には自分も“良い人”である必要がある。良い人の定義は誠実であることと約束を守ること。そして何より徳を持っていること。そうやって良い人でいれば自然と周りに良い仲間が集まってくる。私たちは足りないので補い合う必要がある。キケロのこの著書はいつの時代でも友情が大事なことを教えてくれます。そうして得た良い友達との思い出が、大事な時に私の背中を押す。

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    2025年05月26日
  • 老年について 友情について

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    好きな本Top10のひとつ。
    キケロが細平たい木の板で脛を思いっきり叩きにきます。痛いってば。嫌じゃないけど。

    訳の分からない本や新聞、ネットニュースを読む時間と手間はこの本を繰り返し読む事にこそ費やすべき。そんな本のひとつ。

    【日常生活で使えるサーカズム】
    もし誰かが「若い時はこんなんじゃなかった。今では(筋肉が衰えて)死んだも同然だ」と嘆いたなら、「可哀想なクロトナのミローだね」と言う。(心の声 愚か者め。死んだも同然はお前の筋肉などではなくお前自身だ。お前が有名なのはお前のおかげでなく、若い頃の筋肉と体力のおかげだ。)美貌や知力でも使えそう。

    屁理屈、生まれつきの性格によるなど、反

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    2023年07月24日
  • 老年について 友情について

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    p18「善く生きたという自負心と数多くの善行の思い出は無上の喜びとなるものだ」
    p27「無謀は華やぐ青年の、知慮は春秋を重ねる老年の特性」
    p36「力を適切に用い、各人がもてるかぎりの力で努力しさえすればいいのだ」「君たちの、その善きものを、それがある間は使えば良いし、ない時は求めてはいけない」「人生の走路は定まっており、自然の道は一本道で折返しがない。生涯のそれぞれの時期に、その時期にかなったものが与えられている」「それぞれに、その時期に収穫しなければならない自然の恵みとも言うべきものがあるのだ」
    p40「常に孜々として携わって生きる者には、老年がいつ来たか分からない。そのような人生は、それ

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    2022年06月04日
  • 老年について 友情について

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    セネカと同じく、一部の屍(老人)に鞭を打つようなフレーズにビビる本です

    キケローが友人に向けた、書簡
    「年取ることって悪くない」
    「友達っていいものだね」 という2つのテーマで語る空想対話本です。

    ギリシャ哲学と聞くとハードルが万里の長城クラスのようですが、対話篇になるとその高さはだいぶ下がります。
    ただ話の流れを掴むのであれば(注釈まで読み込まないのであれば)ソクラテスの弁明や、生の短さについて、のように楽しみながら読むことができるでしょう。

    40代で読んで良かった。そう言い切れる一冊です。
    特にすきなフレーズはここ

    「老化による愚痴?物忘れ、不健康?それのほとんどはその人の不摂生と

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    2022年03月14日
  • 老年について

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    この本は、ユーチューブでアバタローさんが紹介している本だったので読んでみましたー。

    まず、2000年前に書かれた本が読めるということに「すごいー❕」と思いました。

    この本は、表題のとおり「老年について」書かれていますが「老年」について、とても前向きで「良いもの」として捉えており、「歳を取るってすばらしいことだよー❕」と教えてくれています。

    2000年前の人も同じように「老年」について、不安に思っていたんでしょーねー。
    「人の悩みって、いつの時代でも大差ないのかも!」っと思ってしまいました。

    大昔の人も現代人も悩みは同じなのであれば、その答えは、誰かが本にしてくれてるはずだー!!
    やっぱ

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    2021年11月16日
  • キケロ 友情について

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    友情とは、依存ではなく自立から生まれる。

    友情は実益から成るのではなく、本性から惹かれ合うことで成る。

    友情が実益を追うのではなく、実益が友情を追う。

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    2018年01月07日
  • 老年について

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    年代それぞれに自然に与えられる恵みを活用し謳歌すれば、それは生きることを活かすことになる。 ないものを求めればそれが手に入ったとしてもまたないものを求めるが、今あるものの中で最大限活用して日々を生きれば、老年は重荷ではない。

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    2018年01月07日
  • 老年について

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    現代でも高齢化社会のなかで「老後の幸福」論の類の本はよく見かけるが、古代ローマのキケローの『老年について』はそのような本の原点にあるものと言えるかもしれない。

    キケローの考えのの土台にあるものは、ギリシアから続く「魂の不死」の思想である。
    そのような人生というものを広く観た観点から「老年」にスポットが当てられているのではないか。

    若干二十歳の私にとっては、老年を考えることは同時に「今」を照射することのように思えた。

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    2012年10月24日
  • 老年について

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    老いると言うことについて、ローマの政治家大カトーの口から語らせる形式をとった哲学書。死を恐れず、勉学に励み、快楽に身を委ねられない身を悦びとせよと言う内容。
    理想的な生き方ではあるが、若い頃の生き方からこの心構えを頭の中に入れておく必要があり実践はなかなか難しい。故に「老年について」というタイトルとは裏腹に若いうちに読んでおくべき本だろう。

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    2024年05月31日
  • 老年について

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    老年になっても依然として敬意を払われる人は、青年の時に成すべきことを成していると聞いて身が引き締まる思いだ。

    ランプに油を継ぎ足す要領で、精神・肉体ともにメンテナンスをしなければならないとも書いてある。長く幸せに過ごす基礎・基盤は紀元前でも現代でも同じなのだ。

    また死ぬということは人も自然の一部であるということで美しいことなのだと思った。

    『友情について』よりも、個人的には納得しやすかった。

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    2021年10月06日
  • キケロ 友情について

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    「真の友人を見つめる者は、自分の似姿を見つめることになる...」
    「さて、われわれが友情の中に求める不動の堅固さの基盤は、信義である。なぜなら、信頼できないものは不動ではないから。」

    社会人になり始めると、人との出会いが増えたり、また今やネットで人と繋がれる時代なので、人間関係に関する悩みは尽きない。なので本当に信頼できる人との関係性はすごく大事だったりするし、なんとなく友達という風に処理してはダメな気がしてきた。

    真の友情関係には、利害関係を持たずに、相手をリスペクトし、心から信頼できるという信義が必要。

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    2021年08月15日
  • 老年について

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    ネタバレ

    「人生の折り返し地点」という言葉も在るが、キケローはカトーにこう語らせる。「自然の道は一本で、しかも折り返しがない。そして人生の各部分にはそれぞれその時にふさわしい性質が与えられている」、と。
    この作品では「老い」は十分に耐えうる価値あるものとして扱われる。私はカトーの語る考え方を気に入った。古代ローマには在ったかどうか知らないが、老いを退化に見立てる考え方を耳にしたことがある。人は、赤ん坊で生まれ、成長し、二十年ほどで人に成り、人生を全うするにせよしないにせよ、末期には心身共に衰えて目も耳も感じる力を失い、最低の状態に戻ってゆき死ぬ、その様が赤子に戻ってゆくようである、と言うのだ。寂しい発想

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    2015年02月18日
  • キケロ 友情について

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    ネタバレ

    「秀れた人々の中にしか友情はありえない」。まずは自分が善い人間になり、それから自分に似た人間を求める。一人で人格を高めるには限界があるから、人格の面で競い合えるような、かつ実益ではなく愛を与え合えるような友人関係を、と解釈。概ね同感。

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    2013年11月16日
  • キケロ 友情について

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    ネタバレ

    古代ローマの政治家で賢者の誉れ高いラエリウスが,無二の親友小スキーピーの死後まもなく,二人の女婿を前にして,友情について語る.キケローにとってラエリウスは,単なる過去の賢人ではなく,修業時代に親しく噂話を聞くことのできた人物であった.友情論の古典.新訳.

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    2012年05月28日
  • 老年について

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    今も昔も老いに対する感覚は変わらないってことか。現実の大カトーがこの本と違うことやらかしてるのも一興。

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    2012年04月11日
  • キケロ 友情について

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    『老年について』の姉妹編となるキケローの対話篇。小スキピオの親友であったラエリウスの口を借りながら、友情についての考察が展開される。

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    2012年03月20日
  • 老年について

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    久しぶりにローマ人の文章を読んでみる。主題の提示、老いが嫌われる理由の提示とそれに対する反駁、そして結論という明快な構成は非常に読みやすい。ギリシア・ローマの人生論の鍵となる「徳」という概念を知る上での一つの手がかりとなろう。

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    2012年03月18日
  • キケロ 友情について

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    キケローが直近の著名な人物に仮借し、その人物に語らせたタイプの著作のひとつ。
    スピーキオーという友人を持ち、そしてその友を亡くしたラエリウスが、婿ふたりに対して友情というテーマについて語る。
    ラエリウスは、友情に関して「正しい」事を述べるばかりでなく、誤った解釈が世間に広まっている事に苦言を述べ、あるいは人が陥りがちな過ちについて語る部分もたびたびある。
    その内容は「友情とは実利に対する見返りがある時に与えられるべきだ」という説であるとか、「友情とは与えすぎてはならない、等価でなくてはならない」だとか、「いつか敵になりうるのであるから友情に重きを置いてはならない」という考えとかであるのだが、

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    2009年10月04日
  • 老年について 友情について

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    ネタバレ

    哲学者・政治家・詩人であったキケローの対話篇。「老年について」では老いることは徳のある人間にとっては悪いことではない、という話をし、「友情について」では徳に基づいた真の友情の素晴らしさ、友情の成り立ち、友情と政治の現実などを語る。
    前者では老いに関連して死についてもけっこう触れていて、プラトンを思わせる霊魂不滅論、肉体からの霊魂の解放論を展開し、もしくは死すれば魂は消滅し何の感覚もなくなるのであればそれでも恐れることはなにもない、という二段構えの死への備えを論じていて面白い。
    後者の友情は自分への愛から生まれたとか、友情は善き人々だけのものであるという話はあまりピンとこなかった。解説を読んで、

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    2024年11月07日
  • 老年について

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    開始:2023/2/10
    終了:2023/2/11

    感想
    穏やかな老いを迎えるために。若いうちから徳を養うことが必要。欲情の炎に身を焦がすことなく、凪の心を持つ。自分にはもう少しかかりそう。

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    2023年02月11日