キケローのレビュー一覧

  • 老年について 友情について

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    訳もナチュラルな日本語で読みやすい。巻末の訳者解説も丁寧でわかりやすい。むしろ訳者解説を先に読んでから、本編を読むとさらに理解が増す。

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    2022年02月26日
  • 老年について

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                                1.この本を一言で表すと?
    老いは惨めではないと言うことを主張した本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・老年には体力が欠けているか?いや、老年に体力は要求もされない。だからわしらの年輩は法律と制度によって、体力なしでは支えきれない義務からは免れているし、できない事はもとより、できるほどのことでも強制はされないのだ。(p38)
    →必要とされる役割を意識して、その役割を果たして活躍すべきということだと思う。

    ・わしがこの談話全体をとおして褒めているのは、青年期の基礎の上に打ち建てられた老年だということだ。そこからまた、これは以前にも述べて大い

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    2022年02月13日
  • キケロ 友情について

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    賛同できるところもそうでないところもあるが、賛同できないところをあえて見つめ直すことで自分にとっての友情が再定義できたのでよかった。

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    2021年10月05日
  • キケロ 友情について

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    キケロは、シーザーと同時代のローマに生きた政治家ですが、ラテン文化を代表する名文家としての誉れも高いことを知りました。

    友情についての深い洞察が、親友であるスキーピオを喪ったラエリウスにより語られる、という設定になっています。

    以下の言葉がとても印象に残りました。

    「確かな友は、不確かな状況で確かめられる」

    真の友情というのは、その人物の徳を敬愛することであり、それに接することにより自身も行いを正すことが出来る、と言います。

    お互いに高め合うことができるような関係、それは国籍、年齢や性別を超えて成り立つのではないでしょうか。そう思いました。

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    2019年05月09日
  • キケロ 友情について

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    友情と徳に深い関係があるらしい!
    徳を高めることで、深い友情を築ける。
    徳を高めるために、友情を築く。

    友人が亡くなっても友情は不滅。

    という理解です。

    自分に徳がないのに、自分を磨かず、徳のある人との友情ばかり求めようとするといった内容が耳に痛かった。

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    2015年10月12日
  • 老年について

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    古代ローマの時代に書かれたエッセイであるが、たいへんに読みやすい。
    キケローも、老いては農事を事とするよう勧めていた。自然に近いところで生きていくことは、人間にとって大切なことなのだと思う。

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    2014年02月02日
  • 老年について

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    2000年前からあんまり人って変わっていないんだな・・・とつくづく思った。セネカの方が読みやすかったな。内容的な感動というか、納得感もセネカの方があったような・・・訳の問題なのか??それとも、キケローとセネカの違い?

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    2013年03月30日
  • キケロ 友情について

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    友情はその人の弱さと欠如のゆえに必要とされるものなのか、それとも人間の本性をのものに由来する原因があるのかという問いや、友とのどういう付き合い方が望ましいか、徳と友情の関係についてなど。

    友人関係においてはギブアンドテイクが必要だという人も居ますが、私はそれについてはずっと疑問だったのでキケロに共感するところはありました。

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    2013年01月16日
  • キケロ 友情について

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    友情の結びつきはとても緊密であり、二人の間に生まれるものであるということ、不特定多数を結びつけるものではないということ。そして何より友情は、実益を得る為の目的‐手段連関の一部分には決して貶め得ない、それ自体として価値のあるものであること。友情を功利主義に隷属させようとする即物的な(無)思想は、二千年前から批判されており、それが今なお必要な批判であるという事実に、人間の変わらぬ卑しさを思う。ところで、或る相手に友情を抱くべきか否か(友情を抱くに値する「徳」を備えているか否か)を、その人と友情関係に入る前に判断せよ、という意見には首肯しかねる。人間的な情動というものは、もっと非合理的な如何ともし難

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    2011年03月27日