中務哲郎のレビュー一覧

  • キケロ 友情について

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    人生の最大の優先事項とは“友情”である。
    良い友情を得る為には自分も“良い人”である必要がある。良い人の定義は誠実であることと約束を守ること。そして何より徳を持っていること。そうやって良い人でいれば自然と周りに良い仲間が集まってくる。私たちは足りないので補い合う必要がある。キケロのこの著書はいつの時代でも友情が大事なことを教えてくれます。そうして得た良い友達との思い出が、大事な時に私の背中を押す。

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    2025年05月26日
  • イソップ寓話集

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    7つの習慣に共通の原則を謳う寓話がとりわけ印象的。
    例え話の有用性に触れつつ、時に失笑を誘うユーモアを含有する寓話集。
    お気に入りの寓話9つをピックアップ。

    井戸の中の狐と山羊・・・井戸に落ちた狐と、口車に騙されて井戸に入り、さらには踏み台にされた山羊の話。
    まず終わりを思い描くことから始める。

    ライオンを見た狐・・・狐がライオンを3度目に見た時には近寄って話しかけるほど大胆になっていた。習慣化の力を暗示。

    腹の膨れた狐・・・腹を空かせた狐が木の洞穴の食料に飛び込み、腹が膨れ、脱出不可。別の狐が言ったのはじっとしていれば痩せて出られる。
    困難は時間が解決する。

    金の卵を生む鵞鳥・・・P

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    2023年08月15日
  • 老年について

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    この本は、ユーチューブでアバタローさんが紹介している本だったので読んでみましたー。

    まず、2000年前に書かれた本が読めるということに「すごいー❕」と思いました。

    この本は、表題のとおり「老年について」書かれていますが「老年」について、とても前向きで「良いもの」として捉えており、「歳を取るってすばらしいことだよー❕」と教えてくれています。

    2000年前の人も同じように「老年」について、不安に思っていたんでしょーねー。
    「人の悩みって、いつの時代でも大差ないのかも!」っと思ってしまいました。

    大昔の人も現代人も悩みは同じなのであれば、その答えは、誰かが本にしてくれてるはずだー!!
    やっぱ

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    2021年11月16日
  • アンティゴネー

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    非常に面白かった。同作者によるオイディプス王の続編にあたり、王の4人の子のうちの姉の名が表題となっている。わたしのなかではオイディプス王は最早レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザや、シュトックハウゼンの連作にも並ぶ真正の大芸術とまで格上げされているため、続編があると知って大分期待して読んだが、こちらは一段格は下がって、並の芸術品といったところに落ち着いている。格下げの主たる理由は、単純な因果応報(仏教用語でなく現在の用法)に落ち着いたこと。王道であり、民話ならなお一層親しまれるものだが、大芸術のやることではない(何故なら疑問の余地が残らず完全に消費されてしまう)。非常にポピュラーな内容であるので

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    2018年03月07日
  • キケロ 友情について

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    友情とは、依存ではなく自立から生まれる。

    友情は実益から成るのではなく、本性から惹かれ合うことで成る。

    友情が実益を追うのではなく、実益が友情を追う。

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    2018年01月07日
  • 老年について

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    年代それぞれに自然に与えられる恵みを活用し謳歌すれば、それは生きることを活かすことになる。 ないものを求めればそれが手に入ったとしてもまたないものを求めるが、今あるものの中で最大限活用して日々を生きれば、老年は重荷ではない。

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    2018年01月07日
  • アンティゴネー

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    ギリシャ悲劇は、自らの力ではどうにもならない運命に翻弄された人間の運命悲劇だと言われる。『オイディプス王』は確かにその通りだが、『アンティゴネー』は死を覚悟の上で自らの意志を貫いたアンティゴネーの性格悲劇ではなかろうか。そのような人物造形は、『オイディプス王』よりも、むしろシェイクスピアに近いように思う。

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    2017年05月12日
  • イソップ寓話集

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    500近いストーリーをひたすら読む。
    西洋の考え方を楽しく学べる。
    教訓もたくさん学べる。おすすめ。

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    2015年12月23日
  • アンティゴネー

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    ちょうどいいタイミングで新訳が出ていた。旧訳からかなり読みやすくなっているし、解説もちきんとした量があって理解を助けてくれる。あらためて読んでも、ギリシア悲劇の中でも「オイディプス王」と並ぶ傑作だと思う。
    祖国テーバイを攻めた兄ポリュネイケスの死体を埋葬しようとするアンティゴネーと、反逆者の埋葬を決して認めようとはしない王であり叔父でもあるクレオーンの対立。親族を弔うという神の理と、法と秩序を守るという国家の論理、それぞれの正義が真っ向からぶつかってやがて悲劇をもたらす。
    そして、ただ正義の対立だけでない、対立する二人の不完全さが状況を複雑化させる。アンティゴネーは誰とも心を通わせることなく孤

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    2014年11月07日
  • 老年について

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    現代でも高齢化社会のなかで「老後の幸福」論の類の本はよく見かけるが、古代ローマのキケローの『老年について』はそのような本の原点にあるものと言えるかもしれない。

    キケローの考えのの土台にあるものは、ギリシアから続く「魂の不死」の思想である。
    そのような人生というものを広く観た観点から「老年」にスポットが当てられているのではないか。

    若干二十歳の私にとっては、老年を考えることは同時に「今」を照射することのように思えた。

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    2012年10月24日
  • 老年について

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    老いると言うことについて、ローマの政治家大カトーの口から語らせる形式をとった哲学書。死を恐れず、勉学に励み、快楽に身を委ねられない身を悦びとせよと言う内容。
    理想的な生き方ではあるが、若い頃の生き方からこの心構えを頭の中に入れておく必要があり実践はなかなか難しい。故に「老年について」というタイトルとは裏腹に若いうちに読んでおくべき本だろう。

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    2024年05月31日
  • アンティゴネー

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    自分の欲ばかりに目が眩んだり他者を受け入れようとする寛容さもないと、この物語のように負の連鎖を生み身の破滅までにも追い込むようにもなるという一種の教訓の様にも感じました。
    この機会で一度劇も鑑賞したくなった。

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    2023年08月06日
  • ギリシア神話

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    ギリシャ神話に関して何の知識も無かったが、この本はすらすら読むことができた。はじめに人物の概要が説明され、その後に個別の物語を見ていく形式だった。

    神、ときくと、何か人間とは遠い偉大な存在のようなイメージを抱いていたが、ギリシャ神話に出てくる神は、恋をしたり、嫉妬をしたり、とても人間的で身近な存在のように感じた。

    ギリシャ神話にはカフカの変身に見られるような現代性も読み取れることも言及されていた。

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    2022年11月24日
  • ギリシア神話

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    ネタバレ


    ・巻末に親子関係の図が記載されているので、登場人物が増えてきてもそこまで苦にはならない

    ・ギリシア神話を広く浅くという感じに著しているので、入門書としてはとても良いと感じた

    ‪‪✕‬
    ・広く浅くなので仕方の無いことだが、出来事の詳しい経緯が書かれていない

    ・一部の登場人物が名前だけ先に出て後から詳細がわかるという形で書かれていたので、そこだけわかりづらかった

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    2022年05月11日
  • 老年について

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    老年になっても依然として敬意を払われる人は、青年の時に成すべきことを成していると聞いて身が引き締まる思いだ。

    ランプに油を継ぎ足す要領で、精神・肉体ともにメンテナンスをしなければならないとも書いてある。長く幸せに過ごす基礎・基盤は紀元前でも現代でも同じなのだ。

    また死ぬということは人も自然の一部であるということで美しいことなのだと思った。

    『友情について』よりも、個人的には納得しやすかった。

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    2021年10月06日
  • キケロ 友情について

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    「真の友人を見つめる者は、自分の似姿を見つめることになる...」
    「さて、われわれが友情の中に求める不動の堅固さの基盤は、信義である。なぜなら、信頼できないものは不動ではないから。」

    社会人になり始めると、人との出会いが増えたり、また今やネットで人と繋がれる時代なので、人間関係に関する悩みは尽きない。なので本当に信頼できる人との関係性はすごく大事だったりするし、なんとなく友達という風に処理してはダメな気がしてきた。

    真の友情関係には、利害関係を持たずに、相手をリスペクトし、心から信頼できるという信義が必要。

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    2021年08月15日
  • イソップ寓話集

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    「北風と太陽」など知っている話があるのに、しっかり読んだのは今回が初めて。続けてイソップ寓話集を2冊読んでみるたところ、物語の並び方が違う本を読んだおかげか記憶に残りやすかった。神々の名前の注釈を読むたびにソクラテスやプラトンにも手を広げたくなる。

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    2018年11月07日
  • 老年について

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    ネタバレ

    「人生の折り返し地点」という言葉も在るが、キケローはカトーにこう語らせる。「自然の道は一本で、しかも折り返しがない。そして人生の各部分にはそれぞれその時にふさわしい性質が与えられている」、と。
    この作品では「老い」は十分に耐えうる価値あるものとして扱われる。私はカトーの語る考え方を気に入った。古代ローマには在ったかどうか知らないが、老いを退化に見立てる考え方を耳にしたことがある。人は、赤ん坊で生まれ、成長し、二十年ほどで人に成り、人生を全うするにせよしないにせよ、末期には心身共に衰えて目も耳も感じる力を失い、最低の状態に戻ってゆき死ぬ、その様が赤子に戻ってゆくようである、と言うのだ。寂しい発想

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    2015年02月18日
  • ギリシア神話

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    ギリシャ神話に由来する用語は、現代の日本社会においてすら日常的に良く耳にする機会があります。
    様々なメディアでもギリシャ神話をモチーフにした作品が絶えることなく生産されています
    しかしながら、ギリシャ神話という体系的な本が存在するわけではないので、その内容を実際知っている人は少ないと思いますし、
    ギリシャ神話についてできればその代表的なエピソードだけでもきちんと把握しておきたいという人には、この本はお勧めです。
    この本では、いくつかのテーマ(”神々”や”英雄”、”愛”等)を取り上げ、それに関連するギリシャ神話のエピソードを分かりやすく解説していく体裁となっています。
    各テーマを読み進めていくう

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    2015年01月21日
  • キケロ 友情について

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    ネタバレ

    「秀れた人々の中にしか友情はありえない」。まずは自分が善い人間になり、それから自分に似た人間を求める。一人で人格を高めるには限界があるから、人格の面で競い合えるような、かつ実益ではなく愛を与え合えるような友人関係を、と解釈。概ね同感。

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    2013年11月16日