平岡陽明のレビュー一覧

  • ライオンズ、1958。

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    ネタバレ

    西鉄ライオンズ全盛期の1950年代後半の福岡を舞台にライオンズ番記者の木屋とヤクザの田宮の交流を描いた作品。
    実在の野球選手の大下弘のエピソードを取り入れ当時の福岡の街の様子がいきいきと伝わってくるなか、本来では交わることのないだろう新聞記者とヤクザの男の友情が描かれていた。

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    2017年09月03日
  • 松田さんの181日

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     新しい書き手は、いつもどこからかやってくるな。
     組み立ては、どこか似ているけど、接点をほどいて、直線をねじ曲げる、その手際が少しく粋なんだな。

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    2017年01月11日
  • 道をたずねる

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    住宅地図の調査員をモデルにした小説です。
    会社の黎明期から、さまざまな困難を経て会社が大きくなっていきます。
    主人公は平社員の男性で、物語は仕事を軸に彼の人生の始点から終点までを描きます。
    トピックがいくつもあるので、ややダイジェストのような拙速さも否めませんが、「地図の空白地帯を埋める」という泥臭い生業とともに彼の人生を見届けるのは楽しくもありました。

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    2025年09月13日
  • 素数とバレーボール

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    しょっばな、慎介さんはお腹弱いのにそば、バナナジュースをチョイスして大丈夫?と思ってしまいました。

    一人ひとりの事情が絡みながら話が進んでいき面白かった。

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    2025年09月11日
  • マイ・グレート・ファーザー

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    よくあるタイムスリップかと思ったら、実に深いストーリーになっていて、若干安易な展開もあったけどまあそこはSFとして理解範囲内。一気に読んでほっこり出来る良作でした。

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    2025年08月22日
  • マイ・グレート・ファーザー

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    タイムスリップして競輪で、っていうのは何か既視感あるんだけど
    全体に父と息子の3世代がこじれた関係をとり戻して行くのはよかった

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    2025年07月27日
  • マイ・グレート・ファーザー

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    ネタバレ

    亡き父にタイムスリップして会う話
    ありきたりではあるが、心温まる話で癒された
    息子を持つ2人の男が、息子にどのように接するべきか語り合うのは面白かった
    私も息子がいるが、大きくなった息子への接し方はお互いかなり気をつかう
    今度帰省した時はゆっくり酒でも飲めたらなと思った

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    2025年07月25日
  • マイ・グレート・ファーザー

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    平岡さん2作目。
    引きこもりの高校生と自身もカメラマンとしての生計を立てていくのが困難になり、自分の生き方にも模索する。そんな時父が亡くなる前の3日前にタイムスリップし今の自分と同じ年の父に出会う。が、そんな簡単に父に会えたわけではなく少しずつあやふやな時間を過ごしながら 時期に父だとわかるミステリーのような冒険談。引きこもりの息子の心境や、父の知りえなかった葛藤など読み進めるうちに心がぎゅっとなった。親子の絆はいいものだなと感動的な作品でした。

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    2025年07月09日
  • マイ・グレート・ファーザー

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    初島から、優雅に舞うトンビの向こうにちょこんと佇む大室山、小室山眺めながら読む。タイムスリップか…戻りたい時代ないかな。

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    2025年06月13日
  • マイ・グレート・ファーザー

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    人生のどん詰まりの中、ひょんなことから30年前のタイムスリップ・・・
    そこで30年前の父と3日間を過ごすことに・・・
    あなたは仕事に「揺るぎない信念」がありますか・・・

    やはり言葉にしないと伝わらないことって多いと改めて考えさせられました。
    伝わると思って無言でいても自己満ですよね。

    自分が父からどんな言葉をもらいたいのか。
    そして、自分が親になった時に子供に何を伝えれるのか。
    少し考えてしましました。

    本当に色々と今と昔をそして未来のことを考えこと。
    そして、家族との繋がりを考えるきっかけをくれる小説でした。

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    2025年05月25日
  • マイ・グレート・ファーザー

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    ネタバレ

    カメラマンを廃業しようとする直志はニートの息子を心配しながらタイムスリップしてしまう。父親が亡くなる4日前で直志は父の死因を知ろうとする。
    願い事をかなえるお地蔵さんのご利益は偉大だ。
    子どものことは愛してるのかも知れないが理解しにくい愛だった。

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    2025年04月26日
  • 素数とバレーボール

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    41、素数とバレーボール。ガンプ君にとってのかけがえのないもの。

    圧倒的に普通で、いや、並よりしょぼくれているかもしれない私でも、誰かの思い出の中にあったり、役に立ったりしているのだろうか。

    40歳を“不惑”だなんて、その歳になれば“惑っていない”想像なんて全然できないわ…と思っていた。
    そんな歳に、予想もしていなかった大金を手にすることになったら、自分だったらどうするか。登場人物たちそれぞれの考え方や行動が興味深かった。

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    2024年11月23日
  • 素数とバレーボール

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    中学、高校と今でも同窓会は開かれたことがないが、たまに「あいつはどうしてるかな?」と考えることくらい、誰だってあるだろう。男だらけではあるが、そんな四十男6人の生き様がうまく描かれていて良かった。
    この本を購入した理由は、登場人物が41歳で自分も同い年だから、ということに他ならないが、やはり細かい描写は気になった。作者も40代だが、ピンポイントの年齢で当時の流行りや今の41歳が置かれている立場を描くのはとても難しい。
    と言いながら、最後に奥付を見て考えた。文庫化されたのが2024年で今年なだけであって、実際は2022年の作品なので、43歳がピンポイントだったのだ。

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    2024年11月20日
  • 僕が死ぬまでにしたいこと

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    最近仕事以外にしたいことがあんまりないみたいな話をして、人から勧められて読みました。
    自分が本屋に行ったらタイトルで自己啓発系かなと思って敬遠してしまいそうでしたが、読んで良かったです。
    実際の内容は登場人物のひとりが「僕が死ぬまでにしたいこと」をリストする場面であって実際はそこから始まって、いろんな群像劇を見ることができます。その群像劇が遠回しに主人公の僕が死ぬまでにしたいことを暗喩しているのかなとは思いました。

    登場したエピソードが不覚にも全て自分の印象や価値観に刺さるものが多かったです。
    特にアスペガールの話は二人のやり取りを一冊の本で読みたいと思うほど不器用なやりとりが甘酸っぱくて良

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    2024年08月12日
  • ぼくもだよ。 神楽坂の奇跡の木曜日

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    ネタバレ

    少女漫画のような体験談が本になる中、近づく再会といろいろな問題とたたかって落としどころを見つけたり乗り越えたり。2人がそれぞれ成長しているところに惹かれます。

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    2023年12月03日
  • 僕が死ぬまでにしたいこと

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    人生を進めたい。
    喪失の世代だけど人生を諦めたくない、1人の寂しさと虚しさの中に希望をみつけて少しずつ動き出す

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    2023年05月08日
  • イシマル書房 編集部

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    ネタバレ

    皆が全力で力を合わせても、アイディアを出し合っても叶わないこともある。「そうだよね。それが現実だよね…」と気持ちが沈みかけたところに新展開!

    結局、現実世界では、なかなかあり得ない結末に落ち着きましたが、それが心地よく「やっぱり、小説はそうでなくっちゃ!」と思いました。

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    2022年10月25日
  • イシマル書房 編集部

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     零細出版社イシマル書房の大奮闘を描いた作品。ジャンルはお仕事小説か。

          * * * * *    

     ラノベ仕立てで読みやすく、出版社の業務の一端がわかりやすく書かれていた点はよかった。
     ただ営業にせよ取材にせよ、軽く楽しい場面が多く、ラノベであってもお気楽さが目に付きすぎる気がします。
     中高生向きとはいえ、もう少し実態に即した描写が欲しかった。

     印象的だったのは、作中で岩さんが口にする「小説とは~」のセリフ。
     実際に角川春樹さんが作者の平岡さんに語ったこばとであることを、あとがきで知りました。平岡さんの座右の銘になっているのだろうと妙に納得してしまいました。

     現

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    2022年10月07日
  • 松田さんの181日

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    これって、ノンフィクションなんだよね…!?
    えっ…フィクション…!?
    と思わせる話だった。
    ゴルフや麻雀のルールが分からないから、
    読み飛ばした部分もあるけど、人情味溢れる作品だったよ。

    松田さんの181日
    売れない役者の松田さんが死ぬまでの日々。
    床屋とプロゴルファー
    悟りをひらいた床屋がプロを目指すゴルファーに教える。
    僕だけのエンターテイナー
    ワルな井吹さんに預けられた17歳の夏休み。
    浜えんぴつ燃ゆ
    家老として、会社のために生きていく。
    寺子屋ブラザー篠田
    お金のかからない塾でいろいろなことを教わる。
    マリーさんの101日
    3回目の結婚。腹話術人形のあゆむくん

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    2022年05月30日
  • 松田さんの181日

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    2022/03/06予約 1

    松田さんの181日
    タイトル作、とても良かった。
    売れない役者が最後に演じる舞台。
    そこでは思いがけない演出というか告白が、セッティングされていた。
    最後の舞台を、過去に捨てた息子が妻子を連れて観に来た。そして会うことなく帰った。
    それが良かったんだと思う。

    松田さんは役者だから、言動の端々が絵になる、サマになる。
    そんな人を実際に目で見てみたいと思う。

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    2022年03月31日