【感想・ネタバレ】松田さんの181日のレビュー

あらすじ

人生の天才はいない。なぜか心に灯がともる、デビュー短篇集
余命わずかな役者の松田さんと遊び歩く脚本家の私。驚きの過去を知った時――オール讀物新人賞受賞作ほか、泣かされて暖まる五篇。

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Posted by ブクログ

掛値なしの星5つ。デビュー作を含め6篇全てが粒揃いの作品。巧緻な心理描写、計算された構成、行間に溢れる機微…説得力ある筆力で共感と人情を生み出す。温かくて笑えて泣かせる素敵な一冊です。

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2022年11月04日

Posted by ブクログ

 6編からなる短編集。
 1話目の表題作は、「オール読物」新人賞受賞作。

      * * * * *

 表題作は、さすが新人賞にふさわしい出来栄えでした。
 人間としての度量があり役者としての技量にも優れながら、「華がない」という、自分ではどうしようもない弱点のためにメジャーになれない。それでも、そんな不条理に動ずることなく飄々と役者人生を全うする松田さんの姿が心を打ちます。

 この「松田さんの 181日」で狂言回しを務めた7流脚本家・寺田は、最終話「マリーさんの 101日」でも同様の役割を演じていて、松田さんの最期に寄り添った時間が寺田にとって糧(少しばかりだが)となり、「舞台」や「舞台人」への理解につながったことがわかります。
 主人公としては凡庸ですが、それが却って語る対象を引き立てることになっているのだろうと思いました。

 個人的に気に入った話は、4話目「浜えんぴつ燃ゆ」と5話目「寺子屋ブラザー篠田」で、読後の味わいが好みに合っていました。

 平岡さんは短編にも適性があることがわかり、うれしくなりました。

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2022年07月30日

Posted by ブクログ

最近、映画を見て「泣ける」ってのが流行ってるらしい。そんな映画のアニメをみても泣けなかった。
だけど、この本は心の奥に響いてくる。さびた大人にしか通じないかも知れないけどね。

私も歳をとったんだなと、感じてしまう一冊でした。

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2016年12月20日

Posted by ブクログ

何これ。
しらない人なのに面白くてびっくりした。

舞台役者の死ぬまでの話
やんちゃなオッさんの話
首切りジョージ

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2016年12月03日

Posted by ブクログ

 新しい書き手は、いつもどこからかやってくるな。
 組み立ては、どこか似ているけど、接点をほどいて、直線をねじ曲げる、その手際が少しく粋なんだな。

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2017年01月11日

Posted by ブクログ

これって、ノンフィクションなんだよね…!?
えっ…フィクション…!?
と思わせる話だった。
ゴルフや麻雀のルールが分からないから、
読み飛ばした部分もあるけど、人情味溢れる作品だったよ。

松田さんの181日
売れない役者の松田さんが死ぬまでの日々。
床屋とプロゴルファー
悟りをひらいた床屋がプロを目指すゴルファーに教える。
僕だけのエンターテイナー
ワルな井吹さんに預けられた17歳の夏休み。
浜えんぴつ燃ゆ
家老として、会社のために生きていく。
寺子屋ブラザー篠田
お金のかからない塾でいろいろなことを教わる。
マリーさんの101日
3回目の結婚。腹話術人形のあゆむくん。

松田さんの181日と、マリーさんの101日は
なんとなぁーく、話が繋がってるよ。
個人的には、マリーさんの方が好きだったなぁー。
いやー、なんか良かったなぁー。

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2022年05月30日

Posted by ブクログ

2022/03/06予約 1

松田さんの181日
タイトル作、とても良かった。
売れない役者が最後に演じる舞台。
そこでは思いがけない演出というか告白が、セッティングされていた。
最後の舞台を、過去に捨てた息子が妻子を連れて観に来た。そして会うことなく帰った。
それが良かったんだと思う。

松田さんは役者だから、言動の端々が絵になる、サマになる。
そんな人を実際に目で見てみたいと思う。

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2022年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 平岡陽明「松田さんの181日」、2016.11発行、連作と独立の短編6話。タイトルにもなっている「松田さんの181日」が良かったです。ゴルフや麻雀など私がやらないことがテーマの話があったからか、全般的にイマイチな印象が残りました。

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2022年02月11日

Posted by ブクログ

ノンフィクションだと思って
読み始めたのに・・
フィクション??だった
別にいいけど~~
生きにくい人なのか

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2017年04月22日

Posted by ブクログ

オール讀物新人賞受賞作である表題作がやはりものすごくよかった。
末期癌の松田さんの最後の181日。人柄の良さが滲み出ており、松田さんを取材する寺ちゃんの憎めない感じもまたいい。
病気ものとかで泣かすのは狡いと思うタイプなのですが、これは、死ぬということで泣かすのではない。よかったなー、温かい人たちに囲まれ慕われ幸せだなーと目頭が熱くなる。まぁ結局死ぬから泣けるのかもしれないけど、作者はとても筆力があるなと思った。淡々としているのに読ませる。
床屋とプロゴルファーも好きだった。

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2017年03月08日

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