平岡陽明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
行き詰まった人生を起動したい、ロスジェネ世代中年男の物語
以下、公式のあらすじ
----------------------
40歳、独身、フリーライター。「喪失の世代(ロスジェネ)」と言われるけれど、どんな世代もそれぞれの喪失(ロス)を抱えて生きている。再び妻と暮らしたい73歳。突然やくざライターに転身した同級生40歳。普通に憧れる漫画家30歳。仙人志望の15歳。目を背けてきた喪失(ロス)と向き合い僕がみつけた「希望」は。文庫化に際し『ロス男』改題。
幸福って、なんだ?
幸せとか、愛とか、希望とか。
大切なことはどうして曖昧なものばかりなんだ。
答えろ、誰か。
本当の人生を起動したい。 -
Posted by ブクログ
6編からなる短編集。
1話目の表題作は、「オール読物」新人賞受賞作。
* * * * *
表題作は、さすが新人賞にふさわしい出来栄えでした。
人間としての度量があり役者としての技量にも優れながら、「華がない」という、自分ではどうしようもない弱点のためにメジャーになれない。それでも、そんな不条理に動ずることなく飄々と役者人生を全うする松田さんの姿が心を打ちます。
この「松田さんの 181日」で狂言回しを務めた7流脚本家・寺田は、最終話「マリーさんの 101日」でも同様の役割を演じていて、松田さんの最期に寄り添った時間が寺田にとって糧(少しばかりだが)となり、「舞台」や -
Posted by ブクログ
主人公の満島絢子は、念願が叶って小さな出版社のイシマル書房にインターンとして入社することができました。しかし、イシマル書房の経営は危機的状況で、出資を受けている親会社に、半年で経営が改善できなければ、パチンコの会社に株を売却すると最後通告されます。そこで、起死回生のために、経験豊富な引退した編集者を募集し、ベストセラー小説を出版することにします。イシマル書房の石丸社長を中心に、主人公の絢子、元編集者の岩田鉄夫、過去に岩田が担当していたときにトラブルに見舞われた小説家の島津や出版仲間、本を愛する人々により、親会社から株を買い戻すために奔走します。
小説・本好きの人のための小説で、楽しく読みました -
Posted by ブクログ
カメラマンの男は一時はうまくいっていた仕事が下降し始め
生ゴミの収集で生活を支えている
妻は病死 息子は引きこもり学校にいかなくなった
その上プロゲーマーになりたいと言う
最後の仕事と引き受けた撮影のあと
タイムスリップして死んだ父親に出会った
やり手で不動産や多くの商売を手がけていたがバブルが崩壊して
借金まみれで自動車事故で死んだ父親
競馬場で会った父親と行動することで
息子への思いや子どもへの接し方を
教わった
仕事への思いや今まで不足していた事を振り返り
息子を支持して再び写真への思いを
語り再出発しようとする
いい内容
すんなり読める
毎日の生活や人との関係など考えさせてくれる -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校の部活が一緒だったひとの元に届いたメールによって、メンバーが再び連絡を取り合い、再会し、目的のために日々の生活や悩みを抱えつつもそれぞれが動く。なかなか現実でここまで行動することってないと思いつつ、ちょっとうらやましく思いました。
5万年後ないしもっと早く全員が再会し、幸せな生活をしながらバレーをしたりして過ごしているところを想像しようとしましたが、スケールが大きすぎて全く想像できなかったです。
未来に生きる人の言語、価値観、暮らしなどなどどうなっているのか、そもそも人類や生物はそこまで生きているのかと考えだしたら止まらなくなってしまうので(笑) -
Posted by ブクログ
優しくて、明日からの自分に勇気をもらえる
〝父と息子の物語〟
みんみんさんの本棚より選書致しました
ありがとうございます(◍•ᴗ•◍)✧*。
主人公は、廃業を考えているカメラマンの時岡直志・46歳
そんな直志が仕事で訪れた伊東で経験する不思議な話
地震をきっかけにタイムスリップ。
〝お告げ〟の声が聞こえるなど、分かりやすいストーリーで物語に入りやすい。
そして父と息子の物語には、つい涙腺が緩んでしまう。
200頁ほどの読みやすい文章で、誰にでもオススメできる優しい物語だと思う。
ラストシーン
「見える人には見えるだろう。
この写真のなかに、永遠の姿をとどめ -
Posted by ブクログ
みんみんの本棚から
バレーボールと聞きまして(๑・̑◡・̑๑)
バレーの話ではないですけれど
ボール3球分くらいは、バレーの話(*´꒳`*)
高校時代のバレーボール部のチームメイトの元に41歳の誕生日を迎えた順に元チームメイト「ガンプ君」から同じ内容のメッセージが届く
ガンプ君は若き日アメリカに渡り成功者となり大きな資産を築いていた
天才理系は 素数が好き
ガンプ君の存在はラストまで謎めいたまま
5人のチームメイトの41歳の問題を物語る
会社のパワハラ、不倫、離婚等々現代的社会問題を多岐に
41歳までの人生の選択に溜息をつく男達
そこへガンプ君からのメッセージ
男達はそれぞれの過去と折り合