あらすじ
46歳の夏、同い歳の父の命を救う旅
2023年⇒1993年
人生のどん詰まり、死んだ父と過ごした奇跡の3日間
最低の父がくれた、最高のメッセージとは――
後悔と悲しみを抱え生きる全ての人へ
心震わす、感動作
【あらすじ】
時岡直志はある日、カメラマン廃業を決意する。かつては売れっ子だったが今や仕事はほとんどないのだ。妻には先立たれ、一人息子はひきこもりになってしまった。もはやアルバイトのゴミ収集を本業にするしかないと観念していた。
これが最後のカメラ仕事と腹を決め、出張に出た直志はそこで、決して逢うはずのない人物と出逢う。それは三十年前に借金苦の末に自動車事故で死んだ父だった――。
初めは他人の空似を疑う直志だったが、徐々に自身が一九九三年にタイムスリップしたことに気づきはじめる。しかもそれが父の死の四日前で……。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった〜♪
久しぶりにタイムリープ物読みました
そして初めての平岡陽明さん
カメラマンとして生きてきた直志
妻には先立たれ、一人息子はひきこもり
カメラマンとしての仕事は行き詰まりマンションの借金もある…
アルバイトのゴミ収集でなんとか凌いでいたがもう限界を感じていたのだが…
タイムリープ先は30年前の父親が事故死する四日前…伊豆の競輪場
多額の借金を事故死の保険金でチャラにした父
死ぬまで自分勝手に生きた父
ハッピーエンドに泣けます。゚(゚´ω`゚)゚。
良き一冊で満足です♪
Posted by ブクログ
帯を書かれた担当編集者さん。本書を送り出して下さり、心より感謝申し上げます。心の芯まで温かくなる、素朴で懐かしい物語でした。感涙に咽び、心が洗われました。付箋を貼って手許に置いてあります。平岡陽明先生、次回作も心待ちにしております。
Posted by ブクログ
良い作品を読ませてもらいました
私が拙い感想を述べるより、帯に書かれている編集者さんの言葉を読んでいただく方が伝わると思います。
ひとつだけ…
装画の福田平八郎の「雲」を読後に見たとき、こみ上げて来るものがありました。
日本画の大家福田平八郎の作品、掲載許可には大変なご苦労があったはずです。
編集者さんのこの作品にかける想いが伝わります。
Posted by ブクログ
カメラマンの男は一時はうまくいっていた仕事が下降し始め
生ゴミの収集で生活を支えている
妻は病死 息子は引きこもり学校にいかなくなった
その上プロゲーマーになりたいと言う
最後の仕事と引き受けた撮影のあと
タイムスリップして死んだ父親に出会った
やり手で不動産や多くの商売を手がけていたがバブルが崩壊して
借金まみれで自動車事故で死んだ父親
競馬場で会った父親と行動することで
息子への思いや子どもへの接し方を
教わった
仕事への思いや今まで不足していた事を振り返り
息子を支持して再び写真への思いを
語り再出発しようとする
いい内容
すんなり読める
毎日の生活や人との関係など考えさせてくれる
Posted by ブクログ
30年前にタイムスリップし、亡き父と出会う。だらしがなくて好きではなかったはずなのに、愛されたいし認められたい、と本当は思っていたのだなぁ。泣ける。
Posted by ブクログ
優しくて、明日からの自分に勇気をもらえる
〝父と息子の物語〟
みんみんさんの本棚より選書致しました
ありがとうございます(◍•ᴗ•◍)✧*。
主人公は、廃業を考えているカメラマンの時岡直志・46歳
そんな直志が仕事で訪れた伊東で経験する不思議な話
地震をきっかけにタイムスリップ。
〝お告げ〟の声が聞こえるなど、分かりやすいストーリーで物語に入りやすい。
そして父と息子の物語には、つい涙腺が緩んでしまう。
200頁ほどの読みやすい文章で、誰にでもオススメできる優しい物語だと思う。
ラストシーン
「見える人には見えるだろう。
この写真のなかに、永遠の姿をとどめている父の姿が」
表紙は福田平八郎(日本画家)の【雲】という作品だそう。
ストーリーとリンクして素敵だな、と思いました。
Posted by ブクログ
カメラマンを辞めようと思っている俺と引きこもり息子。なぜか過去にタイムスリップし、事故で死んだダメ父に会う。一緒に競輪をすると、、
ありがちそうな話に意外性が沢山付加されて、なかなか面白くなった。結末は想像できるものなのにそこまでグイグイ読ませる。
Posted by ブクログ
カメラマンとしての仕事がなくなり、アルバイトのゴミ収集を本業にするしかないのかと思っていた時岡直志。
妻に先立たれ、一人息子は高校に入って間もなくひきこもりになっていた。
師である大山にカメラマン廃業を伝えに行ったが、まだ迷いはあった。
久しぶりの撮影仕事が最後だろうかと思いながら出張に出た直志が、けっして逢うことのない人物と出逢い…。
16歳で父を亡くした直志が、30年前にタイムスリップして同じ歳の父に逢う。それは父が死ぬ4日前…。
父の息子の関係がどのようなものなのか、想像でしかないが、父に最も掛けて欲しいと願っていた一言が聞こえたときは最高に嬉しかったのだろうと想像できる。
父と息子の物語だが言葉では尽くせない愛が溢れていたと感じた。
Posted by ブクログ
よくあるタイムスリップかと思ったら、実に深いストーリーになっていて、若干安易な展開もあったけどまあそこはSFとして理解範囲内。一気に読んでほっこり出来る良作でした。
Posted by ブクログ
亡き父にタイムスリップして会う話
ありきたりではあるが、心温まる話で癒された
息子を持つ2人の男が、息子にどのように接するべきか語り合うのは面白かった
私も息子がいるが、大きくなった息子への接し方はお互いかなり気をつかう
今度帰省した時はゆっくり酒でも飲めたらなと思った
Posted by ブクログ
平岡さん2作目。
引きこもりの高校生と自身もカメラマンとしての生計を立てていくのが困難になり、自分の生き方にも模索する。そんな時父が亡くなる前の3日前にタイムスリップし今の自分と同じ年の父に出会う。が、そんな簡単に父に会えたわけではなく少しずつあやふやな時間を過ごしながら 時期に父だとわかるミステリーのような冒険談。引きこもりの息子の心境や、父の知りえなかった葛藤など読み進めるうちに心がぎゅっとなった。親子の絆はいいものだなと感動的な作品でした。
Posted by ブクログ
人生のどん詰まりの中、ひょんなことから30年前のタイムスリップ・・・
そこで30年前の父と3日間を過ごすことに・・・
あなたは仕事に「揺るぎない信念」がありますか・・・
やはり言葉にしないと伝わらないことって多いと改めて考えさせられました。
伝わると思って無言でいても自己満ですよね。
自分が父からどんな言葉をもらいたいのか。
そして、自分が親になった時に子供に何を伝えれるのか。
少し考えてしましました。
本当に色々と今と昔をそして未来のことを考えこと。
そして、家族との繋がりを考えるきっかけをくれる小説でした。