感情タグBEST3
Posted by ブクログ
よかった。
ようこさんの書く文章に何か胸ときめかせるものがあり、それが此の本全体にオーラをかけているような心地よさ、もっとこの世界にいたいと思わせてくれました。
本屋で食べてく難しさも改めて認識させられましたが。。。
Posted by ブクログ
盲目の書評家よう子がエッセイや小説を書くことに挑戦するのと並行して、古書店を営むバツイチの本間が一人息子と元妻との関係に悩むストーリーが展開され、最後には2人が繋がる話。神楽坂に馴染みがあるので手に取ったが、想像以上に面白かった。
まず神楽坂のお店が随所に出てくるので、思い入れのある人にはたまらない。龍公亭やボン・グゥ、テオブロマなどなど現存するお店ばかりで情景が目に浮かんだ。
盲目の方がどのように本を読み、文章を書くのかについてもリアルに描写されており、なるほどと思った。また古書店を営む本間は自分の店の本一冊ずつへの思い入れが強く、開催するフェア案の内容はなかなか興味深かった。妻を亡くした夫の回想録は多いが、夫を亡くした妻の回想録はとても少ないという内容には笑ってしまった。
古書や古い手紙などで昔の人と繋がることができるという考え方は素敵だと思った。よう子が母親を赦して前に進む描写も良い。