スティーブン・ピンカーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「貧しい言葉が全体主義を招く」ジョージオーウェルが1984年の小説の中で用いた言葉であり、本著でも紹介される。言葉を用いる事で人類のミームが進化し、生物学的には大差の無いこの数百年の人類が、しかし確実に社会を進化させる事で医療が行き渡り、戦争や暴力、飢えによる生きづらさは減少した。
論語「民は由らしむべし、知らしむべからず」、これも本著で引用される言葉だ。従わせることは可能だが、道理を理解させることは難しい、という意味。言葉がミームとして、つまり文化的遺伝子として浸透しなければ、個体間の格差を無視して相互に円滑なコミュニケーションなど難しい。社会ルールや公式の原理、商品の構造を理解せず、盲目 -
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Posted by ブクログ
田舎書店応援購入本第二弾。コロナが流行った序盤に出た本で予想がかなり古い感がある。スティーブン・ピンカーの話が一番興味が引かれた。自分は柄谷行人の世界の見方は理にかなっていて、大局を捉えていると思うのでそれを元に考えているけれど、世界は着実に良い方に向かっているという見方を切って捨てるほどの確信はない。自分は何の専門家でもなく、何も知らないから。
ただ、このままの体制で環境問題と格差の両方を解決できるのか、戦争を根絶できるのかという疑問がある。自分はぬくぬくと暮らしている側だが、日々安定した暮らしが出来ない人たちがいる中で、なぜ豪奢な生活が許されるのか、なぜそれが許される体制なのか、それ -
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Posted by ブクログ
コロナ後というよりも、コロナも含む今、そして未来を見据えジャレドダイアモンドやスティーブンビンカーなどの大御所著名人が語る。コロナを冷静に分析できない認知バイアスの問題、高齢化社会においていかに税収を確保するか、GAFAの存在はどう変わっていくか。
どれも興味深い話題。個々の内容が若干浅いのが物足りないが、十分に知的刺激あり、主流の論調を再確認できた。
しかし、コロナ後とはいつになるのか。感染の波間をそれと捉えるのではなく、我々が完全にコロナを統制した後の事。高齢化やGAFAの話は、コロナに強く関係した要素では無い。ただの来るべき未来の話だ。環境問題や戦争に比べればコロナなど些少だという発 -
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<目次>
まえがき 利己性、利他性、社会性
第1章エドワードOウイルソン
人類は石器時代の感情と神のようなテクノロジーを持ってい る
第2章ティモシー・スナイダー
テクノロジーのロシアとファシズム
第3章ダニエル・C・デネット
世界は理解していないけど能力がある現象で回ってい る
第4章スティーブン・ピンカー
なぜ人類の暴力が減ってきたのか
第5章ノーム・チョムスキー
新自由主義はファシズムを招く
あとがき 嘘と孤独とテクノロジー
P47人類が種として生き残っていくためには~何百万年
にもわたって自然が維持し続けていた環境を守って
いくこと
インタビュアーの吉成氏は元