杉晴夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ヒトゲノムが解読された現代でも、人体にはいまだ明かされない謎がある。
医学の進歩から取り残されたそれらは、なぜ研究者の挑戦を拒み続けるのか。
鍼灸が効くしくみ、磁場が人体に及ぼす影響、睡眠のメカニズム、「病は気から」の真偽、筋肉はなぜ動くか、記憶の貯蔵方法、人体の真の設計図などの、解明の道筋を探る。
[ 目次 ]
第1章 鍼灸の治療効果の謎―ツボと経絡路は実在するか
第2章 磁場の人体に及ぼす影響の謎―人体内に磁石はあるか
第3章 睡眠の謎―睡眠物質は存在するか
第4章 「病は気から」の謎―プラセボ効果とはなにか
第5章 「天然のリニアモーター」筋肉の謎―意志はどのように筋肉を -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
私たちは当たり前のように「ストレス」という言葉を使うが、実は、この言葉が誕生してから、約80年しか経っていない。
すべての病気の原因が病原体にあると信じられていた1930年代、若き天才科学者ハンス・セリエは、心や肉体へのストレスが体の変調をもたらすという画期的な「ストレス学説」を提唱した。
医学を革新した天才的な閃きはいかにして生まれたのか?
科学者たちが織りなす人間ドラマを通じて、「ストレス学説」誕生の秘密に迫る力作。
[ 目次 ]
第1章 若き日のハンス・セリエの抱いた疑問
第2章 ホルモンの発見―高峰譲吉のアドレナリン発見物語
第3章 ストレス学説誕生前夜―インシュリン発 -
Posted by ブクログ
【要旨】
20世紀の初めまでは、病原菌の発見や免疫療法の開発によって、感染症の死者が激減してきた。これを背景に、「すべての病気は人体に侵入した病原菌によって起こる」とされていた。これに一石を投じたのが、ハンス・セリエの提唱した「ストレス学説」である。19世紀末から20世紀初めに掛けて、内分泌学が発達したため、革命的な学説が打ち立てられる機が熟していたと言える。
さて、ストレス反応の経路は2つあり、1つは内分泌系による経路、もう1つは自律神経による経路。自律神経による経路はいまだ仕組みが解明されていない。
旧来の西洋医学のアンチテーゼとして注目されたが、「病は気から」「漢方医学」など -
Posted by ブクログ
ストレスを感じている時に人体では何が起こってるか、そしてどういう身体の異常がおこるのか?そういう質問に答える本。興味深く面白かった。
ちなみに、どういう場合に人間はストレスを感じるか?っていう質問にはほとんど答えてないので注意。「ストレスとはなんだろう?」っていうタイトルが曖昧すぎるので勘違いする人もいるかも知れない。
中身はざっくり言うと、1~3章はストレス学説以前のお話、4~6章がストレス学説の紹介、7~8章が未解明な分野に関する筆者の考察
科学史にはあんまり興味がない自分には、発見に関する物語はちょっと多すぎた感じがする。そういう物語に関する著者の思いは受け取った。世の中には研究者