永濱利廣のレビュー一覧
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日本の株価はまだまだ上がるぞ!というエミンに対し、反対はしないが少し冷静な永濱氏の構図。果たして、その根拠は?というのが、本書の面白さ。
日経平均は2024年3月ごろに一度4万円をつけて最高値を更新。少し下がったが、最新の情報では4万円超えとその辺をうろちょろ。これは日経平均にありがちなパターンで、3万、4万という「大台」に乗ると、利益確定売りが出て、しばらく相場が横ばい状態になるらしい。
振り返ると、日経平均が2万円に乗ったのは、アベノミクス開始後の2015年。日経平均が3万円に乗ったのは2021年。そこからの4万円台なので、割高感が懸念される。「日経平均が4万円は高い、バブルだ」と思っ -
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新型インフルをもじったようなタイトルだが、同様に、社会現象である。
本書からインスピレーションを受けて、自分なりに少し頭の整理をしてみた。
一般的にインフレは好況でデフレは不況を示し、失われた30年といわれる日本は、デフレやディスインフレの状態だった。インフレは急激じゃなく、かつコントロールできれば良いものだと思われている。だが、これは本当だろうか。
緩やかだが、持続的なインフレを仮定する。インフレで物価高になれば、生活が苦しくなる。これに賃上げが付いてきている状態が好ましいインフレだ。しかし、賃上げは先に行われるのではなく、物価高が先に起こるために、持続的なインフレの場合は、必ず「生活苦 -
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エミン・ユルマズさんの解説は相変わらずわかりやすいですね。日本株、上がるといいのですが・・(あんまりそんな気がしない・・) 米中対立の中、日本にとってもよい環境が訪れるかも知れませんが、米国がくしゃみをしたら日本は集中治療室送り・・とかちょっと心配。世界がブロック経済に移行する状況ではいかに自前で生きのびられるかが大事だと思いますが、政治家にその覚悟はあるのでしょうか。
日本の世帯の1/3がすでに年金生活など無職世帯になっているそうで、これからは「投資をしなければ飢える」世の中になりそうです。格差が広がる先にあるのはファシズム、だけは避けてもらいたいものです。 -
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日本もアメリカのように「高圧経済」により、新型インフレ時代を生き抜くべきだ。
「高圧経済」=財政・金融政策によって景気を過熱気味にしておくと、労働市場で弱い立場にある層の雇用にも恩恵が及ぶことなどにより、経済全体の生産性向上が促進され、結果として供給力が高まる
今までの日本では「供給力を高めるためには、まず構造改革」との考えが主流だったが、高圧経済はその逆をいく。
アメリカでは「長期の成長のためには、マクロ経済政策によって総需要を拡大し、高圧経済にする必要があるある」との見解から
1、インフラ投資(インフラ整備による経済全体の効率化)と人材投資(教育や職業訓練)に重点を置いている。 -
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いろいろと言葉の定義が甘く、著者の都合によって使い分けられていたり、グラフを多用している割には、読み取りにくいグラフやわかりにくいグラフが多かったりして、ツッコミどころは多いです。
が、就職氷河期世代が背負わされてきた苦労を、マクロな視点で理解するための入門書としては、読んでもよいかもしれません。
要するに、
・1995年くらいから2010年くらいまでの15年間ぐらいに、大学の新卒として就職活動をした人たちを、就職氷河期世代と呼ぼう。
・就職氷河期世代は、バブル期に大量採用した反動で求人数が非常に少なくなった状況下での就職活動を強いられた。
・それゆえ、就職氷河期世代は、正規雇用の割合が低い -
匿名
購入済み議論を重ねるための一助
日本の「失われた30年」と長く続く日本病について、原因と解決法を示そうとした、本来は意欲的な本だ。しかし全般的に、重病の患者を前にして、原因をあげることはしているが、どうやったら病状が改善するか、という、政策を打ち出す点では、しりつぼみの感じがある。
財政出動が急務だという著者の指摘はもっともだ。しかしアベノミクスを掲げた前首相は、東京オリンピックの誘致にみられるように、経済先般の底上げに利するような出動はしていない。どういう財政出動をすれば、経済の底上げにつながるか、(税)金の使い道に関して触れていない。さらに雇用の流動性を高めることの重要性も納得できるが、年金の二重構造や、薄い社会保障を -
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ネタバレあまり頭に入ってこなかった。
日本病(日本化 ジャパフィニケーション)
低所得・低物価・低金利・低成長を指す。
この現象は2008リーマンショックの際に世界中で見られたが、欧米は大規模な量的金融緩和政策・大規模財政出動によって長期化をさけた。なぜ各国は長期化を避けられていたのか、それはバブル崩壊後からの日本病を研究してたからだ。各国が日本化を恐れたのはデフレの長期化による自殺者の増加、低出生率など、人口を含めて大きな影響があったから。日本はショック後慎重な態度を示したため異常な円高・株安を招いた。起業は拠点を海外に移し産業の空洞化を招き、バブル以降冷え込んだ地方経済を完全に疲弊させた。
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