緑慎也のレビュー一覧
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地球以外の太陽系の惑星に声明は存在し得るのか。木星、土星、水星、火星・・・、それらの衛星も含めて、今分かっている事、近い未来に到着する惑星探査機の話などに触れながら、テレビのサイエンス番組を見るように分かりやすく、胸が熱くなるような内容。読んで良かった。
塵は太陽の周りを回りながら衝突合体を繰り返し、小天体から惑星へと成長していた。この時、惑星が回る軌道が外側であるほどより大きな惑星ができる。なぜなら、移動する距離が長くより多くの塵や小天体を集めることができるからだ。つまり、本来は、地球より外側にある火星は理論上地球より大きくなるはずである。しかし火星は小さい。これを一つのミステリーとし、そ -
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中学高校の部活は凝縮された青春で、その後の人生にも大きく関わってくる。
実際の中学高校で部活動を通した青春ストーリー。
ポプラ社サイトには「この本に収録されているストーリーは、すべて実話です。」とのこと。
高校の部活動を青春として社会人になってからの土台にする人、プロ選手になる人、将来の仕事に続ける人、怪我で続けられない人…。
部活動を通して、そんな練習をしていたのか!こんな活動あったんだ!とびっくりしたり感心したり。
『誰かを支えたい (山手学院中学校・高等学校 ねころ部)』
猫に関わる部活動があった!保護された猫の里親探し、ボランティア団体と動物愛護活動。
動物に関わるということは、好 -
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・学生、社会人、研究者を志す人、iPS細胞について知りたい人など、いろんな人におすすめしたい一冊。
・「山中先生にも挫折経験があるし、研究をやめたい時期もあった」ということを知り、人生うまくいかない時期があってもいいんだよなと勇気づけられた。「人間万事塞翁が馬」の精神を学んだ。私にとって本書は、御守りみたい本です。
↓印象に残っている言葉↓
▶︎「研究者として、また人間として成功するにはビジョンとハードワークが必要で、どちらが欠けてもダメだ」
▶︎「日本人はハードワークが得意。しかし、いつのまにか目的を見失い、なんのために働いているのかわからない状態に陥ってしまう。ぼく自身にもそうい -
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受験勉強はマラソンのようだと例える例があまり好きではない私だか、随所に出てくる山中教授の研究をマラソンに例える例はストンと落ちる。
「焦る気持ちをおさえて慎重に、しかも着実に課題を乗り越えていくこと。結局はそれがそれが、いちばん早くゴールに辿り着く道だと思うんです。」
まさにそうだと思った。研究だけでなく、何か成果をあげるときに大切なことであると感じた。
もうひとつ印象的な言葉は
「人間として成功するにはビジョンとハードワークが必要で、どちらが欠けてもだめだ。」
と言うアメリカ留学中に山中教授が言われた言葉である。いつも目の前のことでいっぱいいっぱいになってしまう私にとって、ありがちなこ -
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ネタバレ認知症の新しい常識。
面白い本だと思ったので紹介させていただく。
「認知症の新しい常識」という本だ。
本書では認知症に関する話が複数用意されていた。
その中で3つ面白い内容がある。
1、新薬の登場
今までの認知症薬は元気な細胞を刺激して活発化させることが多い。
今回登場したのはアミロイドβを作るのを阻害する物だ。
アミロイドβとは脳内で蓄積されるもので、それが溜まる事が原因で認知症になるといわれている(現状仮設でしかなく、確証はまだない)
いわばアミロイドβとは脳のゴミである。
今回の新薬はゴミを作らせない事が目的である。
ふーんって思うかもしれない。
驚いたのは今までの認知症薬は飲むのを辞 -
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2017年の本です。
この本で既に新型ウイルスの脅威を懸念することが書かれていますが人間の呑気さ(?)のおかげで、コロナパンデミックに至り、警告時すでに遅しとなったような気がする。。
新型ウイルスの発症原因は、地球温暖化/ワールドワイドな輸送ネットワーク/動物の生息領域を犯した人間の生活。
これらに尽きることがよく分かりました。
天然痘は人間にしか重篤状態を引き起こさないウイルスだったから撲滅できたけれど、インフルエンザを筆頭にウイルスは動物と人間の間で循環共有できるから(そして次の世代にハンドオーバー)、撲滅は無理なのですね。
とても読みやすい本でしたが、コロナパンデミックな今読むと、 -
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芦田愛菜ちゃんが、なんと小学生の頃に読んで、心が震えたという本。
2012年に、ノーベル生理学・医学賞をとった山中伸弥さんの自伝と、インタビュー。
とても難解なことを、とっても分かりやすいたとえで説明してくれているので、興味を持って読むことができました。
皮膚や血液から採取した体細胞に、4つの遺伝子を加えて初期化したものがiPS細胞。細胞はどんどん分化していくものだけど、逆に時間を巻き戻して分化する前のまっさらの状態に戻せるとは…驚きました。
細胞の核には、あらゆる組織を作るための設計図が入っていて、転写因子となる遺伝子で刺激 -
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ノーベル賞受賞した山中伸弥氏による唯一の自伝です。本書によって、はじめて明かされた自身の研究人生とiPS細胞のすべてが記されております。なんとも山あり谷ありの人生でまさに『苦悩を貫け歓喜に至れ』です。
ニュース番組で彼が『世紀の発見』をしたことは見聞きしたことがあるのですが、残念ながら僕は理系の素養が欠落しているので、彼の研究がどれほどすごいかということや、たどってきた人生については本書を読むまでは知りませんでした。
読み終えてみて、この栄光にたどり着くまでは、本当に幾多もの挫折の果てのものであったかということを知りました。
浮き沈みの激しい幼少期から柔道に明け暮れた高校時代。実家 -
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10年以上前に発行された本なので、技術的には今はもっと進展していると思うけど、なんとなくiPS細胞やES細胞の特徴と、iPS細胞の将来展望が理解できた。すごくわかりやすい例えで説明されており、医学の素人でもなんとなーく理解できた。
実力や努力だけじゃなく、運や、政治的な働きも必要な世界なんだなと、山中さんはタフなかただなと感じた。
時々垣間見えるプライドの高さも、大学の先生という感じでリアルでよかった。
最後に語られた志の高さに涙が出そうになった。
以下、わたしの理解。違うかもしれんけど。
ES細胞:
増殖力が高く、簡単に増やせる。分化多能性といって、神経細胞や筋肉細胞など体を構成する全ての -
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タイトルで勘違いしそうだが、13歳向けの本ではない。勿論、13歳が読んでも良いのだろうが、本著には明確に「我が子に科学に興味を持って欲しい、科学的な考え方を身に付けてほしいと言う願いを持つ親御さんに参考になれば幸い」と書かれている。子育て本だ。また、自らの刺激にもなる。
「なぜ」を見つけて、自分なりに仮説を持つ。その仮説を検証し、現象を解き明かす。幼少の頃はそんな不思議な出来事に溢れていた。本著には、落ち葉の表裏に着眼し、なぜ裏向きが多いのかを突き詰めた高校生。数学の定理の拡張版を証明した不登校経験者。小学校時代に曾祖父が新聞の字を拡大して読めるようなアプリを開発した高校生。おがくずで断熱材