乃木坂太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【人間同士、どんな関係であってもその間に権力は存在する。】
【親友や恋人同士であっても、例外ではない。 人間というものを美しいと思うなら、 権力もまた美しい。】
【――僕は、 権力が欲しいのであって、ポストが欲しいわけじゃない。】
【どうせ明け渡さなければならないポストなど、 くれてやる。】
【病におちて、 初めて至った境地だよ。】
【………………】
【……だとすれば、】
【病におちて初めて打てる手も… あるんじゃない……?】
【もしも、】
【王将が、敵陣で成れるものなら、】
【なんと彫ろうか。】
【この王は簡単に取らせない。】
【四面楚歌の中で必ず――】
【天に -
Posted by ブクログ
最高クラスの選ばれた者だけのチームも必要です。 だけど僕が求めてるのは、もっと普通の当たり前のチームです。
みんなが患者のために普通に努力して、 もし一人が欠けても誰かが代わりをやれるチーム。
故障して動かないなんて事は決してないチーム。
バチスタチームのように一つしかない特別なものじゃなくて、どこの病院でもたくさん作る事ができるチームです!
そんなチーム作りの方が、 より多くの患者のためになるんじゃないでしょうか?
英雄になんかなりたくありません。 ただの歯車でいいんです。
もし、 桐嶋先生が作ろうとしているのが、そんなチームなら…
お手伝いしたいです!
(第104幕 請願) -
Posted by ブクログ
木原の下の名前を知っているか?
……… いえ。
だろうと思ったよ。
俺も、 そんな木原と同じただのありがちな凡人だ。
加藤は若い世代を育てる事で、改革を進めるつもりらしいが。
木原のような、
なんの取り柄もない、 今さら変わることもできない男たちはどうなる!
お前たちには見えないかもしれないが、 大多数が木原のような平凡な人間だ。
患者軽視と言われようが、 誰かが彼らの存在を守らねばならない。
――俺は、 今は凡人である事を誇りに思う。
平凡な人間たちとと共に、 根を生やして生きていけるのだからな。
毅彦、
木原毅彦だ。
相手を人だと思うなら、 名前くらい覚えておけ。 -
Posted by ブクログ
そういえば、 いつもニコニコしてるママが……
一度だけ、 顔を真っ赤にして怒った時がありましたね。
…小学校3年の時、ママが離婚することになって… なんだか僕はすごくモヤモヤした気分になってて…
夜中に家を抜け出して、 次の日になっても町をずっとブラブラしてた…
何してるの、タケちゃん。 早く線路から出て!――って。
びっくりするくらいの大声でしたよ。 僕はただ…
少しの間家に帰りたくなかっただけで… 家出とか…そんなんじゃ全然なかったのに。
…でも、
すぐにまた、 いつものやさしい笑顔で…
一緒に、 家に帰ろう―――って。
………… 一緒に家へ、
帰ろう。
(第81幕 手