乃木坂太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最初から最後まで、余すところなく震える物語だった。全25巻というなかなかの長編でありながら中弛みは全くなく、むしろ次から次へと息もつかせぬ怒涛の展開で一気に読ませられたほど。
そして何より登場人物一人一人の見せ場と挫折、そして救いが描かれている点が素晴らしい。バチスタチームの面々、国立や霧島、野口に至るまで敵も味方も自分の生き方に一度は絶望し、挫けはするけど各々が自分なりの答えを導き出しもう一度立ち上がって歩き出していく。失意とそれに伴う人間臭さ、そして再生のカタルシス、それがじっくりと描かれている様は圧巻。
また作画の方も術中の張り詰めた表情や、何かを諦めた時の失意の表情、人に媚を売る時の表情、人を貶めた時の表情。人間の持つ様々な感情を異様に生々しく、リアルな作画で描き出していたのは見事。それに加えて物語が進むにつれてどんどん強くなっていった異様な迫力。これらが「医療漫画」とうジャンルにベストマッチしていて最高の出来栄えとなっていた。
最後は漫画らしくスッキリとしたハッピーエンド
エンターテイメントとしても、そして泥臭い人間ドラマとしても大満足の一冊であった
最高の漫画をありがとうございました!!!