望月守宮のレビュー一覧

  • 無貌伝 ~双児の子ら~

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    全7巻のシリーズ、メフィスト賞の1冊目。
    人と“ヒトデナシ”という怪異が共存する日本っぽい世界。
    最初に出てくるのが、絵画と猫のヒトデナシ。卵で生まれて、外界の影響を受けて変化して、固有の能力を身につける。影響が形状に出るのかな。
    その中で、人の顔を盗るのが“無貌”
    名探偵だったが、無貌に顔を取られて、失意の男。そこへ、サーカスに売られてブランコ見習していた男の子が、助手入りする。
    事件の舞台となる榎木家の双子の血筋、無貌に狙われる少女。
    この1冊だけだと、世界観に入り込めないというか、掴みきれない。それは、私が鈍いから⁉︎
    だって 無貌伝の伝は、どの部分なのかなあ。
    他の方のレビューを読むと

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    2023年12月16日
  • 無貌伝 ~双児の子ら~

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    ネタバレ

    2009年。第40回。
    人でないヒトデナシが住む世界。この年代、こういう独自世界が多いねw
    無貌の定義が難しかった。人の顔を奪う。奪われると顔もなくなるが、それまで関わっていた人には見えなくなる。
    また、何かのはずみで記憶を大量に注入されると気絶する。いろんなパターンがあるみたい?
    幼いころサーカスに売られた少年・・ってどの国の何時代だよ!それが主人公。鉄道で儲けた一族内で起こる連続殺人事件。有名な探偵だったが無貌に顔を奪われた探偵。探偵なんて、殺人の後に罪を暴いたってしょうもないw 冤罪もあるしw と探偵業を卑下する。
    14歳の芹と、養子の兄の恋物語か。最終的に芹は兄のいうがまま猫となる。

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    2022年05月26日
  • 無貌伝 ~綺譚会の惨劇~

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    このシリーズを前読んでた時ここまでしか読めてなくて、これの続きを読みたくなったので思い出すために再読。望と芹がこれからどうなるか気になるし秋津もどうなるか気になるところ。

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    2019年10月05日
  • 無貌伝 ~最後の物語~

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    シリーズ最終巻。
    無貌、顔のない探偵、遥やその周囲の人々がそれぞれ望みを遂げるためにせめぎ合う。無貌の求める楽園とは何か…
    前作で盛り上がった分、意外に静かな終わり方だった。誰にも感情移入はできないが、みんなおさまるべき所におさまった感じ。当初の楽園が完成していたらどんな世界になったか、ちょっと見てみたかったかも。

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    2015年07月12日
  • 無貌伝 ~最後の物語~

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    ついにすべてが明らかになった『現在』で
    誰がどう動いて、何を掴んで何を叶えるのか。

    自分の幸福を願って、幸せな生活を送りたいと
    誰もがそう思っているはず。
    けれどそれは、自分が望むものと他者が望むものでは
    まったく違う場合もあるわけで…。

    自分の幸せのために走り始めた3人。
    彼らの幸せを手伝う事になった人達。
    誰がどう走って、どう掴む事ができるのか。
    どう収拾がつくのか、さっぱりわからない状態でした。

    しかし最後というのに、普通の本の厚さです。
    もうふろしきをきちんと畳むだけ、なので
    あの長さは当然必要ないとは思いますが
    何だか寂しい厚さです。
    ただ、あの3人の感情がきちんと整頓されたの

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    2015年01月25日
  • 無貌伝 ~最後の物語~

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    シリーズ最終巻。
    楽園を作りたい怪盗・無貌、「顏」を奪われた探偵は無貌を追い、そして秋津の妻・遥は無貌を殺す決意をして彼を待ち構える・・・それぞれの思惑が交差し、最後の戦いが始まる。

    シリーズが終わった・・・驚愕さでいうと前巻のほうが断然だった。だからちょっとこっちのほうが評価落ちちゃうかな。
    他のキャラたちのその後も気になるなぁ・・・いつか外伝を書いてほしいと思っちゃいました。
    とくに近松はどうなったのか気になる・・・

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    2014年12月08日
  • 無貌伝 ~探偵の証~

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    無貌伝第5巻。
    前巻と話が続いているので、単独で読んでもわからないと思う。
    シリーズ序盤は特殊設定のミステリと思っていたら、いつのまにか異能者の忍法帖のようになっている。ヒトデナシを使ったトリッキーな活劇で、これはこれで面白いけど。
    秋津が存在感を示さない中、望が自ら”蜘蛛”と対決する波瀾万丈の展開だったが、ラストはかなり驚いた。次巻はどうなるのか全く想像がつかないので楽しみ。

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    2013年09月24日
  • 無貌伝 ~人形姫の産声~

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    「人形を見せてあげる」と怪異が集まる島へ秋津を連れてきた遥。
    そこには幼い遥を姿をした人形と男たちが・・・

    前作までと違い、今回は秋津探偵が主役でした。
    しかも過去話で奥さんとなる遥とのなれ初めの話。
    さらには無貌誕生の話もあって、ストーリーてんこ盛りって感じです。
    だけど、ミステリーとなる部分が読んでいてこんがらがってしまいました(^_^;)
    整理しながらもう一度読んでみたいと思います。

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    2012年12月15日
  • 無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~

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    探偵の・・・というより望くんの葛藤と成長?の話。

    今回は何でもありの夢のホテルの話。
    近松独善かっこいいぞ!!茜さんと!?

    秋津ご夫婦の新事実もあったし猫が!!!次回楽しみ。

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    2012年11月30日
  • 無貌伝 ~双児の子ら~

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    怪異と共存している世界の話。

    探偵と少年の出会いとこれから。
     
    イマイチ迫力には欠けるがこれからがわくわくするような終わり方に興味がわく。

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    2012年11月25日
  • 無貌伝 ~綺譚会の惨劇~

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    ヒトデナシというSF(あるいはファンタジー)的設定をミステリに取り入れた”無貌伝”シリーズ最新刊。これはシリーズの最初から順に読むべき。
    名探偵御堂八雲から無貌に関する情報交換会に招かれた望は、行き先のわからない列車に乗り込んで、そこに集まった人々の話を聞くことになる…
    それぞれの話で短編集形式になっており、徐々に無貌の仲間、魔縁たちの過去がわかってくる。そしてラストのどんでん返し、思いっきり次巻に続く終わり方で驚いた。
    絵画と猫のヒトデナシ”露草”の活躍が嬉しい。

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    2012年01月06日
  • 無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~

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    前作ほどのインパクトと構成はないながら、後半の種明かしが今度も素晴らしかった。
    ピエロ、姿を表さない三探偵の二人、存在自体が不可解な探偵、殺し屋、老女。

    あらゆるキーワードを組み合わせても、ヒトデナシの存在が決して先読みをさせないし、入り組んだ構成が先読みしきれない。
    残念だったのは主人公古村も最後に華麗に登場する秋津も出番がとても少なかったこと。まあいいや、ですませてしまう軽いシーンが多かったこと。

    ガラティアでは古村が活躍することを願います

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    2011年07月02日
  • 無貌伝 ~人形姫の産声~

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    無謀伝シリーズ第3作。
    これまでの2作より過去、秋津がまだ若く普通の人間だった頃の話である。
    「人形を見せてあげる」という遙に連れられて秋津が着いたところは湖を渡って行く怪異の島。遙の幼かった頃を象った人形たちと、その持ち主の変わった男たち。封印されたヒトデナシの沼。わけがわからないまま遙は失踪して、秋津も一日分の記憶が飛んでいることに気づく。そして人間の命が人形に移されるという事件が…
    人が死に人形が動き出すという情景も美しいが、ヒトデナシの特性を利用してちゃんとミステリになっているところがよい。
    この物語の結末から第1作の状態になるまでにはさらに事件があるはずで、それも楽しみである。

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    2011年04月22日
  • 無貌伝 ~人形姫の産声~

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    名探偵秋津とその妻遥のなれそめ譚。ラブストーリー+新本格館モノ的な出来映えですが、どちらにしても中途半端。三作目にして失速気味でしょうか。

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    2011年03月01日
  • 無貌伝 ~人形姫の産声~

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    ネタバレ

    秋津と遙のなれそめを描いたもの。二人が強く惹きつけられたことがわかるだけに、その後の二人の姿が痛々しく感じられる。

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    2011年01月27日
  • 無貌伝 ~人形姫の産声~

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    過去っすか!そうですか。今回最初からネタバレ指向です。一応。

    この一人称、曲者ですよね。最初、望かと想った。元気な遥さん、だし。あの遥さんだとは想わなかったというか。

    えっとー雰囲気はイイね。あの世界観好きですよ。
    ただ前二作と較べると個人的な好み…ではない。。「犬神家〜」は好きだけど「八墓村」はイマイチ、みたいな。
    で星は三つで。
    要は秋津さんて本当、望君にそっくりなのよ!って話ですよね。
    この頃の無貌と秋津さんの関係が、イイ。
    あんたあのこのなんなのさって具合に今後も無貌が秋津さんに馴れ馴れしいとイイ。

    事件に対する姿勢とかネガティブさとかもそうだけど、よくわからんものを警戒し過ぎな

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    2010年12月20日
  • 無貌伝 ~双児の子ら~

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    会話文がこなれたかんじがしなくて読み始めはすこし不安だったけど、筋書きとかトリックとかなかなか綺麗だし設定もうまく消化してたので好印象。ただちょっと期待してた無貌と秋津の存在感がやけに薄くて残念。魔物大合戦!みたいのなのもなし…なのは良かったところか笑。楽しんで読めた。

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    2016年01月17日
  • 無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~

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    年に一度、夏原ホテルの見る夢。
    ホテルに選ばれた人間が過ごす、夢境ホテルの一週間。
    秋津探偵の助手の座をかけて、望少年は夢の一週間内で起きた事件の探偵役を務めることに。
    頑張れ少年、悩めよ恋せよ青少年。

    …と変なテンションになったところで。
    夢の中でよく行く町は実は私にもある。
    しかしその町で見る夢はほとんどが悪夢なので、あんまりいい印象はない。
    夢の中でお菓子を食べそこなったこともあるな、そしてそれを何年たってもしつこく覚えている。
    そんな私の夢は当然総天然色フルカラーだ。

    スカウトマン化した無貌にちょっと人間味を感じてしまった。
    今回は「医師」の物語。

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    2010年02月13日
  • 無貌伝 ~双児の子ら~

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    「推理は山勘だ」と言い切った探偵に拍手。(意訳)

    実に8時間もかかってしまったが、一気に読んでしまった。
    状況説明がうまい。文章能力が非常に高い。こういうのを文才があるというのかな。メフィスト賞受賞作にして、デビュー作というのが不思議なくらいだ。
    ”地の文に嘘を書いてはいけない”というミステリのルールをしっかり守っているのにも好感を覚えた。

    包帯男の正体については(情報が多い分)論理的で妥当であると思ったが、「榎木家殺人犯」の推理に関しては一応納得はするものの、何か腑に落ちなかった。
    筋は通っているのだが、たとえば真相に向かう道筋が幾通りかある中、たった一本だけを試してみたら当たっていた、

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    2009年12月23日
  • 無貌伝 ~双児の子ら~

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    ヒドデナシの概念は面白いなと思いました。ただ文章が親切すぎて先の展開が若干読めてしまうあたりが、個人的には残念。

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    2009年10月04日