望月守宮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ついにすべてが明らかになった『現在』で
誰がどう動いて、何を掴んで何を叶えるのか。
自分の幸福を願って、幸せな生活を送りたいと
誰もがそう思っているはず。
けれどそれは、自分が望むものと他者が望むものでは
まったく違う場合もあるわけで…。
自分の幸せのために走り始めた3人。
彼らの幸せを手伝う事になった人達。
誰がどう走って、どう掴む事ができるのか。
どう収拾がつくのか、さっぱりわからない状態でした。
しかし最後というのに、普通の本の厚さです。
もうふろしきをきちんと畳むだけ、なので
あの長さは当然必要ないとは思いますが
何だか寂しい厚さです。
ただ、あの3人の感情がきちんと整頓されたの -
Posted by ブクログ
無謀伝シリーズ第3作。
これまでの2作より過去、秋津がまだ若く普通の人間だった頃の話である。
「人形を見せてあげる」という遙に連れられて秋津が着いたところは湖を渡って行く怪異の島。遙の幼かった頃を象った人形たちと、その持ち主の変わった男たち。封印されたヒトデナシの沼。わけがわからないまま遙は失踪して、秋津も一日分の記憶が飛んでいることに気づく。そして人間の命が人形に移されるという事件が…
人が死に人形が動き出すという情景も美しいが、ヒトデナシの特性を利用してちゃんとミステリになっているところがよい。
この物語の結末から第1作の状態になるまでにはさらに事件があるはずで、それも楽しみである。 -
Posted by ブクログ
過去っすか!そうですか。今回最初からネタバレ指向です。一応。
この一人称、曲者ですよね。最初、望かと想った。元気な遥さん、だし。あの遥さんだとは想わなかったというか。
えっとー雰囲気はイイね。あの世界観好きですよ。
ただ前二作と較べると個人的な好み…ではない。。「犬神家〜」は好きだけど「八墓村」はイマイチ、みたいな。
で星は三つで。
要は秋津さんて本当、望君にそっくりなのよ!って話ですよね。
この頃の無貌と秋津さんの関係が、イイ。
あんたあのこのなんなのさって具合に今後も無貌が秋津さんに馴れ馴れしいとイイ。
事件に対する姿勢とかネガティブさとかもそうだけど、よくわからんものを警戒し過ぎな -
Posted by ブクログ
年に一度、夏原ホテルの見る夢。
ホテルに選ばれた人間が過ごす、夢境ホテルの一週間。
秋津探偵の助手の座をかけて、望少年は夢の一週間内で起きた事件の探偵役を務めることに。
頑張れ少年、悩めよ恋せよ青少年。
…と変なテンションになったところで。
夢の中でよく行く町は実は私にもある。
しかしその町で見る夢はほとんどが悪夢なので、あんまりいい印象はない。
夢の中でお菓子を食べそこなったこともあるな、そしてそれを何年たってもしつこく覚えている。
そんな私の夢は当然総天然色フルカラーだ。
スカウトマン化した無貌にちょっと人間味を感じてしまった。
今回は「医師」の物語。 -
Posted by ブクログ
「推理は山勘だ」と言い切った探偵に拍手。(意訳)
実に8時間もかかってしまったが、一気に読んでしまった。
状況説明がうまい。文章能力が非常に高い。こういうのを文才があるというのかな。メフィスト賞受賞作にして、デビュー作というのが不思議なくらいだ。
”地の文に嘘を書いてはいけない”というミステリのルールをしっかり守っているのにも好感を覚えた。
包帯男の正体については(情報が多い分)論理的で妥当であると思ったが、「榎木家殺人犯」の推理に関しては一応納得はするものの、何か腑に落ちなかった。
筋は通っているのだが、たとえば真相に向かう道筋が幾通りかある中、たった一本だけを試してみたら当たっていた、 -
Posted by 読むコレ
やっぱり自分はこういったミステリは向いて
いないのかなーと...正直読み終わるのに凄く
時間もかかったし、正直ツラくて途中も読み飛ばして
しまったし...読んだとは言えないかも。
いやー...苦行だったなぁ。
結構評判は高い作品みたいですが向き不向きが
あるんだなーと痛感。
別にこのストーリーの設定や伝奇的なヒトデナシとか
自体には抵抗がないんですが、その設定を破綻なく
説明せざるを得ないようなまどろっこしさに
付いていけなくなってしまったんでしょうね。
もうね、真相や犯人なんてどうでもいいし、誰でも
いいから早く終わって欲しいという思いのみで
最後まで辿り着