感情タグBEST3
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ー 科学が人々から虹を見る喜びを奪ったと考えるのは間違いだ。喜びの形が少し変わっただけのこと。何かを失ったと思うのは、科学の進歩についてこられず、新たな喜びを手に入れられない者の責任だ。いや、本当は手に入れられないんじゃない。そういう連中は単に科学から目をそむけ、新しい喜びを手に入れようとしないだけだ。人間らしい理性の立場に立たず、問題について深く自分で考えようともせず、動物めいた原始的な嫌悪の念をさも大事なものかのように扱う。そういう奴らが、まるで根拠があるかのように適当にヒトデナシを悪く言い、排斥しようとしてきたんだ。 ー
ヒトデナシ、という怪異が存在する世界観におけるミステリー。まず世界観=設定を理解しないと成立しないミステリーなのでちょっとマニアック。
面白いんだけど、文庫化しないってことは売れなかったんだろうな。
あと5冊で衝撃的な結末が待っていて、必ず読み返したくなるようなので、今から楽しみ。
本当に面白いのかな…売れてないから不安だな…。
森博嗣、西尾維新の戯言シリーズ、浦賀和宏の八木剛士シリーズを生み出したメフィスト賞作家の作品だから信じよう。
Posted by ブクログ
面白かった。
さまざまな登場人物がホテルの中で
複雑に絡み合いながらわちゃわちゃする
グランドホテル形式を取り入れていて
よくやりきったなと感服。
前作とはまた違う人物どうしの絡みあいや
群像劇的要素が楽しく読めた。
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様々な視点で描かれた物語が収束し、1つになったときに全てが明かされる、自分にとって大好きな構成。シナリオも良く練られていてとても面白かった。つづく的な終わり方だったので、次回作が楽しみだぁ
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前作以上の出来映えです。「ヒトデナシ」という異能な存在があるためトリックとしてはある意味何でも可能なんですけど、そこをきちんと論理的な推理で解決に導いているところもフェアです。無貌が持つ五つの拠点がそれぞれの舞台となっているらしく、あと3作は楽しめそうな予感がします。
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シリーズ二作目。
べらぼうに面白い。
近年まれに見るヒット。
昭和初期風異世界妖怪もの(?)
京極堂にリアル妖怪と少年とかすかな耽美をぶち込んで、ややさわやかにした感じ。
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シリーズ2作目。
前作よりもさらにファンタジー色の強いミステリで、好みでした!
今作は、名探偵・秋津の少年助手である望が謎解きをします。
秋津ほどの安定感がなく、やや強引すぎる展開はあるものの、
夢の中のホテル「夢境ホテル」が舞台という事もあり、
現実世界ではありえないルールがふんだんに使われていて面白い。
例えば、現実世界とは時間の流れが異なっていたり、
ホテル全体が日毎にテーマパークのような仕様に変わったり。
そんな中、ホテルの一室で見つかった死体。
過去に起こったある殺人事件も絡んできて、なかなか凝ったミステリ。
次作「人形姫の産声」も楽しみです♪
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どんどん現実離れしてきました
シリーズ第二弾!!
うん、面白いです
読み手の考える余白が少ないきはしつつも
全く別の世界の話とおもえば、純粋に話を楽しめる!
次回作も楽しみです!
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怪盗・無貌が捕まった知らせを受け夏原ホテル-別名・夢鏡ホテルへとやってきた探偵秋津と助手・望。
そこには一癖も二癖もある宿泊客たち。
やがて殺人事件の幕があがる…
このシリーズにすっかりハマってしまった。
前作よりもこちらのほうが私の好みでした(^^♪
三探偵、望、詐欺師、殺し屋、蒐集者、痴呆症の老女、手術ミスした医師、看護婦・・・それぞれの視点からバラバラだったストーリーが一つになるのは目が離せなくて一気読みでした。
そして今回久々に遥に再会した秋津が可愛かったです(*^_^*)
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ホテルに取り憑いたヒトデナシは、1年に1度
人を夢のホテルに連れて行く。
ただし、入るには誓約書にサインをしなければならない。
そんな所で行われた殺人に、探偵助手試験。
保護者(?)はいないわ、宿敵はいるわ、死体は転がってるわ…。
探偵組、詐欺師組、警察組に医療組。
そして良く分からない組。
やたらに色々な人が色々な問題で自分達の目的のため
さくさくと動いているわけですが…。
どこがどこに通じて、何がどう殺人事件に必要なのか。
もうこんがらがりすぎて分かりません。
核はシンプルなもの、という
1巻の言葉は大切です。
しかし今回、前回のせいなのか、良いとこどりはしてるわ
ペテンも詐欺もどっちも一緒じゃ…と突っ込みたい所やら
シリアスな場面なのでしょうが、おい! と叫びたく部分が多々(笑
Posted by ブクログ
2作目であるので1作目程のインパクトはないが、主人公が前回より若干丸くなっているので素直に読める。
この作者のセンスで好きなのがヒトデナシの名前。こういう名前の選び方が100%私の好みと合致しているので読んでいてとても楽しい。
割と裏の裏をかく…というか、読み手の推理を全て逆手にとってやろうとした結果こうなった的な感はあるが、酷い破綻がある訳でもなく安定している。
何より今回の舞台の仕掛けが面白い。探偵も復活したことだし今後の展開が楽しみな作品の1つ。
個人的に巾裂はもっと出番をあげても良かったと思う…。
ただアノ人がアレでああなってああなるのはなー…(ネタバレせずに書こうとするとこういう表記になる。)
Posted by ブクログ
がんばれ望!!
でも、なんだかんだで秋月さんが好きですけど。
ホテルにとりついたヒトデナシが見せる夢。
その中でおきた殺人事件に望が挑む。
複線に複線。
多いような少ないような登場人物に
踊らされてしまいます。
ぜひ、推理しながら読んでください。
Posted by ブクログ
探偵の・・・というより望くんの葛藤と成長?の話。
今回は何でもありの夢のホテルの話。
近松独善かっこいいぞ!!茜さんと!?
秋津ご夫婦の新事実もあったし猫が!!!次回楽しみ。
Posted by ブクログ
前作ほどのインパクトと構成はないながら、後半の種明かしが今度も素晴らしかった。
ピエロ、姿を表さない三探偵の二人、存在自体が不可解な探偵、殺し屋、老女。
あらゆるキーワードを組み合わせても、ヒトデナシの存在が決して先読みをさせないし、入り組んだ構成が先読みしきれない。
残念だったのは主人公古村も最後に華麗に登場する秋津も出番がとても少なかったこと。まあいいや、ですませてしまう軽いシーンが多かったこと。
ガラティアでは古村が活躍することを願います
Posted by ブクログ
年に一度、夏原ホテルの見る夢。
ホテルに選ばれた人間が過ごす、夢境ホテルの一週間。
秋津探偵の助手の座をかけて、望少年は夢の一週間内で起きた事件の探偵役を務めることに。
頑張れ少年、悩めよ恋せよ青少年。
…と変なテンションになったところで。
夢の中でよく行く町は実は私にもある。
しかしその町で見る夢はほとんどが悪夢なので、あんまりいい印象はない。
夢の中でお菓子を食べそこなったこともあるな、そしてそれを何年たってもしつこく覚えている。
そんな私の夢は当然総天然色フルカラーだ。
スカウトマン化した無貌にちょっと人間味を感じてしまった。
今回は「医師」の物語。