【感想・ネタバレ】無貌伝 ~双児の子ら~のレビュー

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Posted by ブクログ

長い。

冗長なところも多いし、くどいところも多いけど
作者がやりたい世界観、綴りたい物語が明確で
個人的には好きなタイプ。

江戸川乱歩の少年探偵団シリーズが
好きな人は面白く読めると思う。

やる気溢れる探偵助手と
ヘタレた、かつての名探偵という組み合わせは
新鮮だけど、おそらく今作限りのような気もする。

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2018年05月20日

Posted by ブクログ

7年振りの再読。

望と秋津探偵の出会い、芹の物語、無貌の物語、溝口、遥、岬、相原、全ての登場人物の微妙な関係性がやっと理解出来た。ちょっとした違和感の謎、思わせぶりな表現の意味がやっと分かりすっきりする。

1〜6作を一気読み、1作目に戻る、7冊目を読む。
これが理想かと思う。

これ全部で一つの物語になる。だから“無貌伝”、これは無貌と秋津探偵の物語だったんだな。

時系列に読めば、1作目を読み返す必要はないけど、1作目のミステリーが最高の仕上がりだから、まずこれを読まなきゃ始まらない。
1作目以外は、異能バトルロワイヤルなんで、ガチミステリーは1作目だけ。

これは、映像化して欲しいなぁ〜。名作。

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2015年09月24日

Posted by ブクログ

私は面白いと思う。
特殊な設定と世界観(日本だけれども現実の日本とは違う舞台)ではあるけれども、それが違和感なく、且つ謎解きにきちんと絡んでいるので面白い。
文章も読み易い部類。まあ主人公のひねくれっぷりや探偵の不甲斐なさにはなかなか感情移入し辛いところはあるけれども、最後の方になってくると割と受け入れられる。

一応分類はミステリだけれども、ファンタジー要素もあるので100%科学で証明できないとやだー(´;ω;`)という人には向かない。

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2010年03月12日

Posted by ブクログ

久方ぶりに本棚からとり再読しました。今読むと初読したイメージがガラリと変わりました…面白い!!
2作目からは積読にしてたのでシリーズを読み始めますが探偵と助手、無貌がこれからどのような物語を紡ぐのか非常にたのしみ!

年齢を重ねて深化していくのと同様に本をねかせていくのも必要ですね。いつの年代で読むかで簡単に評価せずに、じっくりと読書に向き合わないと〜

ぜひ〜

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2023年03月05日

Posted by ブクログ

シリーズ4作もでてるのに、いまいち面白さがわからないんですよね…
どこが面白いか教えてください

という言葉とともに借りた本
メフィスト受賞しただけあってミステリ

どこが ときっちり説明はできないけども普通におもしろかったです
世界設定おもしろかった
犯人を追いつめる感じ、ちょっとくどかった…かな
次に期待です!

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2013年03月06日

Posted by ブクログ

ラノベっぽいのかな?と思って読み始めましたが、
意外にもなかなか骨太なミステリでした!

「ヒトデナシ」という怪異(妖怪みたいなモノ)と人間が共存する世界。
「絵画と猫のヒトデナシ、露草」の諱乗りに笑いました。
この後のシリーズでは、色々な種類のヒトデナシが登場するんでしょうか。

人の顔を奪う「無貌」という不気味な存在。
無貌被害者は、ある特定の状況下では姿が見えないという設定が、
上手くミステリに生かしてありましたね。
顔を奪われてしまった探偵・秋津は、少し存在感が薄かったかな(笑)
その分、生意気な少年助手・望のキャラが立っていたように感じます。

望がサーカスにいた頃の様子だとか、
続編ではもう少し見えてくると嬉しいなぁ、と思うのですが^^

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2013年01月29日

Posted by ブクログ

人とヒトデナシという怪異が共存している世界が舞台。
ヒトデナシの怪盗・無貌から犯行予告が送られてくる。
無貌に顔を奪われた名探偵・秋津と助手(臨時雇い)の少年・望の二人はその犯行を防ぐために鉄道王一族を訪れるが・・・

ジャンルで言えばミステリーなのか、ファンタジーなのか…迷いどころです。
ミステリーとしてはちょっと物足りないかもしれない((+_+))
なんせ怪異であるヒトデナシは能力によってはなんでもありなので…(^_^;)
起きる連続殺人の犯人は人かヒトデナシか…気になって夢中で読んじゃいました。

時代設定が昭和初期って感じなのも結構気に入った要素です。
なんか怪盗20面相を思い起こさせるような感じです。

秋津と望、この二人と無貌が今後どんな展開をみせるのか楽しみです(^^♪

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2012年11月19日

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望月守宮さんデビュー作。
古典的なミステリーでありながら、そこにあやかしのような、ファンタジー要素を加えることで、読者を混乱させる新感覚さが気に入りました。
主人公古村の両親に捨てられた過去や自暴自棄になって起こした行動、決して幸福ではない主人公の境遇はありがちながら、ひょんなことから探偵の助手、探偵業、そして殺人に出くわし、触れ、変わっていくさまが面白い。
普通の子だよ、普通のいい子だ。という台詞がすごく響きました。

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2011年07月02日

Posted by ブクログ

現代とあまり変わらない世界で繰り広げられるミステリー?
怪盗20面相の様な登場人物、と言えばいいんでしょうか?
探偵がいて助手がいて、懇意にしている警察がいて悪がいて…。
ただ、どこを取っても性格がすごいかと思われますが。

自信と自身を喪失してしまった探偵と
そこに押し入った助手。
この助手が主人公なわけですが…すごいです。
やる気だけが空回りタイプの小悪人と思いきや
単なるお人よし。
ヒントを貰って、がしがしと推理していく様は
これでいいのか探偵…と、雇い主の方が心配になってきたりw

最後の謎解き場面が長かったは長かったですが
それ以上にすごいものを読んだ感じです。
とりあえず、今更な父親は馬鹿かと。
長年の蓄積は、そんなものではどうにもなりません。

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2010年06月07日

Posted by ブクログ

ヒトデナシという設定を自分で作り、その世界の中で展開させたミステリ。どうせなら無貌がもう少し活躍しないとタイトルに不満を感じそうだが、デビュー作としては存在感のある内容

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2010年04月01日

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 “ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が存在する世界。孤独に生きてきた少年望は,怪盗・無貌に「顔」を奪われた名探偵・秋津の助手となり,鉄道王一族の怪異と連続殺人事件に遭遇する。第40回メフィスト賞受賞作。
 序盤はやや冗長ながら,中盤以降の展開はかなり読ませる。設定から伝奇小説的な物語を予想したが,実際は最初から最後までかなりオーソドックな本格ミステリ。無貌や望の設定は怪人20面相のオマージュとしても面白い。

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2010年03月01日

Posted by ブクログ

「ヒトデナシ」という名前に安直さを感じたのも最初だけ、なかなかどうしてこの命名はあざといぞ。
無貌に奪われた人のルールを上手く使って論理を組み立てるやり方は、少しチョーモンインを思い出す。

探偵の少年助手というとどうしてもリンゴのほっぺの小林少年を思い出す。
小林少年ほど素直でかわいくないけれど、望少年はなかなかピュアで微笑ましい。

二作目が楽しみな作品。
違う「ヒトデナシ」とその能力をルールに織り込んで、チョーモンインシリーズみたいな展開にするのかな。

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2009年12月10日

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ラノベかと思ってたら意外ときちんとミステリしていた印象。
キャラ読み者的にはヒロインが××しちゃうのが残念だったなー。
現実世界風の異世界が舞台なのでそのへんに拒否反応でない人ならオススメ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

いかにもメフィスト賞らしく、純粋に「面白い」。世界観に工夫を凝らしているので超常現象にも論理的(?)な説明を付けていて、「新本格のニューウェイヴ」と呼んで差し支えないかも。続編の出版が決定済みだって所も、いかにも講談社らしい(笑

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

星四と半分なイメージ。

メフィスト賞だから期待しすぎたかな……。すっごく面白かったですよ、それでも。
ただ、なんつーか、もうすこしヒトデナシがどんなものか書いてあると(それがもたらす私達の社会との相違点)いいかなぁ、と。
とりあえず今年の秋にはシリーズ二冊目が出るそうなので。

それはぜひとも購入したいと思います。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

全7巻のシリーズ、メフィスト賞の1冊目。
人と“ヒトデナシ”という怪異が共存する日本っぽい世界。
最初に出てくるのが、絵画と猫のヒトデナシ。卵で生まれて、外界の影響を受けて変化して、固有の能力を身につける。影響が形状に出るのかな。
その中で、人の顔を盗るのが“無貌”
名探偵だったが、無貌に顔を取られて、失意の男。そこへ、サーカスに売られてブランコ見習していた男の子が、助手入りする。
事件の舞台となる榎木家の双子の血筋、無貌に狙われる少女。
この1冊だけだと、世界観に入り込めないというか、掴みきれない。それは、私が鈍いから⁉︎
だって 無貌伝の伝は、どの部分なのかなあ。
他の方のレビューを読むとシリーズで読むと良さそうです。

世代的に、ヒトデナシといえば、江戸川乱歩の人でなしの恋。

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2023年12月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2009年。第40回。
人でないヒトデナシが住む世界。この年代、こういう独自世界が多いねw
無貌の定義が難しかった。人の顔を奪う。奪われると顔もなくなるが、それまで関わっていた人には見えなくなる。
また、何かのはずみで記憶を大量に注入されると気絶する。いろんなパターンがあるみたい?
幼いころサーカスに売られた少年・・ってどの国の何時代だよ!それが主人公。鉄道で儲けた一族内で起こる連続殺人事件。有名な探偵だったが無貌に顔を奪われた探偵。探偵なんて、殺人の後に罪を暴いたってしょうもないw 冤罪もあるしw と探偵業を卑下する。
14歳の芹と、養子の兄の恋物語か。最終的に芹は兄のいうがまま猫となる。
なんとなく要約したが仕切れず。情報量が多いわりには、なんかいっかなぁ、知らなくても、なんだよw
続編の予告があった。出たのかもしれない。読まないけどw

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2022年05月26日

Posted by ブクログ

怪異と共存している世界の話。

探偵と少年の出会いとこれから。
 
イマイチ迫力には欠けるがこれからがわくわくするような終わり方に興味がわく。

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2012年11月25日

Posted by ブクログ

会話文がこなれたかんじがしなくて読み始めはすこし不安だったけど、筋書きとかトリックとかなかなか綺麗だし設定もうまく消化してたので好印象。ただちょっと期待してた無貌と秋津の存在感がやけに薄くて残念。魔物大合戦!みたいのなのもなし…なのは良かったところか笑。楽しんで読めた。

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2016年01月17日

Posted by ブクログ

「推理は山勘だ」と言い切った探偵に拍手。(意訳)

実に8時間もかかってしまったが、一気に読んでしまった。
状況説明がうまい。文章能力が非常に高い。こういうのを文才があるというのかな。メフィスト賞受賞作にして、デビュー作というのが不思議なくらいだ。
”地の文に嘘を書いてはいけない”というミステリのルールをしっかり守っているのにも好感を覚えた。

包帯男の正体については(情報が多い分)論理的で妥当であると思ったが、「榎木家殺人犯」の推理に関しては一応納得はするものの、何か腑に落ちなかった。
筋は通っているのだが、たとえば真相に向かう道筋が幾通りかある中、たった一本だけを試してみたら当たっていた、とかまさに「山勘が大当たりでよかったね」というような感覚。何か違和感。
ところで著者は女性のような気がしてならない。いつか知ることができるのかな。

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2009年12月23日

Posted by ブクログ

ヒドデナシの概念は面白いなと思いました。ただ文章が親切すぎて先の展開が若干読めてしまうあたりが、個人的には残念。

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2009年10月04日

Posted by 読むコレ

やっぱり自分はこういったミステリは向いて
いないのかなーと...正直読み終わるのに凄く
時間もかかったし、正直ツラくて途中も読み飛ばして
しまったし...読んだとは言えないかも。
いやー...苦行だったなぁ。

結構評判は高い作品みたいですが向き不向きが
あるんだなーと痛感。
別にこのストーリーの設定や伝奇的なヒトデナシとか
自体には抵抗がないんですが、その設定を破綻なく
説明せざるを得ないようなまどろっこしさに
付いていけなくなってしまったんでしょうね。

もうね、真相や犯人なんてどうでもいいし、誰でも
いいから早く終わって欲しいという思いのみで
最後まで辿り着きますた。決して作品が
悪い訳ではないですが、ちょっとトラウマに
なりそうな一冊(笑)。

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2013年02月23日

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