木村泰子のレビュー一覧

  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    インクルーシブ教育、という言葉もまだない時代から、子供の個性をよく見て、大人も子供も、共に育っていくことを目指した小学校。
    公立の小学校で、ここまでできるのは本当に素晴らしい。大人たちが管理したり、効率をよくするために区分けしたラベルではなく教育が進められていることは驚き。
    とくに、間違ったらやり直しをする、ということが徹底されているのがよい。間違ってもオッケーだし、何回でもチャレンジできる。

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    2019年04月22日
  • タテマエ抜きの教育論 ~教育を、現場から本気で変えよう!~

    購入済み

    本音で変えたくなる栄養

    自分を見つめ、今までの自分をやり直そうと思いました。

    子どもと子どものかかわり。教師はその潤滑油になるために、見ること。そんなことを感じました。

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    2018年09月10日
  • 「みんなの学校」流・自ら学ぶ子の育て方 ~大人がいつも子どもに寄り添い、子どもに学ぶ!~

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    著者の講演会にて購入。
    著者の真摯な思いを受けとった。

    これを読んで、子どもたちに向けられて作られた、ある歌の歌詞を思い出した。
    「届けて 受け止めて 思いを寄せ合う
    そんな毎日が 新しい 明日を 連れてくるから」
    (栂野知子「小さな勇気」より)

    具体的な方法論としてもしっかりとしたものをされているし、目指すところをはっきりさせて、みんなで共有することもしておられる。しかし、そんなところよりもまず、現代の学校の多くが持つ、異質なものを排除する危険性に正面から向き合い、「私が言わなければ誰が言う」という思いで、率直にメッセージを語っておられるところに、非常に共感を覚えた。

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    2017年08月12日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    『流れる水の如く、流されるのはいとも容易く、逆らうことは困難を極める、』
    『(大人と子どもが)対等でない場所に、学びは成立しない』
    『「大変」とは、大きく変わるとき』
    『教師は「教える専門家」から「学びの専門家に」』
    『学びは楽しい』

    すばらしい!

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    2017年05月02日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    ネタバレ

    まず映画を見ました。
    通常の配給は終わっていて、御茶ノ水の自主上映会の日にその場所にいた、という偶然が引き合わせてくれた素晴らしいドキュメンタリー映画でした。
    上映場所で売られていた3種類の本から、一番映画のストーリーに近いということでこれを購入。
    その通り、この本を読むと映画の登場人物たちの顔と声で台詞が再生されるようでした。
    「みんなの学校」は、特別支援を必要とする子供に居場所を作る、それも普通学級に、という面が強調されすぎてしまっているのかもしれません。
    私はもっと普遍的なこと、違いを認める、違いを受け止めるとはどういうことか、居場所を作るということはどういうことか、ということを教わりま

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    2017年02月26日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    公立学校だから校長判断で可能性が広がる。
    それを実践した記録である。
    それには校長がある程度長く学校を指揮できないとだめだとも思った。
    このような学校が広がると日本の未来も明るくなるのにと思った。

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    2017年02月02日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    これほどストレートに本質を突いている実践はなかなかないと思う。
    「子どもが育つ」とはどういうことか、「学校を作る」とはどういうことか。
    映画で目の当たりにした子供たちの姿、学校の姿に重ねて、強烈に印象を残す。

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    2016年10月08日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    TVドキュメンタリーとともに、木村先生の講演を聞きました。
    はつらつとした姿と言葉に勇気づけられました。

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    2016年06月09日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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     公立小学校なのに,公立小学校だから可能性がある…そんな気持ちになる学校の紹介です。
     あたらしくできた小学校に,集まった教師たちと子どもたち。校長をはじめ,「学び合いと育ち合い」「どんな子も地域で学ぶ」をテーマに学校づくりに取り組んでいきます。
     子どもへの圧倒的な信頼に裏打ちされて進められる学校運営。運営と言うと,何か,教師の圧倒的な指導が入っているように聞こえるが,実際は,「教師が子どもから学ぶ」という姿勢が一番だいじにされているようです。
     地域とともに学校を作る…それは,地域におもねることではなく,地域も巻き込んでいっしょに子育てをすることです。
     今の教育界でも,こんなことが可能な

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    2016年05月14日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    映画を上映会で観ていたので、すごくスッと読めた。映画観てからがオススメ。映画の中で起きていたことの本質が何なのか再確認できる。
    大空小学校がすごいのは、発達障害のある子が一緒に学んでいることではなくて、学校が地域を巻き込んで子ども一人ひとりをそのままに受け止めて育んでいこうという姿勢を、学校全体で共有しているということ。そして、それはパブリックの学校が本来持つべき姿。

    学びの多い本。

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    2016年03月30日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    ○私たちは、その子が「その子らしく」いられることを、まず優先順位の一番に置いて学校づくりをしてきました。「その子らしさの質を上げよう」と。それは、「その子の現状のままでいい」というのではありません。「その子の“ありのままの質”を上げよう」ということです。
     その質を上げるのは、子ども同士の学び合いです。そして、その子のおかげで、周りの子どもたちも、ものすごく育ちます。それこそが「学び合い、育ち合う」という教育の本質。教師の力量だけで補えるものではありません。むしろ大人は余計なことをしません。(p81)

    ○教師になくてはならない力は、子どもの話を聴く力。授業を上手に教える力ではないと思います。

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    2016年03月16日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    映画に出ていた子どもたちのその後や、木村先生がどうしてこういう子どもたちとの向き合い方をするようになったのか、がとても伝わってきて、読みながらまた涙ぐんでしまった。映画を見た後に読んだから、余計に伝わるものがあるのかもしれない。

    もう退職されて現場から離れられたというのが本当に残念だけれど、この教えがあちこちの先生、学校、そして保護者の間に共有されていくといいな。

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    2015年11月14日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    映画でもそうですが、読んでる間に何度も泣いてしまいました。声に出して驚いたり、笑ったり、読んでいる自分の反応に驚きました。
    私は数多くいる、木村先生の教え子の一人でした。小学校5・6年を担任として受け持ってもらいました。今でも声を覚えています。(映画や本の中に出てくるような特別なクラスではありませんでしたが。)
    さて、教え子ならではの泣き所は別にしても、誰しも心動かされる一冊ではないかと思います。
    PBL(Project-Based Learning 課題解決型学習)とか、アクティブ・ラーニングとか、カタカナ言葉で難しく聞こえる事を当時から実践されていた事も分かります。誰もが分かる言葉でそれら

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    2015年09月29日
  • 「みんなの学校」から「みんなの社会」へ

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    まず、少しズレた感想だが、
    学校のあり方から社会のあり方まで
    様々な現代が抱える問題がギュっと
    凝縮されていて、それが僅か47ページに
    解決となる糸口まで綺麗に纏まっている
    ところに驚いた。

    「世の中の当たり前」や「今までの流れ」に
    このまま流されてはいけないと立ち止まる
    きっかけをくれた。
    内容が濃く、感想を書ききれないが、
    道徳の教科化を問題視している点は、
    大いに納得。挨拶の仕方など、
    教科書にこれが正解!的なことが
    書かれていること自体ナンセンス。

    型にはまったやり方で道徳の授業を
    行うのではなく、対話形式で自由に
    自分の意見を言えるような授業を
    教職員にはして欲しい。
    この世に

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    2025年10月10日
  • 「みんなの学校」から社会を変える ~障害のある子を排除しない教育への道~(小学館新書)

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    主語を「子ども」に変えたらいいんです。「先生が何をするのか」ではなく、「子どもが何をするのか」

    刺さるなぁ、、、 インクルーシブ教育、大変さもあるけれど、インクルーシブでなければできない教育が確かにあると感じた。

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    2024年07月31日
  • 10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方

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    ここに書かれている提言とか手法(?)を100%丸飲みにするのも違うだろうな…と思いながら、でも、その根底にある本質的に大切なものを自分のものにしたいと願いつつ読んだ。
    自分も含め、多くの日本人が「人に迷惑をかけないように」生きることが美徳であり、それが行動の基準なっている。しかし、それこそが人の失敗を許すことができず、排除へとつながる考え方であるとの指摘にハッとした。記憶に新しいコロナ禍での自粛警察がそうだ。「迷惑をかける子」は一人もいない、その子は「困っている子」。なるほど。「人を大切にする力」を私自身ここから育てていきたいし、関わる子供たちにも育つように働きかけていきたい。
    もう一点、子供

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    2024年04月01日
  • 10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方

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    自分がされて嫌なことは人にするな、この原則を軸に、人を大切にする力、自分の考えを持つ力、自分を表現する力、チャレンジする力の4本柱を鍛えていく。子どものこの力を育てるには親が手本となること。子育ての実用書だと思ったら意外にも親である自分を育てるための本だった。

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    2024年03月12日
  • 「みんなの学校」流・自ら学ぶ子の育て方 ~大人がいつも子どもに寄り添い、子どもに学ぶ!~

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    とても興味深く読んだ。
    特に、
    "スキルを与える前に「ちょうだい」という気持ちを表明できる子を育てる"
    という言葉には、反省も含め今日の日本の教育を垣間見る中で、深く頷けるものだった。
    大人たちが一方的にスキルだけを与えようとしていないか、子供たちの内側からの声に耳を傾けようとしていないのではないか。
    日本の将来を担う子供たちが、自らの必要を知り、何を学びたいのかと自ら声をあげることのできる関わりをしていきたいと思った。

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    2022年12月26日
  • 「みんなの学校」から「みんなの社会」へ

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    どんなにアレな政策が下りてきても、それをどうやって子どもに有益な形にするかを考える木村校長。現場の人という感じが強い。
    一方、尾木直樹さんは、まずしっかりと批判して、こういう政策をすべきではないとはっきりさせる。現場を知った上で、研究をしている人の見方をしている。
    共通の認識を持ちながらも、語り口に現れるこの違いは、研究者と現場の教師とのスタンスの違いを示しており、教育研究が初期に出会うハードルを端的に示している。
    みんなの学校という素晴らしいドキュメンタリー映画に関する内容のほかに、以上のようなことも現前させている。

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    2021年08月10日
  • 10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方

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     1つの約束、4つの力・・・これを学校・家庭の教育の場で実践することの大切さを説く本。
     「言うは易し」の感もあるが、親がえらい、先生がえらい、では、いけないということを教えてくれる。親が先生が変わらなきゃ、って思わないと。難しいけど。

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    2021年07月30日