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「みんなの学校」が教えてくれたこと。
2015年2月から全国で公開され、大ヒットしたドキュメンタリー映画『みんなの学校』。この映画の舞台となった大阪市の公立小、大空小学校では、「自分がされていやなことは人にしない」というたった一つの校則と、「すべての子どもの学習権を保障する」という教育理念のもと、障害のある子もない子もすべての子どもが、ともに同じ教室で学んでいます。全校児童の1割以上が支援を必要とする子であるにも関わらず、不登校児はゼロ。他の小学校で、厄介者扱いされた子どもも、この学校の学びのなかで、自分の居場所を見つけ、いきいきと成長します。また、まわりの子どもたちも、そのような子どもたちとのかかわりを通して、大きな成長を遂げていきます。
本書は、この大空小学校の初代校長として「奇跡の学校」をつくり上げてきた、木村泰子氏の初の著書。大空小の子どもたちと教職員、保護者、地域の人々が学び合い、成長していく感動の軌跡をたどりながら、今の時代に求められる教育のあり方に鋭く迫ります。
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Posted by ブクログ
2回読んだ。メモを取りながら。
すごく映画が観たい。ただ簡単に見れるものではないので、何とかして観たい。
こんな学校が増えればいいし、こんな先生が増えればいい。
ここでも最近読んだ三好さんの本にある、「利用者が嫌がることをしない」に通じることが教育理念としてあった。
つまり「自分がされていやなことは、人にしない、言わない」である。
大事なことをすることと、ダメなことをしないこと。その両輪だと思っていたけど、教育効果が高まるのは、ダメなことをしないことが土台にあるように思う。ダメなことをしない土台があることで、大事なことが積み重なっていく。そういう意味で教育は順番だし道理だ。
花が育つには、種をまいて、水をやり、雑草をとって、根を張りながら、伸びて育って花を咲かす。大空小学校では安心して学び合える空気をつくっていくことに尽力していた。安心感だ。何をどう教えるかという指導要領的なものよりも大事なこと。
主体性を大事にしていた。自分がやるから力がつく。
学校は頑丈なスーツケースのようだとは何ともわかりやすい例えだった。
子どもをよく見る。感じる。気づく。
木村さんのような校長のリーダーシップで働ける先生、また登校できた子どもと保護者が羨ましく感じる。この時の精神から今はどれだけ進化しているのだろうか。
そういう意味で次の代に引き継ぐことの困難さを感じる。異動や退職に伴う構造的な制約もあるし、単に人の問題でもある。
でもこうして本にして映画にもなってると、必ず伝染する。
こんな学校を増やすために続いていきたい。
【メモ】
ジャッジしない
子どもに学ぶ。
どんな力を高めたいか
○自分がされていやなことは、人にしない、言わない
子どもの声を聴く。耳を傾けようとする姿勢
見ようとする大人になるとともに、子どもが安心できる居場所をつくる。
この大人は自分を裏切らないと思える大人にしか、子どもは本当のことを言わない。
自分の学校は、良い学校。そこで学ぶ子どもが、心からそう言える。それが本当に良い学校なのだ。
本音でぶつかると、本質は見つかる
いろんな子が、いろんな発想をする。そして、みんながそれを認め合う。そんな空気のなかで育つことが、すべての子どもに必要です。
すべての子どもがその子らしく、存分に自分の力を高める場所が学校
自分の学習に集中する
その子らしさの質を上げよう。その子のありのままの質を上げよう。
子ども同士の学び合いです。
子どもにとって本当の支援とは
形に入れない子は必然的に学校には来られなくなる。
最近の学校はとても頑丈なスーツケースのように見える。長い棒のように尖った子は、端っこをポキンと折らないと入られない。まんまるの大きなボールのような子だと、ふたが閉まらないからダメ。でも風呂敷ならどうでしょう。
その子といっしょに学べるにはどうしたらいいか。その発想をみんながもてたら学校現場は変われる。
子どもには相手を理解しなさいではなく、私らとどこが違うのか一回見てみようか。
その子のためになることは、ほかの子のためにも必ずなる。
自分で気づく、考える、人に伝える。この力の源は主体性。
さよならメッセージ。最後の1行まで絶対書く。裏には書かない。
自分からやるが大事。自らの意志で自分らしくやるのが一番力がつく。
自分がら気づいて動く行動パターンは、すべての子どもにとって重要。
中学校入学準備セミナー
避難訓練通りに動いた宮城県石巻市の大川小学校では多くの子どもたちの命が奪われた。個々に逃げた釜石市の子どもたちは助かりました。
災害があったときに命を守るため何よりなくてはならないのは体力だ。体を鍛えなくてはいけない。
わかる子に聞けば、わからない子もわかる。わかる子はもっとわかる。
何か話をする際に準備をすることを一切やめました。
自分の存在感が薄まる気がして不安になる。
子どもと子どもの通訳に徹する。
子どもの話を聴く力。
校長は責任。教職員は責務。
対等でない場所に、学びは成立しない。
大人にどうしたん?と聞かれると子どもは安心する。子どもが安心して学び合える空気をつくっているかを大切にする。
Posted by ブクログ
「特別支援」って何なんだろう。
「障がい」「虐待」とラベリングして、社会が決めた枠から飛び出た子どもを排除するのは、今の社会を反映してる。
本当に「みんな」が安心してありのままでいられるには、その子のことを「私たち」として捉え、歩み寄ろうという姿勢が大切。
大空小学校、見学してみたいな。
その前に、映画!早速稲美町の上映会に申し込みました!
楽しみだな~♪
・「支援を必要とする子」は日々変わる。学校は最初から「障がい」や「虐待」など、ひとりの子どもを「くくり」で決めつけて見てしまいがちだが、そうすると大人の手からこぼれ落ちる子が必ず出てくる。
・子どもの周りにいる大人が「通訳」をしていくなかで、目の前で起きている物事の本質に、子どもたちが気づき始める。
・一番大切なこと。それは、子どもの声を聴く、ということ。ただ、漠然と聞くのではなく、子どもの声に耳を傾けようという姿勢が、目の前の大人にあってほしい。
・明るいところから暗いところを見ようと思ったら、「見よう」としなきゃ見えない。
・「この大人は自分を裏切らない」という大人にしか、子どもは本当のことを言わない。
・この日「もう暴力はしません」と誓った気持ちは真実。だから、「どうせまた乱暴するやろ」ではなく、その一瞬一瞬は本物。
・気になる子を変えることに全精力を使い果たすのではなく、その子の周りの子どもたちを変える努力をするほうが、その子は変われる。これを大人と子どもの関係に置き換えるなら、大人がほんの少し変わろうとすれば、子どもは変わる。
・その子らしくいることは、「その子の現状のままでいい」というのではなく、「その子の“ありのままの質”をあげよう」ということ。
・排除するのではなく、「その子と一緒に学べるにはどうしたらいいか」を考える。
・大人のつくる空気を、子どもはいつも吸っている。
・大人同士が安心し合える場では、子ども同士も安心できる。
・子どもが分かっているのに、「わかったやろ、絶対せんときや」。これは余計。説教になるか、子ども自らのやり直しになるかの分かれ道。
Posted by ブクログ
一人一人がありのままの自分でいられる、ありのままを認めてもらえる場所、これは決して子どもたちだけじゃなくて地域の人も学校の先生も校長先生までもがそう。
「自分がされて嫌なことは、人にしない。言わない。」
この大空小学校のたった一つの約束は、すべての子ども、大人のためにあるもの。
この約束が、そしてみんながこれを実行しようとしているからこそ、誰もが安心して学べる空間が作られているんだと思った。
そして、教師は「教える専門家」から「学びの専門家」に。
教師と児童という立場による関係性を排除し、誰もが平等、大人も子どもから学ぶ。
誰もが安心できる空間だからこそ、伸び伸びと自分らしさを発揮できるんだろうなあ、そして周りを大切にする余裕が生まれるからこそ、誰もが自分だけじゃなくて常に周りの人のことを考えて行動を取る雰囲気がある。
それは大人たちが実践しなければ子どもには伝わらないもの、まずは大人である先生たちが自分ができなくても絶対に誰かが支えてくれる助けてくれる、逆に誰かが困ってたら助けてあげるっていう相互協力の体制があることが前提なのだと思う。
この学校にはいろんな人の幸せな空気がたくさん漂っている気がした。
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