あらすじ
すべての子どもを幸せにする教育への道筋。
障害のある子もない子も、すべての子どもが同じ場で学び合い育ち合う大阪の公立小学校の日常を追ったドキュメンタリー映画「みんなの学校」。2015年2月に封切られてロングランヒットし、文部科学省特別選定作品にも選ばれて、封切りから4年以上経つ今も、全国各地で自主上映が続いています。
本書は、映画「みんなの学校」の舞台となった大阪市立大空小学校の学校づくりに開校当初から関わった木村泰子初代校長と、ADHDなど高機能発達障害がある人の支援と教育活動を長年行ってきたえじそんくらぶ代表・高山恵子氏による対談本です。
「みんなの学校」の中で、なぜ子どもたちは、あれほどいきいきと輝いていたのか? 障害の有無に関わらず、すべての子どもが幸せに生きていくために、私たち大人は、今、何をすればいいのか? 二人の深く熱い対話により、「みんなの学校」を観た多くの人が感じる疑問が一つひとつ具体的に解き明かされていきます。これからの教育のあり方の指針となる、子どもに関わるすべての大人必読の1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
主語を「子ども」に変えたらいいんです。「先生が何をするのか」ではなく、「子どもが何をするのか」
刺さるなぁ、、、 インクルーシブ教育、大変さもあるけれど、インクルーシブでなければできない教育が確かにあると感じた。
Posted by ブクログ
インクルーシブ教育の必要性を再認識した。
その一方、まだまだ現場は、特別支援教育と通常学級とを区別する個別支援教育を行なっている。自分もその一員として、交流学級に来る特別支援学級の児童の児童に難しさを感じている。
真面目に勉強する児童の迷惑になる行為があるのも事実である。
ただ、筆者の主張するインクルーシブ教育の必要性も理解できる。
特別支援学級の児童であっても、通常学級のみんなとともに活動することで、通常学級の児童にプラスになることもあり、特別支援学級の児童の成長につながるからだ。
日本の教育における課題点の一つとして、しばらくは解決しないであろう。
Posted by ブクログ
ドキュメンタリー映画「みんなの学校」の校長とNPO法人えじそんくらぶ代表の対談。
特別支援教育をテーマに、インクルーシブ教育やインクルーシブな社会について考える。
後半はえじそんくらぶ代表の高山の体験によるインクルーシブ教育についてのアメリカの取り組み紹介があり、興味深かった。
やはり教師だけでやるのには限界があるということがはっきりとする。