木村泰子のレビュー一覧

  • 「みんなの学校」から社会を変える ~障害のある子を排除しない教育への道~(小学館新書)

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    インクルーシブ教育の必要性を再認識した。
    その一方、まだまだ現場は、特別支援教育と通常学級とを区別する個別支援教育を行なっている。自分もその一員として、交流学級に来る特別支援学級の児童の児童に難しさを感じている。
    真面目に勉強する児童の迷惑になる行為があるのも事実である。
    ただ、筆者の主張するインクルーシブ教育の必要性も理解できる。
    特別支援学級の児童であっても、通常学級のみんなとともに活動することで、通常学級の児童にプラスになることもあり、特別支援学級の児童の成長につながるからだ。
    日本の教育における課題点の一つとして、しばらくは解決しないであろう。

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    2020年07月05日
  • 「みんなの学校」から社会を変える ~障害のある子を排除しない教育への道~(小学館新書)

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    ドキュメンタリー映画「みんなの学校」の校長とNPO法人えじそんくらぶ代表の対談。
    特別支援教育をテーマに、インクルーシブ教育やインクルーシブな社会について考える。
    後半はえじそんくらぶ代表の高山の体験によるインクルーシブ教育についてのアメリカの取り組み紹介があり、興味深かった。
    やはり教師だけでやるのには限界があるということがはっきりとする。

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    2019年12月17日
  • 「みんなの学校」から「みんなの社会」へ

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    ドキュメンタリー映画「みんなの学校」の校長と尾木直樹の対談。特に道徳教育を切り口に、「みんなの学校」大空小学校でのエピソードについて語る。
    ブックレットなので、さらっと読みたい方向き。詳しく知りたい場合には、少し物足りなく感じるかもしれない。

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    2019年12月17日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    みんなの学校が教えてくれたこと 
    木村泰子 小学館

    大空と言う公立小学校の初代校長になった著者の
    教師と言う人生を思い返した3290日の記録

    こんな型破りな授業が
    公立の義務教育で出来るのかと
    驚くような話である
    面白く思ったのは
    第三章の「私の原点」である
    中学の教師を目指していたのに
    小学校に魅入られてしまい
    かなりの頑固者らしく
    分離教育に逆らい
    あらゆる児童が同じ場で学ぶことの多様性を大事にする
    自説をまげずに押し通しているうちに
    仲間ができ学級解体を始めとする
    全クラス合同授業を広い講堂を使って
    各担任を説き伏せ
    それぞれが専門分野を受け持つという
    異例の教育方針を打ち出す

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    2019年07月15日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    ネタバレ

    子どもたちは自分たちで整列する力を持っているのに、教師が手を出してしまうから、子どもは教師がやってくれると思って責任を放棄してしまう。「その子を排除することは、かけがえのない学びを捨てるのといっしょ」という言葉は、これからのすべての学校が肝に銘じないといけない。

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    2019年01月05日
  • タテマエ抜きの教育論 ~教育を、現場から本気で変えよう!~

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    木村先生と菊池先生の御二方のやり取りは非常に痛快。

    現在の教育を取り巻く制度への批判は、「眼の前の子どもをどう成長させていくか」という一本の芯が基になっている。「幸せな子ども時代のために」僕たちはどう関わっていくかを問われる一冊。

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    2018年09月17日
  • タテマエ抜きの教育論 ~教育を、現場から本気で変えよう!~

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    職場の「読書のすすめ」。
    木村先生、菊池先生のお名前を見た瞬間、手に取りました。
    タテマエ抜き、痛快でした。

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    2018年09月04日
  • 美しい脳図鑑

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    カラーの図をふんだんい使って脳の説明をした本。基本的なイメージをつかむのにはとても役に立つ。
    記憶の仕組みなど、いまだに色々なことがわかっていないけれども、確実にその理解は進んでいる。後10年するともっと多くのことがわかっているはずと期待。

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    2017年12月31日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    映画「みんなの学校」を観て、どうしたらこんな学校ができるのだろうと考えた。木村さんの講演を聴きに行き、この本も手に取った。
    そのなかで、大空小学校のすばらしいところは校長のカリスマ性というよりも、その教育理念と教育システムが見事に一致し、徹底して「子どもの声を聴く」ことを大切にしていることだと次第に理解できてきた。

    地域と保護者を「サポーター」として学校に巻き込むこと。そのために、教員は学校を開き、保護者や地域と対等な関係を作る。文句は受け付けないが意見は歓迎する。保護者や地域も、学校をつくる主体になる。
    最近、コミュニティスクールということがよく言われるが、地域が学校を評価し、ご意見番にな

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    2017年12月23日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    学習では、「主体的に」といいながら、
    その他の学校生活では、「○○しなさい、さもないと…」と指導する矛盾。
    どうすべきかは、子どもが一番よくわかってる。
    2歳の子でも。
    わかってるのにできない子にこそ寄り添う。

    子どもの言葉をジャッジせず、通訳する。
    子どもを見る。声を聴く。
    わかったつもりにならない。

    学びの共同体のいう「学び方」をもう少し知りたい。

    前半の構成がわかりにくいので☆−1

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    2015年12月19日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    観たのは映画『みんなの学校』。
    始まって五分で隣りに座っていた姉は泣き、後ろの席の年配の女性達は笑ったり感嘆の声をあげたり……。
    公立小学校でここまで! と驚きました。
    私は、教師時代のことをいろいろと思いだしました。

    なんにせよ、全てつながっているんだなということ。
    それから、この大空小学校のような学校が増えていってほしいなと思いました。

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    2015年10月17日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    ドキュメンタリー映画『みんなの学校』を観る機会があり、非常に感銘を受けた。ちょうど本書発刊のタイミングもあったので、さっそく読んでみた。

    映画では実名だった子どもたちが仮名になり、本筋を変えない程度にエピソードが少し変更されていることを除けば、半分はほぼ映画に収録のままだ。もちろん、本書には取り上げられなかった映像、映像にはなかったエピソード部分もある。また、木村氏の教師としての原点部分に触れた箇所もあり、内容のすべてが大空小学校での取り組み実例かと、勝手に期待していたのとは若干違っていた。
    だがそのどちらでも同じように、教育における主体は子どもで、子どもも大人もあるべき姿は学び合い育ち合い

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    2015年09月23日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    子どもと大人。教育する上で大切なのは尊重と待ちだと思う。ありのままをその子を1人の人間として受け止め、変化を促しその変化を待つことができるか。

    それを極限まで極めた学校がこのみんなの学校だと思う。
    これは非常に難しいことだと思う。失敗、子どもから教わることも多いかと感じる。
    その中で一人一人の教員がこれを日々の生活の忙しさの中取り組めたのがすごい。
    慣れであったり疲労であったり、常に子ども達と向き合うのは難しい。頭が回らないと自分の中で納得できない問いかけや語りかけをできない。
    多くのことを学んだ。

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    2024年03月21日
  • 10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方

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    “親が自分の子どものことをすべて理解できているかと言ったら、理解できるわけがない。「この子に教えてもらうしか、この子といい関わりをすることはできない」と肝に銘じる。これが大人の学びであり、自分を変えていくことだから。”(p.168)

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    2021年07月30日
  • 「みんなの学校」から社会を変える ~障害のある子を排除しない教育への道~(小学館新書)

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    すべての教育活動を、教師を含んだ大人ではなく、子どもを主語に置き換えて考えるだけで、相当変わるのではないかと思うのだが。

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    2019年08月25日
  • タテマエ抜きの教育論 ~教育を、現場から本気で変えよう!~

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    子どもたちが通う学校の先生と、はるか昔の自分の子供時代の先生を思い浮かべながら読んだけれど、批判されているような先生はほとんど思い浮かばない。たまたまいい先生に当たったのか、あるいは、その逆か。ちゃんと「分からない」と言える子どもに育てるべきという意見に、今この歳になると納得できる。子どものころは「分からない」と言うことは悪いことだと感じていて、自分は言えなかったなあ。ついていけない子はレールから外して平均点を良くするという話は、成績(県別の順位など)を軸にしているなら起こっても不思議ではない。ただ、しょせん日本の中だけでの話なので、そんなことをやっているうちに海外の国にはどんどん置いていかれ

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    2018年10月06日
  • タテマエ抜きの教育論 ~教育を、現場から本気で変えよう!~

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    お二人の話をちゃんと聞いたことがなかったので、めっちゃええ。某市の迷走する教育施策へ突きつけたい一冊でありながら、センセーやなくても地域でこどもと関わるもんにも振り返りたい内容。こども同士が学び合う、つながり合う、というのはユースワークにもつながる。

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    2018年04月03日
  • 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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    「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」そんな理念をもつ大阪市立大空小学校のドキュメンタリー映画『みんなの学校』。初代校長の木村泰子さんの言葉がぎゅっと詰まった初著。映画ではわからない現場の葛藤と、子どもたちのその後、そして木村さんの原点では尼崎でのエピソードも。パブリックの学校ストーリーはしばしば「奇跡」という冠をつけたがるけれど、決して真似できない妙技の結晶ではなく、子どもと子どもの周りの地域やオトナに向き合い関わり合った結果。木村さんもいっぱい失敗してるんだ。

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    2015年09月19日