暁月あきらのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いっさいの「スキル」が通用しない言彦との戦いに勝利するため、めだかは「スタイル」の開発者である鶴喰梟(つるばみ・ふくろう)のいる廃病院へと向かいます。一方箱庭学園での仕事を終えた半袖も、鶴喰の影武者を務めるという次の仕事を果たすため、梟のもとにやってきていました。
鶴喰たちのもとへ向かうめだかの前に、かつて「漆黒宴」でめだかの婚約者として登場した寿常套(ことぶき・じょうとう)と杠(ゆずりは)かけがえが立ちはだかり、彼女たちとバトルをくり広げます。一方、かけがえと戦うめだかをのこして半袖のもとに向かった球磨川は、善吉への思いを偽ることをえらんだ半袖とバトルをくり広げて、彼女の心を揺さぶりつづけます。
球磨川と半袖の戦いは、人気キャラクターの球磨川の見せ場をねじ込んだという印象もありますが、キャラクターのぶっとんだ属性を駆使しているにもかかわらず、少年コミックらしいストーリー展開のなかにねじ込む強引な手腕はさすがです。 -
Posted by ブクログ
めだかは、箱庭学園から不知火半袖がすがたを消し、彼女にかんする生徒たちの、記憶も球磨川の能力によって消去されていることに気づきます。安心院から、半袖がめだかの影武者であり、その役割を終えた半袖がみずから望んで箱庭学園を去ったことを知らされためだかは、彼女のいる不知火の里へと向かいます。
しかし不知火の里は、獅子目言彦(ししめ・いいひこ)という五千年の命を生きてきた英雄を保存しており、その圧倒的な力によって、半袖を箱庭学園に連れもどそうとするめだかのもくろみは挫折を余儀なくされます。
安心院さんのデタラメな能力を上まわるバケモノが登場して、さすがにあっけにとられてしまいました。こういう感想をいだくのも、もはや何度目だろうという気もしますが。 -
Posted by ブクログ
「漆黒の花嫁衣裳」編の締めくくりとなる巻です。
めだかののこしたメッセージをみごと解読した善吉は、ついに彼女のもとに登場します。善吉はめだかに想いを告げ、それを受け入れためだかは、婚約者たちとの戦いに望みます。桃園喪々(ももぞの・もも)をはじめとする三人の分家の婚約者たちを相手にくり広げられるのは、一度使った音は使えなくなるというルールの「消失しりとり」です。
前巻に引きつづいての、ことばを駆使したバトルです。最後は、めだかの能力によって決着がつけられることになるのですが、喪々以外の二人はあっさりと舞台から退場してしまい、早々に締めくくりを迎えたのはすこし拍子抜けしてしまいました。 -
Posted by ブクログ
箱庭学園の文化祭で、めだか率いる生徒会はバンドを組んで、芸能人のチームと対バン勝負をおこなうことになります。やってきたのは、八人ヶ岳十字花(はちにんがたけ・じゅうじか)、不老山(ふろうさん)ぞめき、須木奈佐木咲(すきなさき・さき)の「キヲテラエ」で、対する「めだかボックス」チームは善吉の提案でめだかをチームからはずし、喜界島、阿久根、善吉の三人がバンド演奏をおこないます。
文化祭のあとは、生徒会選挙がおこなわれ、現役生徒会長であるめだかに、善吉、さらに候補生の五人が立候補して、それぞれ演説をおこないます。
次の新しい戦いがはじまるまでの箸休め的な巻で、箱庭学園のぶっとんだ日常がえがかれています。 -
Posted by ブクログ
主人公体質のめだかにとって、なんら特別な存在ではありえないことがはっきりしてしまった善吉に、安心院は彼と仲間に加えようと説得します。善吉は、めだかにみずからの存在価値を認めさせるため、安心院や彼に協力する名瀬、宗像、真黒、江迎らの所属する「悪平等」グループと行動を共にすることになります。
一方、めだかと善吉の仲間割れに心を痛める喜界島は、候補生5人とともに球磨川をリーダーとする第三勢力「裸エプロン同盟」を結成します。
こうして孤高の生徒会長となっためだかは、安心院たちのグループから差し向けられた鶴喰鴎(つるばみ・かもめ)と戦い、これまで以上の強さを発揮します。
驚きの展開でしたが、考えてみればめだかほどラスボス的なキャラクターはいないので、これ以上ないストーリー展開なのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
候補生の一人である鰐塚処理(わにづか・しょり)は、阿久根の戦いぶりを見て、完全に彼に心酔してしまいます。しかし阿久根は、そんな彼女の姿勢の卑屈さを厳しく指摘し、飼育委員長の上無津呂杖(かみむつろ・つえ)の提示する条件に従い、彼女と格闘を開始します。
そして最後の関門となる美化委員長の廻栖野(めぐすの)うずめに対しては、ここまで出番のなかった与次郎次葉(よじろう・つぎは)が魔法少女「ワンダーツギハ」となって「痛さ」でうずめを圧倒します。
屋上にたどり着いた彼らは、めだかとのPK勝負のボーナス・ステージ「めだ関門」で見事に勝利を収め、善吉を除く生徒会メンバーと候補生たちとの間に固いきずなが結ばれると同時に、安心院の本当のねらいが明らかになります。
思いもかけない結末でしたが、単なるオチではなくちゃんと本筋につながっているのが見事です。 -
Posted by ブクログ
めだか主催の次世代育成プログラムは、時計塔の中で待ち受ける箱庭学園の全委員長たちとの戦いとなります。
まず最初に彼らの行く手を阻むのが、図書委員長の十二町矢文(じゅうにちょう・やぶみ)です。選挙管理委員長の大刀洗斬子(たちあらい・きるこ)に対しては、阿久根が頭脳プレーを見せ、候補生たちの挑戦を退けた保健委員長の赤青黄(あか・あおき)に対しては、球磨川がインチキ勝負を挑みます。さらに食育委員長の飯塚食人(いいづか・くろうど)と米良孤呑(めら・このみ)に対しては、候補生の一人でアンドロイドの希望が丘水晶(きぼうがおか・すいしょう)が、料理する人の持つべき心を教えてくれます。
候補生たちのキャラクター紹介を兼ねた、けっこうぬるい展開かと思っていたのですが、意外にも中身の濃い戦いが見られて満足しています。 -
Posted by ブクログ
会長選では、生徒会側がめだか、新生徒会側が不知火の推薦によって球磨川が立つことになります。めだかは、球磨川の「却本作り」(ブックメーカー)を身を挺して受け止め、彼と同じスペックになりながら戦い、そんな彼らのもとにかつてめだかの敵として戦った者たちが駆けつけます。
戦いの後、球磨川が生徒会副会長に就任することが決定します。しかし彼らのもとに、箱庭学園の創設者である安心院なじみが登場し、めだかと敵対するのではなく、彼女の卒業までフラスコ計画を凍結すると宣言します。これに対しめだかは、中学生を対象にした「次世代育成プログラム」を開催することを決定し、キャラの濃い5人の候補生たちが新たに登場します。
生徒会に加入した球磨川が、たちまちおいしいポジションをかっさらいます。まだまだ使い回しができそうなキャラなので、当然と言えば当然という気もします。 -
Posted by ブクログ
西尾維新原作、
暁月あきら「娘入り箱」めだかボックスが変なキャラばっかだっただけに普通の不良キャラが実に好ましく感じる。
小畑健「RKD-EK9」なんだこの天国…まったく意味が分からない…10倍てw
池田晃久「何までなら殺せる?」これは予想できちゃう系だけど、絵の新鮮さでカバーされているかも。
福島鉄平「ハンガーストライキ!」突子かわいい。あ、私も『アマリリス』大好きです。
山川あいじ「恋ある道具屋」確かに少女まんがだ…!
中山敦支「オフサイドを教えて」中山先生が参加していたとは…!まさかのド直球サッカー漫画。
中村光「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」あー、なるほど…!これが先にあって『十二大戦』ができたと…なるほどー!…あー、こっち見てからあっち読んでたらすごく豪華な気持ちになっただろうなあ…!
河下水希「僕らは雑には学ばない」なぜか一番ぶっとんでる気がする。
金田一蓮十郎「友達いない同盟」ほのぼの。内容的に割と好き。
そうだなあ…やっぱ一番は「どうしても叶えたい~」かなあ。 -
Posted by ブクログ
人吉母子VS球磨川・江迎の会計戦の続きからスタートです。
死に際したときに出会った安心院なじみによって、相手の視界を獲得できる「欲視力」(パラサイトシーイング)の能力を与えられた善吉は、江迎を圧倒します。これに対して球磨川は、巨大な植物を作り出すよう江迎に命じ、人吉母子を追いつめます。善吉は江迎をマイナスから救い出そうとし、彼の説得に江迎の心は動かされますが、それを見た球磨川は、彼と人吉瞳の手首にはめられた爆弾の鍵穴をなかったことにしてしまい、引き分けに持ち込もうとします。が、爆発の一瞬前、江迎が2人のブレスレットを腐敗させて自身の身体の内に取り込み、2人の命を救います。
これで、誰も死ぬことなく会計戦が引き分けで終了し、次の副会長選へと物語は進みます。マイナス・サイドは蝶ヶ崎蛾々丸が、生徒会サイドは不知火によって光化静翔(テーマソング)の能力を与えられた日之影空洞が立ちます。身体能力では日之影が圧倒しているにもかかわらず、受けたダメージを他の場所に押し付けることができるという蝶ヶ崎の能力「不慮の事故」(エンカウンター)によって、日之影は苦戦を強いられますが、最後は、地面に身体をつけた方が負けというルールを利用して、辛くも勝利を手にします。
そしていよいよ会長戦。球磨川は安心院のもとを訪れ、「はじまりの過負荷」を取り戻します。こうして、みずからの声で語るようになった球磨川と、めだかの勝負が幕を開けます。
今回は、めだかと日之影の出会いを描いた回想シーンが、個人的には一番の見どころでした。 -
Posted by ブクログ
引き続き、マイナス十三組との戦いです。
一度は死の淵にまで行くことになった人吉ですが、そこで出会った不思議な女性に助けられ、命を吹き返します。こうして人吉の勝利が決まりますが、次の書記戦までの1週間、凶化合宿中の日之影たちに襲撃を加えたり、くじらを自分たちの陣営に引き込もうとしたりと、マイナス十三組は次々と手を打ってきます。
そしていよいよ書記戦。生徒会からは黒神くじらが、マイナス十三組からは志布志飛沫(しぶし・しぶき)が出ることになります。冷凍室の中でおこなわれる戦いで、敵の古傷を開く志布志の「致死武器」(スカーデッド)の能力に翻弄されながらも、頭脳戦で勝利を収めます。
志布志の敗北を受けて、球磨川は箱庭学園から去ることを決めますが、めだかはそんな彼を改心させるため、最後まで戦うことを要求します。こうして、物語は第3戦へと進みます。生徒会からは人吉瞳が、マイナス十三組からは、すべてを腐敗させる「荒廃した腐花」(ラフラフレシア)の能力を持つヤンデレ少女の江迎怒江(えむかえ・むかえ)が出ることになります。
ベタに物語を楽しみたい読者としては、戯画的に誇張された展開の予定調和っぷりが受け入れがたいと感じてしまいます。 -
Posted by ブクログ
マイナス十三組と戦うため、めだかは先代の生徒会長である日之影空洞(ひのかげ・くうどう)に協力を要請します。めだかの依頼を受けた日之影は、さっそく球磨川のもとを訪ねますが、そのモンスター級の力には太刀打ちできないことを悟り、めだかたちに「凶化合宿」を施して能力の底上げを図ろうとします。
しかし球磨川は、不知火半袖の入れ知恵を受け入れ、めだかたち現生徒会長のリコールを突きつけるという手を打ってきます。これに対してめだかは、箱庭学園の前身である黒箱塾時代の塾則を持ち出して対抗し、マイナス十三組との決闘を提案します。
このめだかの提案が受け入れられ、いよいよ球磨川たちとの戦いがスタートします。まずは庶務戦ですが、生徒会長側の人吉に対して、いきなり球磨川本人が相手に名乗り出ます。毒蛇の待つ穴の上に張られた金網をリングとしておこなわれる戦いで、人吉はすべてをなかったことにできる「大嘘憑き」(オールフィクション)の能力を持つ球磨川と相討ちを遂げようとします。
フラスコ計画編からマイナス十三組編へ移っても、基本的なストーリーは変わりません。金太郎飴的ですが、都城より球磨川のほうがキャラが立っている点で、こちらのほうがおもしろく読める気がします。 -
Posted by ブクログ
名瀬と古賀の2人と戦い、戦闘不能に陥っためだかは、都城のもとに連れて行かれて、別の人格を刷り込まれてしまいます。
途方に暮れる人吉たちの前に、雲仙冥利や鍋島猫美たち6人の「負け犬軍団」が現われ、13組の「裏の六人」(プラスシックス)を引き留めます。その隙に人吉たちは、めだかと都城の待つ地下13階へと急ぎます。
しかし、地下12階には、行橋未造(ゆきはし・みぞう)が待ち構えていました。催眠ガスが充満し、人吉たちは倒れてしまい、息を止めてガス攻撃を防いだ鬼界島だけが残されます。彼女は、相手の心が読める行橋の能力を逆手にとって、辛くも勝利を収めますが、そこにめだかの洗脳を終えた都城が立ちはだかります。「黒神めだか(改)」となった彼女を無印にデチューンするため、人吉は彼女と戦うことを決意します。
いかにもジャンプらしいベタベタの展開を、これでもかというくらい詰め込んできた巻です。ハリウッドのアクション要素をげっぷが出るほど詰めこんだ『ダイ・ハード』シリーズ同様、ベタに徹することでメタ的な批評性を持たせるのが原作の西尾氏のねらいなのだとすると、意図したことはよく実現されているのではないでしょうか。ただ、ストーリーそのものを楽しみたい素直な読者としては、いい加減うんざりしてきた感もあります。