門賀美央子のレビュー一覧
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私、大学で英文学を専攻していますが、この物語はその伝統をすごくよく踏まえていて、同じくゴシックホラー大好きな身としては狂喜しながら読みました。なんだかイギリスの現代ホラーにこういうのありそうです。執事のロバートが控えめなのに物知りという素敵な男性で、また天真爛漫でトラブルに突っ込んでいくお嬢様がなんだかんだ可愛いです。オトラント城はいつか行きたいと思っていましたが、この作品で今一気に気持ちに火がつきましたw
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Posted by ブクログ
ネタバレまずこの本で知ったこと。
人間は、生物学的には50歳をこえるとほぼ全てについて老化が始まるということ。
それはそうかもしれない。
やっぱりそうなのだろうなと思う。
で、死に方なのだけれど、コレがなかなかに難しいことが、よーくわかります。
今の世で生きているというのは、これほど制度や法律や社会との関わりがあるということを改めて知らされます。
なんて面倒なことでしょう。
死を看取ってくれる人がいれば多少は良いのですが、看取る側にとって、それだけ手間も暇もかかるという事になります。
自分を顧みると、夫のいるうちはまあ良いかも。
けれど、当たり前のように二人ともさらに年をとるのだし、平均値でいえ -
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少女から大人へ
夢見る好奇心の塊の少女が、自力でしたいことを見つけ、
成長して恋も自分で見つける。そんな機会に恵まれるお嬢様のいない時代の
お嬢様のお話、綺麗な完結です。 -
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上品でそのような女性になりたい
波津先生のイギリスシリーズはどれも上品でうっとりです。登場人物うち素敵なウイットに富む女性になりたいなと。一巻では看護師の話題を提供してくださってありがとうございます。私も看護師で。ほぼ200年前のあの時代、貴族階級の子女が看護師になるなんて以ての外だったんですよね。好奇心の強いキャロラインの活躍に期待しています。
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Posted by ブクログ
大して期待していなかったのだが、これは拾い物だった!
タイトルは「死に様」だが、取り上げられている十人の文豪それぞれの死から逆照射した生き様が生き生きと描かれている。
最終章の対談の中で京極夏彦が述べているように、これはブンガク研究者ではとても掛けない内容であろう。
取り上げられているのは
樋口一葉 ・享年24/二葉亭四迷・享年45/森鴎外/享年60、有島武郎・享年45/芥川龍之介・享年35/梶井基次郎・享年31/小林多喜二・享年30/岡本かの子・享年49/林芙美子・享年47/永井荷風・享年79
永井荷風は天寿を全うしたかに見えるが、その実は孤独死だった。
ややもすれば軽すぎる語 -
Posted by ブクログ
X上でおすすめされていて読んだ一冊です。
現在、40代半ばの独り者で「今後一人で大丈夫だろうか」とは思いつつ、孤独耐性が強くて一人の時間が楽しいから問題ないだろう。ただ、生き死にに関わったり、病気をしたら、本作に書かれているような独身扶助会ネットワークもいいなぁ。と思ったりもしている状態です。
先日、一時期所属していた大人の習い事チームの一人から連絡が来て飲みに行きました。私より少し年下の子です。その子は「チームの皆がそれぞれ家庭の事情とかで実家に帰っちゃうの悲しい。俺、あのチームのメンバー以外でこうやってお酒に誘える人がいない。仕事と家との往復だ」と。
そのチームは解散になったのは10年 -
Posted by ブクログ
50歳、独身、フリーランス、兄弟なし、母は遠方の著者が
今、死んでしまったら?
数年後に死んでしまったら?
私の後始末はどうなるんだろう?
最悪の状況(孤独死腐乱などなど)を避けるためには、今から何を準備しておけばいいんだろう?
ってことを、孤立死、孤独死をしない方法、
病院で延命処置を拒否する方法(自分が意思のない状態で担ぎ込まれた場合も含む)、
そもそも病院で亡くなることはできるんだろうか?(最近は自宅療養を薦められる)(でも、独居老人にはそんな非道な事はしないとおもうんだけど)
死んだあとお墓に入っても誰もお参りしてくれないので、遺骨を合祀したい。
葬儀は直葬でいいんだけど、どうした