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Posted by ブクログ 2021年01月23日
大して期待していなかったのだが、これは拾い物だった!
タイトルは「死に様」だが、取り上げられている十人の文豪それぞれの死から逆照射した生き様が生き生きと描かれている。
最終章の対談の中で京極夏彦が述べているように、これはブンガク研究者ではとても掛けない内容であろう。
取り上げられているのは
...続きを読む 樋口一葉 ・享年24/二葉亭四迷・享年45/森鴎外/享年60、有島武郎・享年45/芥川龍之介・享年35/梶井基次郎・享年31/小林多喜二・享年30/岡本かの子・享年49/林芙美子・享年47/永井荷風・享年79
永井荷風は天寿を全うしたかに見えるが、その実は孤独死だった。
ややもすれば軽すぎる語り口に見えるが、随所に見られる洞察力が凄い。
Posted by ブクログ 2020年12月20日
文豪と呼ばれる人達の人生と最期。思ってたイメージと違ったり、笑えるし、これ、本当に面白い!梶井基次郎なんて、まさにその通り!でも、昔の作家って、自分の人生や思いをすぐ小説や文章、手紙に遺しているから、こうやって後世にも残るんだなぁ。破天荒出し、あからさまに揉めるし、借金するし浮気するし、死んじゃうし...続きを読む…。岡本かの子の生き方は女として理想なのかもね。でもさ…やっぱりみんな…変人だよなぁ。続編、出て欲しいな、読んで良かった。
Posted by ブクログ 2024年01月22日
文豪と呼ばれる人々を全く知らない私にとって、どんな人物がいてどんな生き方をしてとゆうのがおおまかに把握できた本でした。
興味の湧いた人物への取っ掛かりができた気がします。
死ぬ年齢は様々、いつ死ぬかわからない人生、少し考える時間ができました。
Posted by ブクログ 2023年11月14日
タイトルと装丁が良かったので。
文豪と呼ばれる方たちの作品は今より若い頃に読んでいた。
よく読んでたな~と今更ながらに感心。
結構文体とか難しかったはずで、今読む気にならない(笑)
この中では有島武郎の本を何冊か読んでいたけれど、
こんな奴だったのかと。
門賀さんの解釈は本当に面白い。
樋口一葉...続きを読むも早く亡くなってるからよくわからないままだったけど、
想像と違ったし。
岡本かの子は興味深いから、なんか読みたい。
Posted by ブクログ 2022年02月24日
10名の作家の最期をテーマにしたエッセイ様とした文章で、著者の方が「一文豪一死因」と記しているように、様々な作家の生き様をユーモラスに描いています。
かなり今風の言葉で書かれていて、ネットスラングなども多く使われているので、好き嫌いが分かれますが、個人的には、よく調べられていて、まとまりもよく、最後...続きを読むまで楽しく読むことができました。
Posted by ブクログ 2021年06月28日
WEBで連載してた頃からこの記事を読んでいましたが、それらを大幅に加筆してまとめた一冊。
研究者ではないライターである著者の視点を通しての描き方に好き嫌いが分かれるかもしれませんが(それと、いまどきのネットで使う文章・言い回しが多いので、そこらへんのノリが受け入れられるかどうかも、読者を選ぶかと思う...続きを読む…)個人的には、各文豪の解釈について肯定・否定はそれぞれ読者側に委ねられてて自由ですし、各引用や参考文献もしっかりまとめられてて、読み物として面白かったです。
私は、この本の「森鴎外の死に様」の解釈なんかとても好きですね。
竹田昼さんの挿画も良かったです。
Posted by ブクログ 2021年01月04日
伝記に著者個人の感情はいらねぇと思っていたら、狙いの一つだったようで。なるほど、確かに年譜を諳んじているよりは共感を得られるだろう。好みは置いておくとして、面白い試みではある。
アイデアも抜群に良い。山田風太郎の『人間臨終図鑑』を、文豪と呼ばれた人々に限定し更に煮詰めたもので、とても濃い。梶井基次郎...続きを読むや小林多喜二など、作品と名前は知っていても…といった文豪の生き様は実に興味深いものだった。