村田裕之のレビュー一覧
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大人用紙おむつが赤ちゃん用の市場を超えつつあるという事実をはじめとして、シニアシフトを感じる身近な事例が豊富にある。しかもどの事例も数字がしっかりと押さえられてるから、説得力もありつっこみようもない。市場規模から一人当たりの消費支出や食費まで、様々な業界に使えそうな数字が満載。
ストック傾向にあるシニア層の消費を刺激することで、国の税収となり経済的にも潤うという筆者の主張も興味深い。
シニア市場は“60歳以上”消費者の集まりではない、ということを徹底して教えてくれる。高齢者世帯の所得はバラつき大きく、年齢だけではひとくくりにできない。むしろ、ライフステージや身体変化に合わせたマーケティングが必 -
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■シニア市場に適応するための「10 の鉄則」
A. 顧客の「不(不安・不満・不便)」の解消を商品・サービスに転換せよB. 顧客の「声なき声」に深く共感してサービステーマを決めよ
C. 自分の「祖父母・両親」を喜ばせるつもりで品揃えを決めよ
D. 困った時はあの人に聞け、と最初に声がかかる「出張駆込み寺」になれ
E. 能力が発揮されるように「ハイテク」を使え
F. 職場に代わる「第3 の場所」を提供せよ
G.知的合宿体験”により問題意識が近い人同士の「化学反応」を促せ(楽しみながら学べる機会を求める人々に向けて、知的合宿体験をレジャーサービスに組み込む)
H. 互いの「背景知識」が -
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団塊世代が定年を迎え、この年齢層をターゲットとするビジネスが増えつつあるが、シニア層の嗜好の多様化により顧客のニーズを上手く捉えていない例が多い。 本書は日米でシニアビジネスに携わった著者が提起するシニアビジネスへのアプローチ方法。
著者は、シニアビジネス成功の要諦を「多様性市場への適応力」と結論付けている。 団塊世代やシニア層がひとくくりとなる市場は存在せず、シニア層を取り巻く外的環境の変化を原因とした"多様なミクロ市場"が形成されているという。 その潜在的なニーズを捉えるには、まずは米国のシニアビジネスモデルを見てみると良いという。 国民の高年齢化、生活水準 -
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ネタバレそのタイトル通り、親の介護や将来に向けて、対応しておくべきことをわかりやすく網羅して説明してくれている良著。
<メモ>
・70歳を過ぎると発生しやすい問題①生前:介護問題②死後:相続
・本来不要なトラブルを起こすことなく親子の絆を深め、良好な家族関係を構築するために。
・具体的なトラブル予防とは①老人ホーム情報収集②遺言書③任意後見契約④財産管理等委任契約⑤尊厳死宣言書
・老人ホーム入居後トラブルは途中退去に関すること①就寝住み続けるつもりが、健康状態悪化に伴い途中退去を求められるトラブル②変換される入居一時金が償却され、変換金額が予想より少ないトラブル→予防には①退去条件を確認しておく②退 -
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ためになるなぁ。今68の父も70が見えてきて、母も他界したので、気になる事増えてきてます。
1老人ホームの情報収集を行う。
なかなか口コミが集まりにくいので、元気な時に試しに泊まってみなくては。
2相続トラブルを予防する
金は無くとも、遺言無しではもめる。
公正証書遺言がオススメ
3認知症による生活トラブルを予防する
任意後見人として弁護士にお願いしよう。しかし、いつから?
子供はやらん方がいいね。
4身体が不自由になった場合に備える
財産管理委任契約で任せる。
10亡くなった時の連絡先を確認
親の生前に聞いておきたいことのトップ
15家族会議を定期的に開く
そりゃそうだ。 -
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ネタバレスマートエイジングの本。アンチエイジングではなく、スマートエイジングという概念と始めの風姿花伝などとのたとえ話がおもしろかった。
<メモ>
・風姿花伝でいう若さゆえの美しさである「時分の花」は自然に失われていく。初心を忘れず努力をして「まことの花」を咲かせる。「時分の花」にすがりつくことがアンチエイジング、加齢や老化と正面から向き合い「まことの花」をさかせることがスマートエイジング
■スマートエイジングの秘訣
1.有酸素運動をする 2.筋トレをする 3.脳トレをする ほめてあげて、まだ自分でもできると自信をつけてもらうことが大事。嬉しい気持ちのキャッチボールで認知機能は改善する 4.年金以外 -
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ネタバレ・リカちゃん人形もおばあちゃんが登場
・大人用紙おむつが赤ちゃん市場を逆転
・らくらくスマートフォン
・シニアはフロープア・ストックリッチ。ストックフロー消費は買う時に高額、使う時に小額となる消費。ストックで初期費用を払い、フローでランニングを払うもの。有料老人ホーム、リゾート会員権、車など。
・消費の種類、50代はサプリメントの摂取、60代では運動、など。
退職時に行いたいこと、夫婦旅行、株ファンド購入、保険見直し、家のリフォームなど。
・インターネット利用者、高齢者が急に増えている。
・スマホを持っている人はパソコンがあり、タブレットを持つ人はスマホもパソコンももっている。
・タブレット利 -
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ネタバレシニアビジネスについて、10年以上前に先見の明を活かしてしるされた書。着眼点など明確にされており、非常にわかりやすく、今にも生かせそうなヒントがいっぱい。
<学んだこと>
・アメリカは時間的に先行してサービス開発が進んでいる部分も多く、参考になる。
・シニアにおける多様性①加齢による肉体の変化②本人のライフステージ変化③家族のライフステージ変化④嗜好性の変化⑤時代性の変化
・カーブスの例 禁欲的な運動を同じ悩みを抱えたものどうし大勢で楽しくやるスタイルを商品化したもの
・不の発見者まとめ①多様な価値観をもった高齢者は限られた商品サービスではカバーしきれない多様なニーズをもっている。②提供者が気