空知英秋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
対談企画「洞爺湖サミット2008」を読むだけでお腹一杯になってしまった。くどすぎるよ! まさに金の取れる対談だ。基本ただだべっているだけで金の取れるものができあがる(いや、結論としてできあがったアレはどうしようもないですが)のはさすがと言うべきなのだろうか。
本編の方は人情お助け話かと思いきや凄まじい勢いでスケールが広がっていって、いつのまにやら最終決戦のような雰囲気すら出してきているグルーヴ感が良くも悪くもこの作品らしい。
月詠がたった1巻の間、それも夜兎がらみの他のエピソードに尺を食われながらも立派に1から10まで完結したストーリーを構築していたのは、何かもう離れ業という感じがする。しか -
Posted by ブクログ
人のことにテンションあげすぎというか、人事だからこそテンションが上がるというか。本当に中学生かこいつら・・・・。数分のうちの一人の少女を違う方向に落としてしまう沖田の実力。人としてありえねえ・・・・。主題のお姉さんと新八ですが、このあと上手く行くのかなぁ・・・・そうそう上手く行くはずがなさそうですがね。新八は本当に優しいなぁ。犬と猫の話ははっ茶けすぎて収拾つかなくなって最後は力技で持っていった気がしないでもないのですが、よかったと思います。人情話の一つですね。というか、スザンヌを持ち歩くこの侍どもをどうしたらいいんだろう。取り締まられとけ、侍ども。
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Posted by ブクログ
つなぎの日常話かと思いきや一転、とんでもない大風呂敷を広げたかに見えて二転三転、ギャグが展開してマジになりマジがギャグで上書きされる、なんつうか独特としか言いようのない作劇法がいつのまにか身に付いている。新作読切『13』もその伝だ。
読者をとことん幻惑する手法なわけでいいのか悪いのかわからないけど、ここまできたら行くところまで行くべき、と思うのは厄い考えか。
文通編の手紙ひとつでどんどん転がっていくバカトークは最高に愉快。よくこれだけのテーマで2週分コントを広げるなあ。
短編『13』は本当に幻惑どんでん返しを短いページ数の中に詰め込んでいて、これで大丈夫なのかどういう気持ちで読めばいいんだ -
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