ジェイムズ・エルロイのレビュー一覧

  • ブラック・ダリア

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    LA4部作の第1作目…なんだけど、個人的には4作の中でこれが一番読みづらいと思う。
    考えてみたら話の筋をきちんと思い出せないことに愕然とした…。

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    2009年10月04日
  • ビッグ・ノーウェア(上)

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    エルロイ、LA4部作の2作目にあたる作品の上巻
    LA市警と検事局によるハリウッドに広がった共産主義の赤狩りを目的とした大陪審がメインとなり、エルロイお得意のマフィア、市警、保安官事務所、検事局、ハリウッド、共産主義者たちの謀略戦が始まります
    今回の主人公は3人
    LA市警、元風紀課で第2次世界大戦の兵役経験もあるマルコム・コンシディーン、出世と離婚問題を優位に進めたい為、今回の大陪審の捜査チームに参加
    次がバズ・ミークス、映画王と名高いハリウッドの重鎮にして、世界の富の半分を持つ男と呼ばれるハワード・ヒューズのポン引き
    ヒューズの警備主任をやる前は市警の汚職警官、金の為に赤狩りを目的とした大陪審

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    2009年10月04日
  • ブラック・ダリア

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    ジェイムズ・エルロイによる暗黒のLA4部作の第1弾
    1948年ロサンゼルス市街の空き地に捨てられた22歳の女性”エリザベス・ショート”通称ブラックダリアの惨殺死体が発見される
    この小説はダリア事件に関わる、ロスという街に巣食う警察、ハリウッド、司法、行政、ギャングを巻き込む謀略と狂気の物語となってます
    文体も以前に読んだホワイトジャズのように電文体と呼ばれる必要最小限に説明を省く表現形態では無く、まだ読みやすいかと
    導入の部分から物語後半まで通して続く違和感が終盤に差し込むあたりで物凄い勢いで補完された複線としてスパスパ解かれていき、エンディングまで一気に読み手を引きずり回します
    この序盤の違

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    2009年10月04日
  • LAコンフィデンシャル(上)

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    ●観てから読むか? 読んでから観るか? のLAコンフィデンシャル。
    映画版はラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケビン・スペイシー言う達者な人々が演じていて大変面白かった。
    さて原作。
    いや驚いた。
    これって、えっらっくっっ入り組んだ話だったんですなー。
    よくもこんな複雑な話を、映画になるだけわかりやすくしてくれたものだ。
    アカデミー脚色賞を獲っただけあって、けっこう大胆な改変つうか端折りぶりですよ。
    なんせ、映画版では優秀なエリート警察官でその昔殉職したことになってるガイ・ピアースの父親は、原作ではバリバリ生きてる実業家(笑)
    しかも、けっこうキモな存在なんですねー。
    その彼をカットするとは・

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    2009年10月04日
  • ブラック・ダリア

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    1947年のLAで22歳女性の惨殺死体が発見された。胴体が真っ二つだったり、口が耳まで引き裂かれてたりとむちゃくちゃされていたそうな。そのブラックダリア事件の設定をほぼそのまま持ってきて、チクリ屋&元ボクサー刑事を語り手にして、エルロイが独自の小説にしてしまったやつ。ってか、僕が知らないだけで昔話題になってたんですよねきっと。僕は映画あんまり見ないのでよく知りませんが、LAコンフィデンシャルのシリーズです。まずこういう警察小説をあまり読んだことなかったので、直後の感想は・・・うーんどうしよう、という感じだったんですが、しばらく経っても結構残ってます。主人公に嫌な役を負わせているところなのかしら

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    2009年10月04日
  • ブラック・ダリア

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    原題 BLACK DAHLIA

    人の持つ弱さのありのままが、
    残酷なまでにさらけだされて、
    人の持つ病的なまでの信念が、
    信じられない強さを発揮して、

    ノワールは綺麗事を許さない。
    でも誰もがわかり得る、怖さ。
    人の営みは実はこうなんだと。

    倫理はあっても絶対じゃなく、
    堕ちるしかないんですよね…。

    咲くはずのない、黒いダリア。

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    2022年12月30日
  • ブラック・ダリア

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    一冊ものとは思えないボリューム。そのボリュームにものをいわした重厚さが特徴かな。2時間ドラマのようでもあるし。これいったい映画でどうまとめられているのかちょっと観たくなった。

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    2017年12月18日
  • ブラック・ダリア

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    三十路になる直前くらいに読みました。
    最後の締めあたりでウッと来ました。まあそうなるもんだな。なんて無常観に
    とらわれた覚えがあります。

    お願いだから貸した本返して!と分かれた彼女に言いたいです。あんた自身は
    いいからさ、本だけは返してなと!まあ、文庫版ですが。

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    2017年09月27日
  • ブラック・ダリア

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    昔からよく映画で見てたからそろそろ読んでみようかと。
    実際の事件の写真(真っ二つになってるのにすごく綺麗な死体)から感じる独特なセンスとかそれに至る描写とか、もうちょっと細かく見たかったもんだ。
    ハードル高すぎただけかも

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    2016年09月19日
  • 背信の都(下)

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    本書は、〈暗黒のL.A.四部作〉〈アンダーワールドU.S.A.三部作〉に続く、〈新・暗黒のL.A.四部作〉の一作目として構想されているらしい。時系列的には『ブラック・ダリア』よりも前になる。原題の由来は“裏切り”の意味を持つジャズのスタンダード・ナンバー。

    〈アンダーワールドU.S.A.三部作〉は既読。〈暗黒のL.A.四部作〉は『ブラック・ダリア』のみ既読で、『LAコンフィデンシャル』を映画で観ただけ。いずれは読んでみたいと思っていたので、一連のシリーズのスタートとなる本書はいいタイミングなかと思ってトライしてみたが、ひどく混乱して異常に疲れてしまった。

    物語は、複数の視点が入れ替わるよう

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    2016年07月16日
  • ブラック・ダリア

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     1947年、一人の女性の凄惨な遺体が見つかる。漆黒の髪に黒いドレスを着ていた彼女にちなみ事件は「ブラック・ダリア事件」と呼ばれるようになった。実在の事件を基に事件に関わる人間たちの暗い情念を描いたミステリー。

     書き込みが凄いなあ、という印象を受けました。その分どうしてもテンポがいまひとつだったり、話の本筋や事件の経過が分かりにくかったり、ということはあるのですが、それでもこの書き込みから浮かび上がってくる登場人物たちや組織の闇の部分、それを描き切ろうとする作者の情念というものが伝わってきました。個人的には高村薫さんの『マークスの山』と似たような雰囲気かなあ、と思います。

     普通なら事件

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    2014年05月24日
  • ブラック・ダリア

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    ネタバレ

    10数年前に読んだ記憶があるが、LA4部作ラストの
    『ホワイト・ジャズ』が読みたくて1作目から再読することに。
    中盤、勢いがついたが、後半は減速。2作目も購入済みなのに
    リタイアしたくなってしまった。

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    2012年06月30日
  • ビッグ・ノーウェア(下)

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    集積回路におけるムーアの法則を思わせるのが、フィクションにおける残酷描写の暴走ぶりです。
    特に映画はVFXの飛躍的な進歩によって、ショッキングシーンの歯止めが無くなった感があります。
    そんなフィクションに親しんでいる我々ですから、今さらいくら暗黒シリーズと言っても、20年以上前の小説に過度の刺激はないだろう、と思ったんですが、なんの。
    後半の盛り上がりぶりは、人間性の奈落に向って、読者の襟首掴んで暴力的に覗かせるような迫力です。

    巧いなあ、と感じたのが、鼬の使い方で、その凶暴な生態の描写が非常に巧み暗喩となって小説全体の基調低音となっている。

    最終章でのアメリカン・ヒーロー物(というかアン

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    2011年10月13日
  • LAコンフィデンシャル(下)

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    個性的な刑事をよく描いていた。プロットは非常に複雑。映画がよく整理されていたのがよくわかる。エンディングは全然違った。軍配は映画に。

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    2011年09月26日
  • ブラック・ダリア

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    映画を見て訳が分からなかったので読んでみた一冊。たくさんの人物が登場する為正直名前を覚えるのに一苦労。ただ微妙な人物関係の中で、一つの事件をきっかけに、次第に登場人物全員の人生が崩れて行く。この様子を見るのは、人によってはたまらない。

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    2009年10月04日